「こんにちわッ、テディちゃでスゥ!
いまァ、なぜかァ、うんどうかいィしーずんッ!」
「がるる!ぐるるるがるる!」(←訳:虎です!梅雨前に運動会!)
こんにちは、ネーさです。
運動会に中間テスト、修学旅行、インターハイの準備も、と
小学校から高校まで、学生さんは忙しそうです。
本日の読書タイムは、
高校を舞台にしたミステリ作品を御紹介いたしますよ。
さあ、こちらを、どうぞ~♪
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―― 放課後スプリングトレイン ――
著者は吉野泉(よしの・いずみ)さん、2016年2月に発行されました。
『SPRING TRAIN』と英語題名が付されています。
「うむッ? ひょうしのォ、ふんいきィはァ~…」
「ぐるるる?」(←訳:ほんわか?)
高校を舞台にしたミステリ、と申しましたが、
ええ、ご安心ください、
壮絶なバトルロワイヤルはありません。
凄絶なホラーサスペンスシーンもありません。
この御本に収められている
連作短編ミステリ4作品に共通するトーンは、
学校の音楽室で誰かが奏でるピアノ曲のような、
どこかしら懐かしい音、でしょうか。
その“懐かしさ”の理由は、
おそらく、著者・吉野さんが巻末の『あとがき』に
述べておられますが……
ホームシック。
「なつかしのォ~こきょうゥ~♪」
「がるぐる~!」(←訳:我が故郷~!)
物語の舞台になっている高校は、
福岡市内の、或る高校です。
高校の2年生といえば、
うんうん、3年間の高校生活の中で
いちばんリラックスして学校に通えるとき。
この物語の語り手である、
《私》こと泉(いずみ)さんも、
今日の授業が終わるのを
うきうきと心待ちにしています。
なぜって――
「あはァ! わきゃッたでス!」
「ぐーるる!」(←訳:デートだ!)
ブブー!違います。
泉さんはね、
親友の朝名(あさな)さんが彼氏さんを紹介するというので、
福岡市内の、天神地下街の中央広場へ
ゆくことになってるんですよ。
友人のボーイフレンドさんは、
はたしてどんな人でしょうか。
自分のデートじゃないけれど、
ほどよい緊張とワクワク感で、
駅へと走る泉さんと、朝名さん。
「いそぎましょゥ!」
「がるぐる~!」(←訳:遅刻厳禁~!)
しかし、
電車から地下鉄に乗り換えよう、というところで。
不思議な出来事が、
泉さんの身の上に起こります。
「これはァ、いッたいィ???」
「ぐるるるがる~??」(←訳:どうゆうこと??)
小さくても、
実害はなくても、
頭の片隅にいつまでも引っ掛かってしまいそうなその出来事を
するん、とほどいてみせるのは、
泉さんでも朝名さんでもなく、
朝名さんのボーイフレンドさんでもない、
新たな登場人物さん。
「わほッ♪ めいたんていィ!」
「がるる!」(←訳:鋭いね!)
炯眼の持ち主さんと
泉さんのお喋りに、
はたまた学校の文化祭でのバタバタに、
毎日の学校生活の様子に、
読み手は記憶を刺激されることでしょう。
自分の高校時代はどうだったろうか。
うん、共学ってこんなだったよなあ。
化学の実験、あったよね。
文化祭かぁ、ウチのクラスは演劇じゃなくて
模擬店だったっけ。
「あさのォつうがくゥ、きついィ~!」
「ぐるるがるがる!」(←訳:部活でクタクタ!)
良い意味でケレン味を排し、
ミステリよりも文芸作品に近い物語ですから、
あんまりミステリを読まない活字マニアさんにも
おすすめしたい一冊です。
とりわけ、福岡で学生時代を過ごした御方は、
ページを捲るごと――
「ぐぐゥッとォ~」
「がるるるるぐるる?」(←訳:こみ上げる何かが?)
皆さま、ぜひ、一読してみてくださいね!
