テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

全部盛り!のゼイタクさ♪

2015-09-07 21:54:59 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 いぎりすゥでもォ、はじまッてるでス!」
「がるる!ぐるるがるるる!」(←訳:虎です!寒そうだけどね!)

 こんにちは、ネーさです。
 熱戦続く2015ブエルタ・ア・エスパーニャに対抗すべく?、
 秋色濃い英国ではツアー・オブ・ブリテンが始まりました。
 ロードレース競技ファンにとっては忙し~い9月ですが、
 読書タイムもきっちり遂行いたしましょう。
 さあ、本日は、こちらの御本を、どうぞ~♪

  



           ―― 出張料理 おりおり堂 ――



 著者は安田依央(やすだ・いお)さん、2015年3月に発行されました。
 『卯月~長月』と副題が付されています。
 
「わほゥ! しゅッちょうでェ、おりょうりィ~♪」
「ぐるるがるぅ!」(←訳:食欲の秋だぁ!)

 活字マニアとしては、そこは
 読書の秋だ!と言いたいところなんですけど、
 物語の主人公、
 山田澄香(やまだ・すみか)さんでしたら、
 こう宣言するかもしれませんね。

 恋愛に秋も春もないのよー!と。

「ふあァ~…れんあいィ~…」
「がるるぐるるぅがるる?」(←訳:食欲のお話じゃないの?)

 澄香さんの恋愛は、
 食欲と関係がなくもありません。

 なんたって、彼女の想う御方というのは
 料理人さんなんですからね。

「しかもォ、なかなかのォ!」
「ぐるる!」(←訳:男前だ!)

 そうです。
 白いシャツがことのほか似合う、
 橘仁(たちばな・じん)さんは
 澄香さんの眼に“相当なイケメン”と映りました。

 映っただけではありません、
 一目惚れの魔力が澄香さんに大きな決断をさせたのです。

 転職しよう!
 彼の助手として働こう!

「むむむッ、むッちゃだいたんッ!」
「がるるっるるぅ!」(←訳:思い切ったねぇ!)

 カフェを併設する『骨董 おりおり堂』。
 仁さんがお料理をしているそのお店で
 澄香さんも働くことになりました。

 けれど、メインのお仕事は
 カフェでの給仕ではありません。

 お客さんの自宅に伺ってお料理をする出張料理。
 仁さん、けっこう有名&人気の出張料理人さんだったのです。

「いきなりィ、てんしょくゥしてェ~?」
「ぐるるるがるるぐるぅ~?」(←訳:いきなり料理人助手ぅ~?)

 最近は、お料理をテーマ(サブテーマ)にした小説が
 書店さんで目立っています。

 この御本もそのジャンルかな?と思って読み始めましたら……
 恋愛小説?
 いえそれともお仕事小説?
 家族小説かな?
 
「にぎやかァでス!」
「がるるぐる!」(←訳:華やかだよ!)

 元気も哀愁も未来も過去も
 松花堂弁当のように彩りよく配された物語は、
 東京という都市を丁寧に描き込んだ歳時記でもあります。

 この御本では、
 桜咲く卯月(四月)から、
 お月様が美しい長月(九月)までの季節が流れますが、
 さて、その先は……

「もうすぐゥ、よめまスよゥ!」
「ぐるるるがる!」(←訳:9月刊行です!)

 『神無月~弥生』編は、
 9月下旬に書店さんに並ぶ予定だそうですので、
 活字マニアの皆さまは、その前に、ぜひ、
 こちらの『卯月~長月』編を一読されたし!
 サブキャラさんたちのファンキーなハジケっぷりが味わい深くて、
 じわ~んと後を引きますよ~♪
 
 
コメント
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