「こんにちわッ、テディちゃでス!
ひゃああッ!ほらーでスかッ??」
「がるる!ぐるがるる~!」(←訳:虎です!この表紙は~!)
こんにちは、ネーさです。
本日の読書タイムは……どうですか、このビジュアル!
さすが、あの御方ね!と言いたくなっちゃう表紙デザインですよ♪
さあ、ファンの皆さま、どうか御一緒に、こちらを、どうぞ~!
―― 書楼 弔堂 (しょろう とむらいどう) ――
著者は京極夏彦さん、2013年11月に発行されました。
『破曉(はぎょう)』と付されているのは、
副題でしょうか、
それとも巻名なのでしょうか……?
「うむむゥ~、なぞォでス!」
「ぐるるるる!」(←訳:謎めいてる!)
御本題名の『書楼』という言葉にニヤリとした活字マニアさんは、
ええ、おそらく筋金入りの京極さんのファンの方々ですね。
映画化もされた大人気の《百鬼夜行》シリーズに登場するのは
古書店・京極堂店主にして
武蔵清明神社の宮司さんである中禅寺明彦さん。
『書楼』って、本屋さんのことじゃないかしら?
だったら、この御本は
待ちに待った《百鬼夜行》シリーズの新作?
また中禅寺さんの快刀乱麻名推理に会えるの?
「ふァ~、そうなのでスかァ??」
「がるーぐるるるがるっる!」(←訳:ホラーでなくてよかった!)
しかし、残念ながら……
この御本は、
《百鬼夜行》シリーズ新作ではありません。
中禅寺さんたちが活躍するのは
昭和――第二次世界大戦が終わって数年後の時代なのに対し、
こちらの御本の舞台は、
明治の日本です。
けれどもそれは、明治、という新時代が
世間に根付いた時期の明示ではなく、
違和感を端々におぼえながら、
人々が暮らしていた頃の明治。
「ぶんめいかいかッ!」
「ぐるぐるる!」(←訳:ざんぎり頭!)
新しい文化や流行や常識、社会の仕組み。
そんなものに馴染みきれぬのか、
毎日をばんやり過ごしているのは、
かつて士族であった高遠(たかとお)さん。
今日もぼんやり出歩いていた高遠さんは、
ふとしたきっかけで
近所に書舗(ほんや)が在ると気付かされます。
「えッ、どこどこォ?」
「がるるぐるがるる?」(←訳:どこに本屋さんが?)
探せば、確かにありました、その本屋さんは。
でも、本屋さんらしくない……?
畑の向こう、
田舎道をちょい行って、
樹木の奥には……三階建ての、燈台みたいな建物?
それに、板戸に貼られた紙に書かれている文字は……
《弔》?
「ほッ、ほらーでスかッ、やぱりィ!」
「ぐるるがるるぅ!」(←訳:お化け屋敷だぁ!)
いいえ、そこは本当に本屋さんでした。
《弔堂》という屋号の
書舗だったのです。
和書、洋書。
古いもの、新しいもの。
扱わぬ書籍はない、
あらゆる書物がそこにはある、《書楼 弔堂》。
「それならァ、かつじまにあのォ、あこがれッ!」
「がるぐるぐる!」(←訳:夢の本屋さん!)
夢のような?
或いは、悪夢のような?
そんな《弔堂》で
高遠さんが出会うのは、
書物を求めるお客さんたちが巡り会うのは
さて、どのような本であることか――
デビュー作『姑獲鳥の夏』を想わせるこの御本は
京極さんらしさが炸裂する
ミステリアスな“書物の迷宮”譚です。
「まよッたらァ~…」
「ぐるがるるるる??」(←訳:出て来られない??)
ほのかな明かりを頼りに、
さあ、探して会ってみましょう、
迷宮の案内人、《弔堂》御主人さんに。
全活字マニア諸氏に、おすすめの一冊です。
ぜひ!
ひゃああッ!ほらーでスかッ??」
「がるる!ぐるがるる~!」(←訳:虎です!この表紙は~!)
こんにちは、ネーさです。
本日の読書タイムは……どうですか、このビジュアル!
さすが、あの御方ね!と言いたくなっちゃう表紙デザインですよ♪
さあ、ファンの皆さま、どうか御一緒に、こちらを、どうぞ~!
―― 書楼 弔堂 (しょろう とむらいどう) ――
著者は京極夏彦さん、2013年11月に発行されました。
『破曉(はぎょう)』と付されているのは、
副題でしょうか、
それとも巻名なのでしょうか……?
「うむむゥ~、なぞォでス!」
「ぐるるるる!」(←訳:謎めいてる!)
御本題名の『書楼』という言葉にニヤリとした活字マニアさんは、
ええ、おそらく筋金入りの京極さんのファンの方々ですね。
映画化もされた大人気の《百鬼夜行》シリーズに登場するのは
古書店・京極堂店主にして
武蔵清明神社の宮司さんである中禅寺明彦さん。
『書楼』って、本屋さんのことじゃないかしら?
だったら、この御本は
待ちに待った《百鬼夜行》シリーズの新作?
また中禅寺さんの快刀乱麻名推理に会えるの?
「ふァ~、そうなのでスかァ??」
「がるーぐるるるがるっる!」(←訳:ホラーでなくてよかった!)
しかし、残念ながら……
この御本は、
《百鬼夜行》シリーズ新作ではありません。
中禅寺さんたちが活躍するのは
昭和――第二次世界大戦が終わって数年後の時代なのに対し、
こちらの御本の舞台は、
明治の日本です。
けれどもそれは、明治、という新時代が
世間に根付いた時期の明示ではなく、
違和感を端々におぼえながら、
人々が暮らしていた頃の明治。
「ぶんめいかいかッ!」
「ぐるぐるる!」(←訳:ざんぎり頭!)
新しい文化や流行や常識、社会の仕組み。
そんなものに馴染みきれぬのか、
毎日をばんやり過ごしているのは、
かつて士族であった高遠(たかとお)さん。
今日もぼんやり出歩いていた高遠さんは、
ふとしたきっかけで
近所に書舗(ほんや)が在ると気付かされます。
「えッ、どこどこォ?」
「がるるぐるがるる?」(←訳:どこに本屋さんが?)
探せば、確かにありました、その本屋さんは。
でも、本屋さんらしくない……?
畑の向こう、
田舎道をちょい行って、
樹木の奥には……三階建ての、燈台みたいな建物?
それに、板戸に貼られた紙に書かれている文字は……
《弔》?
「ほッ、ほらーでスかッ、やぱりィ!」
「ぐるるがるるぅ!」(←訳:お化け屋敷だぁ!)
いいえ、そこは本当に本屋さんでした。
《弔堂》という屋号の
書舗だったのです。
和書、洋書。
古いもの、新しいもの。
扱わぬ書籍はない、
あらゆる書物がそこにはある、《書楼 弔堂》。
「それならァ、かつじまにあのォ、あこがれッ!」
「がるぐるぐる!」(←訳:夢の本屋さん!)
夢のような?
或いは、悪夢のような?
そんな《弔堂》で
高遠さんが出会うのは、
書物を求めるお客さんたちが巡り会うのは
さて、どのような本であることか――
デビュー作『姑獲鳥の夏』を想わせるこの御本は
京極さんらしさが炸裂する
ミステリアスな“書物の迷宮”譚です。
「まよッたらァ~…」
「ぐるがるるるる??」(←訳:出て来られない??)
ほのかな明かりを頼りに、
さあ、探して会ってみましょう、
迷宮の案内人、《弔堂》御主人さんに。
全活字マニア諸氏に、おすすめの一冊です。
ぜひ!