テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

― どこまでも猫を探して ―

2014-02-20 21:36:30 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ひッさつゥ、つばめがえしィ!」
「がるる!ぐるるるっ!」(←訳:虎です!八艘飛びっ!)

 こんにちは、ネーさです。
 さあ、今日もちゃんばらタイム!……なワケはなくて、
 読書タイムですよ~♪
 本日は、こちらの御本を、どうぞ~!

  



               ―― 猫返し神社 ――



 著者は山下洋輔さん、2013年12月に発行されました。
 この御本は、音楽家の山下さんが
 2009年11月24日から約4年間にわたって連載したブログ
 『山下洋輔の猫ラシドレミファ♪』を書籍化したものです。

「やましたさんはァ、じゃず・ぴあにすとォさんッ!」
「ぐるがるぅ~…」(←訳:でも実はぁ~…)
「にゃんこまにあァだッたのでスゥ!」

 ジャズを中心とする音楽活動で、
 日本はもとより、海外でも知られる山下洋輔さん。

 しかし、その実態は……
 “超”がつく愛猫家さんなのである!

 ということが、
 この御本を読んでよぉ~く分かりました。
 “超”をふたつ、いえ、みっつ付けちゃってもいいくらいの、大の猫好き。
 それも、御家族そろっての、猫好きさんです。

「まいごのォねこをォ、さがしてェ~」
「がるがるがる!」(←訳:歩く歩く歩く!)

 ブログを始める以前から、
 山下さんは猫派の猫好きさんでした。

 東京都・立川市へ引っ越ししたときも、
 愛猫たちが新居に落ち着くよう、
 それはそれは心を配ったのですが。

 或る日、
 山下家のミオちゃんは行方不明になってしまったのです。

「おさんぽォ、でスかッ?」
「ぐるがる?」(←訳:庭で昼寝?)

 一日経ち、二日経ち……
 17日が過ぎても
 ミオちゃんは帰ってきません。
 何日も探し続けて、
 それでもミオちゃんの姿はどこにもなく……

 夜、ミオちゃんの名を呼びながら
 初めて見る神社に迷い込んだ山下さんは
 御社(おやしろ)の前で頭(こうべ)を垂れました。

   どうかミオをお返しください
   お願いします――

 すると、翌日の夕方!

「にゃァ~ッ!」
「ぐぅる~!」(←訳:みゃあ~!)

 帰ってきた!
 ミオちゃんが帰ってきました!
 痩せて汚れきっているけれど、
 ミオちゃんが台所のドア外に!

「よかッたァ!」
「がっる!」(←訳:やった!)

 ミオちゃん失踪事件だけではありません。
 ピロちゃん失踪事件でも、
 神社でお祈りした後に
 山下さんはピロちゃんをみごと発見したのでした。

 事来、感銘した山下さんによって
 その神社――
 『立川水天宮 阿豆佐味天神社(あずさみてんじんじゃ)』さまは
 《猫返し神社》として世に識られ、
 愛猫家諸氏の崇敬を集めているのです。

「めでたしィめでたしィ~♪」
「ぐっるー!」(←訳:ハッピー!)

 と、以上のような
 《猫返し神社》縁起物語を軸に、
 山下さん&友人さんたちのニャンコへの愛が怒涛のごとく溢れるこの御本、
 愛猫家さんは必読です!!
 ニャンズのお写真、
 猫アートや猫グッズも紹介されているので、
 アート好きさんも楽しめますよ♪

 
「ひょうしもォ、かわいいッ!」
「がるるぅるる!」(←訳:三毛ちゃんだ!)

 表紙の装画は、阿部伸二さんによるもの。
 本屋さんで、この猫ちゃんを探してみてくださいね~!



 
コメント
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