テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

あみぐるみクマ、金星を挙げる?

2015-09-06 21:49:01 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 こうはんせんッ、とつにゅうゥ~でス!」
「がるる!ぐるるるがるる!」(←訳:虎です!絞られてきたね!)

 こんにちは、ネーさです。
 2015ブエルタ・ア・エスパニャ、
 ステージが進むごと、優勝候補が絞られてきました。
 伊のアル選手がこのまま首位キープ?
 いや逆転もあるぞ?とワクワクしながら、
 本日の読書タイムは、さあ、こちらを、どうぞ~♪

  



              ―― クマ刑事 ――



 著者は加藤実秋(かとう・みあき)さん、2015年7月に発行されました。
 『クマ刑事』は『くまでか』とお読みくださいね。

「うふふゥ♪ くまさんのォ、くせにィ~」
「ぐるがる!」(←訳:刑事さん!)

 噂では、海の向こうのアメリカには、
 TEDとか呼ばれるクマちゃんがいるらしいわ。
 歌って踊れる、
 お下品なジョークも俺に任せろ!なテディベア、
 ってことですけど、
 日本にも、います。
 歌と踊りは(たぶん)ダメだとしても、
 捜査能力は抜群のクマが!

「あみぐるみィ、でスけどねェ~」
「がるるるぐるるるぅ~」(←訳:おじさんだけどねぇ~)

 シリーズ第一作『アー・ユー・テディ?』で登場したのは、
 フリーマーケットで売られていた
 あみぐるみのクマ――

 しかし、その実体は、
 天野康雄(あまの・やすお)さんの魂を宿した、
 おしゃべりクマ。

 ただし。
 康雄クマさん、TEDのように自力では動けないので、
 行動力はゼロ、なんです。
 そこで、康雄クマさんに代わり、
 いえ、康雄クマさんの昭和なノリに煽られて
 渋々捜査活動に協力するのは……

 フリマで康雄クマさんを買っちゃったのが運のツキ!な、
 雑貨マニアの和子(かずこ)ちゃん、なのでした。

「うききッ♪ 
 かわいいィ~くまにィ、さからッてはァ、いけませんッ!」
「ぐるる~…」(←訳:だよね~…)

 シリーズ第四作目となるこの御本でも、
 康雄クマさんの捜査へのこたわりは相変わらずです。

 はるか昔ではあれど、
 未解決の大事件として有名な
 『帝都大学爆破予告事件』の謎に係わる情報を手に入れ、
 クマさん化する前は刑事さんだった康雄クマさん、
 すっかり興奮してしまいました。

   この犯人はオレが挙げる!

 とばかり、
 和子ちゃんをせっついて、
 事件現場であった大学の講堂へ向かわせます。
 
「でもォ、やぱりィ、あみぐるみィだしィ~?」
「がるぐるぅ~?」(←訳:クマだしぃ~?)

 しがない?あみぐるみの康雄クマさんと、
 捜査力向上より雑貨店経営を夢見る和子ちゃんの、
 漫才にも似た、いえ、漫才そのもののやり取りは、
 事件の迷宮入りを阻止できるのか――

 4話から成る連作ミステリは、
 TEDにも負けない魅力があります。
 映像化したら面白そう!
 と思うのは、私ネーさだけではないはず。
 アニメ……よりも実写で見たいわね、
 康雄クマさんの暴走っぷり♪

「さんせいィでス!」
「ぐるるる!」(←訳:笑えそう!)

 シリーズを発行順に読むと楽しさも増すクマ刑事奮闘記、
 ミステリ好きさんに、
 かわいいモノ好きさんにもおすすめです。
 浅野にいおさんの装画も素晴らしいので、
 本屋さんで実食、いえ、実見を!
 
 


 
コメント
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