テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 仕掛け人の、華麗なる足跡 ~

2025-02-07 22:03:05 | ブックス

「こんにちわッ、テディちゃでス!

 はやざきィさくらッ、さきはじめましたでス!」

「がるる!ぐるるるがる!」(←訳:虎です!春告げ花だね!)

 

 こんにちは、ネーさです。

 鎌倉では『初春桜(河津桜)』が見頃を迎えているそうです。

 次は菜の花も!桃も!と期待しながら、

 さあ、本日の読書タイムは、こちらの御本を、どうぞ~♪

  

 

 

         ―― 蔦谷重三郎と若き芸術家たち ――

 

 

 編者は濱田信義(はまだ・のぶよし)さん、

 2024年12月に発行されました。

 『江戸文化の仕掛け人』と副題が付されています。

 

「むふふゥ! いまァわだいィ~でスねッ!」

「ぐるがるるる!」(←訳:主役ですから!)

 

 2025年の大河ドラマ『べらぼう』の主人公、

 蔦谷重三郎さん。

 

 もちろん、『蔦屋』は屋号であって、

 本姓は喜多川、

 名は珂理(からまる)さん。

 狂歌名が蔦唐丸(つたからまる)、でございました。

 

 実父は、尾張から江戸に出てきた丸山重助さん。

 実母は、広瀬津与さんは江戸のひと。

 

 七歳で喜多川家の養子となって、

 安永年間(1772~81)のはじめ、

 吉原大門口で細見屋(さいけんや)を開業し、

 吉原の案内書である『吉原細見』の独占出版を始め、

 天明三年(1782)には

 通油町に進出して、

 地本問屋(じほんといや)となる――

 

 という辺りは、

 熱心な大河ファンの方々はよく御存知のことでしょう。

 

「おえどのォ、ほんやさんッ!」

「がるるぐるがるる!」(←訳:人気本なら任せな!)

 

 この御本では、

 第一章『蔦谷重三郎と芸術家たちの仕事』

 第二章『蔦谷重三郎が出会った浮世絵師たち』

 第三章『蔦谷重三郎・出版プロデューサー』

 と、3つの章で

 蔦重さんのお仕事ぶりを紹介してゆきますが……

 

 1章&2章は、ホントに惚れ惚れするわね!

 

「はなやかァ~でス!」

「ぐるがるる!」(←訳:美形大集合!)

 

 綺羅星のごとき絵師さんたちが

 魂を注いで描き出す、

 江戸で最も美しい女性たち。

 

 とりわけ、喜多川歌麿さんの美人画の、

 極細な線の奇跡的なバランス……!

 

 原画を描いた歌麿さん、

 版木を彫り上げた職人さんにも、

 ブラヴォー!ですよ。

 

「ぜんりょくでェ~はくしゅゥ!」

「がるる!」(←訳:日本一!)

 

 いつも話題になる写楽さんも、

 顔の輪郭、鼻梁、目尻の位置などを見ていると、

 ああ、歌麿さんと写楽さんは同じ系統の絵師さんかな、

 版木や摺りを担当した職人さんが

 同じ人だったのかな、などとも感じます。

 

 そして、3章になると、

 色合い的にはだいぶ地味な、

 狂歌集、黄表紙作品が掲載されています。

 こちらでもまた、

 山東京伝さんをはじめとする

 当時の文化人さんたちが大活躍。

 

「こちらもォ~おもしろいィでス!」

「ぐるるがる!」(←訳:反骨の挑戦!)

 

 のびやかな田沼時代と、

 規制を押し付けられる改革の時代――

 ふたつの時代の空気の違い。

 

 巻末には、蔦重さんの年表も記されていますが、

 この御本のメインは、

 ”蔦重さんの仕事っぷり”です。

 ドラマを見ている方々も、

 見ていない方々も、

 充分に楽しめる構成になっていますので、

 ぜひ、手に取ってみてくださいね~♪

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