テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

いつしか、スズメに?

2017-07-04 21:53:10 | ブックス
「こんにいちわッ、テディちゃでッス!
 うきゃゥ! たいふうゥのォ、おおあめッ??」
「がるる!ぐるがるるぅ!」(←訳:虎です!水害ヤダよぅ!)

 こんにちは、ネーさです。
 我が家は河川のすぐ傍にありますので、
 台風の大雨にビビりまくっています。
 どうか皆さまのお家に、いえ、全国のどこにも
 被害がでませんように!
 願いをこめながらの本日の読書タイムは、
 さあ、こちらのコミック作品を、どうぞ~♪

  



          ―― きょうのスー 1 ――



 著者はマツダユカさん、2014年7月に発行されました。
 『Sue the sparrow live in the Tokyo since 2012』と
 英語題名が付されているこの御本は、
 表紙の可愛らしさに――

「あはッ♪ これはァ、たぶんッ♪」
「ぐる~るがる?」(←訳:ユル~い路線?)

 そうですよねえ、
 スズメちゃんたちがチュンチュンさえずり歌う、
 の~んびりゆるゆるな空気の漫画……

 ってのは、甘いわ!

「えッ?? あまッ?!?」
「がるぐるる??」(←訳:何が甘いの??)

 ええ、パッと見の第一印象はね、
 のほほ~ん♪かもしれませんが、
 実際は……のほほ~ん兼シリアス!
 ハードボイルドとさえ言えそうな、
 《野鳥》コミックなのです。

 《野鳥》――つまり、過酷な自然が、彼らの生活空間。

 大雨や大風が来たら、
 逃げるか隠れるかしか生きる道はなく。

 ゴハンを見つけられない日は、飢えるしかなく。

 巣を作るときも(大概の場合)
 こつこつ自作するしかなく。

 毎日が戦いで、
 頼れるのは自分の手腕だけ!

「うわァ~…それはァ~…」
「ぐるるぅ~…」(←訳:コワいぃ~…)

 御本の表紙中央でポーズを決めてる
 スズメのスーくんも、
 都会という名の大自然で
 《野鳥》、やってます。

 東京のね、玉川上水近辺が
 スーくんの住まいらしいんですけど。

「わほッ! ならばッ!」
「がるっるぐるる!」(←訳:多摩っ子スズメ!)

 住宅地が広がり、商店街もあり、
 そして河川・河川敷や緑地もある、ということは、
 スーくんたちの敵は
 天候だけではない、のですね。

 巣を作れば、
 ヘビが卵を狙ってやって来る。

 やっと生まれたヒナが鳴けば、
 人間に飼われているネコたちが巣の下で首を長くする。

 ボンヤリしてると、
 ゴハン(虫)を見つけられなくて、うう、お腹が空いた……。

「やちょうのォ、くらしッてェ~…!」
「ぐるるる~!」(←訳:心細いよ~!)

 スーくんたちスズメを中心に、
 この御本に登場するのは
 メジロ、ムクドリ、
 ツグミ、オナガ、ヒヨドリ、
 キジバト、ドバト、シジュウカラ、
 ジョウビタキ、ヤマガラ、アヒル、キセキレイ、
 ハシブトガラスにハシボソガラスも!

「それェ、きけんでスゥ!」
「がるるぅ!」(←訳:敵でしょ!)

 前後左右、上下にも敵、敵、敵。
 そんな状況でも
 たくましく生きる《野鳥》たち。

 この御本を読むと、
 ああら、不思議です。

 いままでは聞き流していた《野鳥》の声が、
 はっきり意味を持ってくる。
 姿を見かければ、
 何してるんだろ?と心配になったりもする――

「ついついィ~」
「ぐるがる!」(←訳:感情移入!)

 最近ご紹介してきた《夜廻り猫》シリーズ、
 『ケルン市警オド』や
 『七つ屋 志のぶの宝石匣』とはまた違った味わいの
 《野鳥》コミックス、
 都会にお住まいの方々も
 自然豊かな地域にお住まいの方々も
 ぜひ、一読を!
 スズメが好きになっちゃうこと、
 請け合いです~♪
 
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