テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

はらはらドキドキの秘話、追加です!

2014-02-27 21:32:08 | ブックス
「こんにちわゥ、テディちゃでス!
 ……よゥ~いッ!」
「がるる!ぐるーるっ!」(←訳:虎です!スタートっ!)

 こんにちは、ネーさです。
 本日の読書タイムは、
 前回記事で御紹介しました映画ネタに続いて、
 映画関連のノンフィクション本を、さあ、どうぞ~!

  



             ―― もう一度 天気待ち ――



 著者は野上照代さん、2014年1月に発行されました。
 『監督・黒澤明とともに』と副題が付されたこの御本は、
 2001年に刊行された野上さん著『天気待ち――監督黒澤明とともに』に
 新たな書き下ろし稿を加えた《決定版!》です。

 著者・野上さんは黒澤明さんが
 国際的な映画監督として一挙に名を高めた作品『羅生門』(1950)の制作現場に参加し、
 以来、黒澤さんの映画作りには欠かせないスタッフとして
 数々の名作が生まれる場に立ち会ってきた!という、
 映画好きさんにとっては、

「いいなァ~♪♪」
「ぐる!」(←訳:羨望!)

 な御方なんですよ。

 ノンちゃん、と
 黒澤監督から呼ばれていた野上さんのお仕事は、
 『記録係』、
 近年は『スクリプター』と称される専門的なものでした。

 その内容は……

 何を撮ったのか、とにかく把握する!といったらよいでしょうか。

 映画は、ストーリー順に撮影する訳にはゆきません。
 どのシーンをどこでどう撮ったか、
 どのテイクに監督はOKを出し、
 どのテイクはNGだったか、
 俳優さんが喋る台詞の変更、
 カットとカットのつなぎにズレが生じていないか――
 例えば衣装や小道具、
 撮影が長期間に及んだので背景の季節が変わっちゃってないか、
 とにかくチェックしてチェックして
 チェックしまくります。

「まちがえたらァ~…?」
「がるぐるっ??」(←訳:撮り直しっ??)
「こわっ!」

 そんなお仕事ですから、
 記録係の野上さんは常に現場に張り付き、
 監督さんのすぐ横に控え、
 撮影状況のすべてを見守っているんですね。

 そうして、見届けてきた中、
 この御本で詳しく記されているのは
 『用心棒』(1961)
 『椿三十郎』(1962)
 『天国と地獄』(1963)
 『七人の侍』(1954)
 などの撮影現場。

「ふァ~、それはァ~くろさわさんのッ!」
「ぐるるがるる!」(←訳:代表作ばかり!)

 デジタルではなく“フィルム”の、
 日本映画の最盛期を
 稀代の名監督とともに過ごした野上さんだからこそ知り得た
 《映画》の裏側は、
 現代だったら、

「ひゃァ~ッ!」
「がるるっ!」(←訳:マジでっ!)

 なエピソードがひしめいています。
 『蜘蛛巣城』(1957)の
 矢の雨シーン撮影のお話なんて、もう~!

「ぞォッとしたりィ!」
「ぐるぐるがるる!」(←訳:はらはらしたり!)

 旧版『天気待ち』を既読した御方も、
 新章が追加されたこちらの『もう一度天気待ち』を、
 ぜひ手に取ってみてくださいな♪
 読了後は、きっと……

「くろさわさんのォ、えいがをォ~」
「がるるぐるるるるぅ!」(←訳:観たくなりますよぅ!)




コメント
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