テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ ゆき、ユキ、雪 ~

2025-02-06 22:03:36 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 はるはァ~どこでスかァ~?」

「がるる!ぐるがる~!」(←訳:虎です!春よ来い~!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 記録的な大雪のニュースを耳にしては、

 春はまだなのかな?と、天気図に見入ってしまう2月上旬……

 そんな日の読書タイムは、

 こちらの御本を、さあ、どうぞ~♪

  

 

 

             ―― 雪の名前 ――

 

 

 文は高橋順子(たかはし・じゅんこ)さん、

 写真は佐藤秀明(さとう・ひであき)さん、

 2024年12月に発行されました。

 《まほろば歳時記》シリーズの最新巻は、

 《雪》の名前325語と写真145点を収録する

 ヴィジュアルな《雪》事典です。

 

「はわわァ、はじめてェしりィましたでスゥ!」

「ぐるるがるるるぐっるる!」(←訳:珍しい雪言葉がいっぱい!)

 

 『新雪(しんせつ/あらゆき)』は、

 積もったばかりの雪のこと。

 

 それを山形県では

 『ぎが』『さらど』『さるど』『すか雪』

 『早雪(そうせつ)』『雪の走穂(はしりば)』、

 石川県では『ほおば』、

 というそうですよ。

 

 そして、

 夜明けの頃合いなのでしょうか、

 ただ真っ白な、

 人が踏み込んでいない固く凍った雪原を歩くことは、

 『やぶ渡り』。

 

 雪上に迷路をつくって遊ぶ

 『しんばい踏み』は、新潟県の言葉。

 

 雪を転がして大きい塊にすることは、

 『雪転(ゆきころばし)』。

 『雪まるげ』『雪まろげ』ともいうそうです。

 

 『雪の家(ゆきのうち)』は、

 秋田県では『かまくら』『とりごや』、

 新潟県では『ゆきむろ』、

 石川県では『いきのうる』、と。

 

「いきのうるゥ??」

「がるるるぐるるる……!」(←訳:不思議なコトバだ……!)

 

 本文では、

 雪に関する言葉や用語の他に、

 雪の季節の詩歌、エピソードなども

 取り上げられています。

 

 雪深い信濃国に生まれた俳人、

 小林一茶さん(1763~1828)の作品は、

 

 『雪車(そり)負(おう)て坂を上(のぼ)るや小さい子』

 

 ……私ネーさ、アニメ『アルプスの少女ハイジ』の

 ペーターくんを思い浮かべてしまいました。

 

「ちがうゥのでスゥ!」

「ぐるるがるる!」(←訳:あれはスイス!)

 

 春になって、

 山の雪が解け出して流れる水は、

 『雪代(ゆきしろ)』『雪代水(ゆきしろみず)』。

 『雪汁(ゆきしる)』『雪解け水』

 『雪消水(ゆきけしみず)』『雪ししょ』

 『雪ししょ水』などとも。

 

 穏やかに雪解けの季節が来てくれるよう願いつつ、

 呪文にも似た《雪》の言葉の辞典を、

 皆さま、ぜひ♪

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