テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

レンガと波音。

2015-02-24 21:32:27 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 うんッ、テディちゃもォ、ほしいィぞッ!」
「がるる!ぐるがるるー!」(←訳:虎です!記念スイカー!)

 こんにちは、ネーさです。
 記念スイカ騒動で大きな注目を集めた場所、といえば東京駅。
 本日の読書タイムは、
 その東京駅を解析する新書本を、どうぞ~♪

  



 
            ―― 東京駅《100年のナゾ》を歩く ――



 著者は田村圭介(たむら・けいすけ)さん、2014年12月に発行されました。
 『図で愉しむ《迷宮》の魅力』と副題が付されています。

「あかれんがァ、でスねッ♪」
「ぐるるがる~!」(←訳:100周年~!)

 1914年(大正3年)12月20日に開業、
 2014年にはめでたく100歳の誕生日を迎えた東京駅。
 住所もなんだかめでたいわ♪
 東京都千代田区丸の内一丁目!

「えきしゃもォ、ふくげんッかんりょうゥ!」
「がるるぐるーがっる!」(←訳:内側もパワーアップ!)

 きれいにおめかしして、
 首都の顔の名に恥じぬ存在となった東京駅には、
 山あり谷あり、
 紆余曲折の歴史があっただろうなぁ~…と
 想像できますよね。

 江戸以前の時代、
 丸の内一帯は海に面した美しい松原であったそうです。
 現在、東京駅のあるあたりは、
 海の中か、波打ち際か……

「どッぷ~んッ!」
「ぐるがる!」(←訳:潮の香り!)

 そんな場所が、
 お江戸の時代に埋め立てられ、
 明治政府の政策で民間に払い下げとなり
 (土地の買い手はなんと三菱財閥二代目・岩崎弥太郎さん!)、
 少しずつ“駅の地”へと
 変貌してゆく様子を
 著者・田村さんは悠々と綴ってゆきます。

 歴史好きさんは経緯をよく御存知でしょう、
 明治初期、
 荒涼たる原っぱ(その名も三菱ヶ原!)に、
 辰野金吾さん設計の駅舎が現出し、
 多くの鉄道路線が通じるようになって、
 そして、戦争の空襲被害が……。

「たいへんなァめにィ、あッたのでスゥ!」
「がるぐる~!」(←訳:でも復活~!)

 復活までの長い道のりを想うと、
 広ぉ~い東京駅内で迷子になるのも
 怖くなくなりますね。

 地下の京葉線ホームでは、
 ああ、ここはン百年前は完全に海面下だったんだなあ、
 このあたりでは波の音が聴こえてきそう、
 華やかなショッピングモールはさながら竜宮城……

 
「いまじねーしょんッ!」
「ぐるがるぅ!」(←訳:湧く沸くぅ!)

 明治に始まり未来へとつなげられてゆく
 壮大なプロジェクトの物語。

 鉄道ファンさん&建築ファンさんは必読です。
 東京駅周辺に通勤している御方も、ぜひ♪
 


コメント
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