いまァ、なぜかァ、うんどうかいィしーずんッ!」
「がるる!ぐるるるがるる!」(←訳:虎です!梅雨前に運動会!)
こんにちは、ネーさです。
運動会に中間テスト、修学旅行、インターハイの準備も、と
小学校から高校まで、学生さんは忙しそうです。
本日の読書タイムは、
高校を舞台にしたミステリ作品を御紹介いたしますよ。
さあ、こちらを、どうぞ~♪

―― 放課後スプリングトレイン ――
著者は吉野泉(よしの・いずみ)さん、2016年2月に発行されました。
『SPRING TRAIN』と英語題名が付されています。
「うむッ? ひょうしのォ、ふんいきィはァ~…」
「ぐるるる?」(←訳:ほんわか?)
高校を舞台にしたミステリ、と申しましたが、
ええ、ご安心ください、
壮絶なバトルロワイヤルはありません。
凄絶なホラーサスペンスシーンもありません。
この御本に収められている
連作短編ミステリ4作品に共通するトーンは、
学校の音楽室で誰かが奏でるピアノ曲のような、
どこかしら懐かしい音、でしょうか。
その“懐かしさ”の理由は、
おそらく、著者・吉野さんが巻末の『あとがき』に
述べておられますが……
ホームシック。
「なつかしのォ~こきょうゥ~♪」
「がるぐる~!」(←訳:我が故郷~!)
物語の舞台になっている高校は、
福岡市内の、或る高校です。
高校の2年生といえば、
うんうん、3年間の高校生活の中で
いちばんリラックスして学校に通えるとき。
この物語の語り手である、
《私》こと泉(いずみ)さんも、
今日の授業が終わるのを
うきうきと心待ちにしています。
なぜって――
「あはァ! わきゃッたでス!」
「ぐーるる!」(←訳:デートだ!)
ブブー!違います。
泉さんはね、
親友の朝名(あさな)さんが彼氏さんを紹介するというので、
福岡市内の、天神地下街の中央広場へ
ゆくことになってるんですよ。
友人のボーイフレンドさんは、
はたしてどんな人でしょうか。
自分のデートじゃないけれど、
ほどよい緊張とワクワク感で、
駅へと走る泉さんと、朝名さん。
「いそぎましょゥ!」
「がるぐる~!」(←訳:遅刻厳禁~!)
しかし、
電車から地下鉄に乗り換えよう、というところで。
不思議な出来事が、
泉さんの身の上に起こります。
「これはァ、いッたいィ???」
「ぐるるるがる~??」(←訳:どうゆうこと??)
小さくても、
実害はなくても、
頭の片隅にいつまでも引っ掛かってしまいそうなその出来事を
するん、とほどいてみせるのは、
泉さんでも朝名さんでもなく、
朝名さんのボーイフレンドさんでもない、
新たな登場人物さん。
「わほッ♪ めいたんていィ!」
「がるる!」(←訳:鋭いね!)
炯眼の持ち主さんと
泉さんのお喋りに、
はたまた学校の文化祭でのバタバタに、
毎日の学校生活の様子に、
読み手は記憶を刺激されることでしょう。
自分の高校時代はどうだったろうか。
うん、共学ってこんなだったよなあ。
化学の実験、あったよね。
文化祭かぁ、ウチのクラスは演劇じゃなくて
模擬店だったっけ。
「あさのォつうがくゥ、きついィ~!」
「ぐるるがるがる!」(←訳:部活でクタクタ!)
良い意味でケレン味を排し、
ミステリよりも文芸作品に近い物語ですから、
あんまりミステリを読まない活字マニアさんにも
おすすめしたい一冊です。
とりわけ、福岡で学生時代を過ごした御方は、
ページを捲るごと――
「ぐぐゥッとォ~」
「がるるるるぐるる?」(←訳:こみ上げる何かが?)
皆さま、ぜひ、一読してみてくださいね!
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