「こんにちわッ、テディちゃでス!
またァきょうもォ、ためいきィ~でスゥ~…」
「がるる!ぐるるるがるるるるる!」(←訳:虎です!八大竜王雨やめたまへ!)
こんにちは、ネーさです。
本日の読書タイムで御紹介いたしますのは、
日本中の、何千何万、何百万もの人々の心を震わせ、
悲しみの、喜びの、ときには希望の涙をさそった或る書物への
トリビュート作品です。
つらい日、苦しい日にこそ、
さあ、こちらを、どうぞ~!
―― 100万分の1回のねこ ――
著者は、収録順に(せーの!)、
江國香織さん、岩瀬成子さん、くどうなおこさん、井上荒野さん、
角田光代さん、町田康さん、今江祥智さん、唯野未歩子さん、山田詠美さん、
綿矢りささん、川上弘美さん、広瀬弦さん、谷川俊太郎さん、
2015年7月に発行されました。
「にゃんこォでス!」
「ぐるる!」(←訳:猫だね!)
ええ、ネコ――
それも日本で最も有名なネコちゃんであると
断言してもいいかもしれませんね。
御本の冒頭には次のような一文が掲げられています。
――絵本『100万回生きたねこ』と佐野洋子さんに愛をこめて
「やッぱりィ、あのにゃんこォ!」
「がるるるるぐるるる!」(←訳:100万回生きた彼!)
不朽の名作、佐野洋子さん著『100万回生きたねこ』(1977年刊)。
この御本は、人気の作家さん13人による
13の作品が収録されています。
100万回生きたという、
あの『ねこ』の《生》のうちには、
こんな物語もあるだろうか、
こんな生き方もあったろうか、と
作家さんたちが空想し、想像する、
いわば、あの『ねこ』版アラビアンナイトでしょうか。
「かくひとォしだいィでェ~」
「ぐるがるるるる!」(←訳:猫も変わります!)
とっぷばったーの江國香織さんが描くのは、
『生きる気まんまんだった女の子の話』。
『百万回生きたねこ』のストーリーをよく知る女の子は、
“誰かをコッコロから好きになっちゃったりしたら身の破滅”であると
肝に銘じて毎日を過ごしています。
誰も好きじゃない、
誰にも恋しない。
だってあたし、生きる気まんまんなんですもの♪
「ふァ~…」
「がる~…」
生きる気に満ち満ちた彼女は、
はたして、どのような生涯をおくることになるのか……
「めまいィしそうにィ~」
「ぐるる!」(←訳:濃ゆい!)
どの作家さんも、浅からぬ想いをあの『ねこ』に抱いています。
詩、ファンタジー、お伽噺、回想、SF、と
それぞれの100万回の1回は
『ねこ』そのもののような多面性を見せますが。
谷川俊太郎さんの作品『虎白カップル譚』は、
あっさりと、あっけらかんと、
それでいて他の何者をも寄せつけない筆力で
『ねこ』の本質を語ります。
佐野さんにとって、
谷川さんにとっての、『ねこ』。
「ねことはァ、そもそもォ~」
「がるるるぐるるる!」(←訳:不思議な生きもの!)
13の作品には、本文とは別に
佐野さんを偲び、
各作家さんが短かい文章を書き添えています。
谷川さんが佐野さん(と『ねこ』)に向けて記した、
たった3行の文は――
「これはァ、だめでスゥ!」
「ぐるるがるるるぅがる!」(←訳:ここでばらしちゃダメ!)
『ねこ』とは、何か。
誰であったのか。
『100万回生きたねこ』を愛する皆さま、
どうか、谷川さんのその文章は、
御自身の目で。
またァきょうもォ、ためいきィ~でスゥ~…」
「がるる!ぐるるるがるるるるる!」(←訳:虎です!八大竜王雨やめたまへ!)
こんにちは、ネーさです。
本日の読書タイムで御紹介いたしますのは、
日本中の、何千何万、何百万もの人々の心を震わせ、
悲しみの、喜びの、ときには希望の涙をさそった或る書物への
トリビュート作品です。
つらい日、苦しい日にこそ、
さあ、こちらを、どうぞ~!
―― 100万分の1回のねこ ――
著者は、収録順に(せーの!)、
江國香織さん、岩瀬成子さん、くどうなおこさん、井上荒野さん、
角田光代さん、町田康さん、今江祥智さん、唯野未歩子さん、山田詠美さん、
綿矢りささん、川上弘美さん、広瀬弦さん、谷川俊太郎さん、
2015年7月に発行されました。
「にゃんこォでス!」
「ぐるる!」(←訳:猫だね!)
ええ、ネコ――
それも日本で最も有名なネコちゃんであると
断言してもいいかもしれませんね。
御本の冒頭には次のような一文が掲げられています。
――絵本『100万回生きたねこ』と佐野洋子さんに愛をこめて
「やッぱりィ、あのにゃんこォ!」
「がるるるるぐるるる!」(←訳:100万回生きた彼!)
不朽の名作、佐野洋子さん著『100万回生きたねこ』(1977年刊)。
この御本は、人気の作家さん13人による
13の作品が収録されています。
100万回生きたという、
あの『ねこ』の《生》のうちには、
こんな物語もあるだろうか、
こんな生き方もあったろうか、と
作家さんたちが空想し、想像する、
いわば、あの『ねこ』版アラビアンナイトでしょうか。
「かくひとォしだいィでェ~」
「ぐるがるるるる!」(←訳:猫も変わります!)
とっぷばったーの江國香織さんが描くのは、
『生きる気まんまんだった女の子の話』。
『百万回生きたねこ』のストーリーをよく知る女の子は、
“誰かをコッコロから好きになっちゃったりしたら身の破滅”であると
肝に銘じて毎日を過ごしています。
誰も好きじゃない、
誰にも恋しない。
だってあたし、生きる気まんまんなんですもの♪
「ふァ~…」
「がる~…」
生きる気に満ち満ちた彼女は、
はたして、どのような生涯をおくることになるのか……
「めまいィしそうにィ~」
「ぐるる!」(←訳:濃ゆい!)
どの作家さんも、浅からぬ想いをあの『ねこ』に抱いています。
詩、ファンタジー、お伽噺、回想、SF、と
それぞれの100万回の1回は
『ねこ』そのもののような多面性を見せますが。
谷川俊太郎さんの作品『虎白カップル譚』は、
あっさりと、あっけらかんと、
それでいて他の何者をも寄せつけない筆力で
『ねこ』の本質を語ります。
佐野さんにとって、
谷川さんにとっての、『ねこ』。
「ねことはァ、そもそもォ~」
「がるるるぐるるる!」(←訳:不思議な生きもの!)
13の作品には、本文とは別に
佐野さんを偲び、
各作家さんが短かい文章を書き添えています。
谷川さんが佐野さん(と『ねこ』)に向けて記した、
たった3行の文は――
「これはァ、だめでスゥ!」
「ぐるるがるるるぅがる!」(←訳:ここでばらしちゃダメ!)
『ねこ』とは、何か。
誰であったのか。
『100万回生きたねこ』を愛する皆さま、
どうか、谷川さんのその文章は、
御自身の目で。