テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

寓話のようでいて。

2016-05-30 21:59:02 | ブックス
「こんにちわァ、テディちゃでス!
 ごーるゥしましたでスゥ!」
「がるる!ぐるるるる~!」(←訳:虎です!おめでとう~!)

 こんにちは、ネーさです。
 2016ジロ・ディ・イタリア総合優勝は
 ヴィンチェンツォ・ニーバリさん(アスタナ所属、国籍はイタリア)!
 最終日までドタバタに見舞われた今年のジロを見事に制しました~♪
 7月開幕のツール・ド・フランスの覇者は、誰なのかなぁ?
 と、楽しく妄想しながら、
 さあ、本日の読書タイムは、こちらの御本を、どうぞ~!

  



         ―― 神様に一番近い動物 ――



 著者は水野敬也(みずの・けいや)さん、2016年3月に発行されました。
 『人生を変える7つの物語』と副題が付されています。

 前回記事では映画ガイド本を御紹介いたしましたが、
 こちらのフィクション作品も
 どこかSFテイストのする、
 シュールな動物寓話集……
 いえ、寓話集のパロディ、といったらいいのかしら?

「しゅやくはァ、いきなりィ~!」
「ぐるるがぅるるる!」(←訳:コブタちゃんです!)

 御本のいちばん初めに収録されているのは、

 『三匹の子ぶたなう』。

 ええ、はい、子ぶたさんなんです。
 あの三匹の。
 ワラのお家・木のお家・レンガのお家で
 それなりに平和な暮らしを送っていた、
 あの、子ぶたさんたち。

 そして、いくら空腹だったとはいえ、
 非合法かつ残酷な戦いを挑んだオオカミ野郎の、
 まあ当然だわよね~と皆が納得するあの有名なお話が――

 モダンに大変身!

「おおかみくんはァ、かんがえぇましたでス!」
「がるぐるるるがるるる!」(←訳:同じ間違いはしないぞ!)

 子ぶたさんのお家に向かう前に、
 オオカミ野郎、或る名言を噛みしめます。

   最も強い者が生き残るのではない。
   唯一生き残るのは、
   変化した者だ。

 かのチャールズ・ダーウィンさんの言葉です。

「へんかァ、しなくちゃッ!」
「ぐるるるるがるる!」(←訳:騙されないように!)

 今度は子ぶたさんに騙されることのないよう、
 充分に精神的武装してのち、
 闘いに赴いたオオカミ野郎でしたが……

 結末や、いかに!

「ぷひひひッ♪」
「がるる~♪」

 他に、
 映像化したらステキそうな
 『宇宙五輪』、

 ラジオドラマに仕立てたい
 『スパイダー刑事(でか) ~カブトムシ殺人事件』、

 遠藤周作さんの『沈黙』を想わせる表題作品
 『神様に一番近い動物』、

 等々の、パッと見は異端のようでいて、
 実は正統派寓話7作品が、
 読み手さんお人生を変えてやろう!と
 手ぐすねを引いておりますよ。

「さしえもォ、やッてくれまスゥ!」
「ぐるがるるぐる!」(←訳:拍手100万回!)

 文平銀座さんによるイラストの、
 ああ、なんたる相乗効果!
 物語を、御本を、いっそう充実させる
 すばらしい画です♪

 『夢をかなえるゾウ』で著者・水野さんのファンになった方々は、
 こちらの御本も手に取ってくださいね。
 ぜひのおすすめですよ~!

 
 
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