「こんにちわッ、テディちゃでス!
……うゥッ! どうしようゥ! ふゆがァ、きちゃッたでス!」
「がるる!ぐるぐる~!」(←訳:虎です!寒いよう~!)
こんにちは、ネーさです。
急激に寒くなってしまった今日の関東地方……
ここ八王子ではダウンジャケットを着ている人もいたわ!
いや、いくらなんでもダウンには早い、ような気がしますが……
冬ではなくて、読書の秋!を探しに、
本日は、こちらの御本を、どうぞ~!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7a/4c/22e40b317898f149f870b14148679f11.jpg)
―― ウィンディ・ガール ――
著者は田中啓文(たなか・ひろふみ)さん、2012年9月に発行されました。
『サキソフォンに棲む狐 Ⅰ』と日本語副題が、
『Windy Girl The Fox Dwelling in her Saxophone』と英語題名が付されています。
「きィ~つゥ~ねェ~ッ??」
「ぐるがるるぐる??」(←訳:狐が楽器の中に??)
「それはァ、よッぽどォ、おおきなァ、がッきィでスねッ!」
いーえ、違います。
サキソフォンは、ごく普通のサイズですよ。
普通サイズじゃないのは、狐ちゃんの方です。
おっと、少し先走ってしまいました。
キツネちゃんについて語る前に、
説明をしなくちゃなりません。
活字マニア諸氏――中でもミステリ好きな方々は、
著者・田中啓文さんの作品を既に御存知でしょうか。
ミステリ連作集『落下する緑』と、
その続巻『苦い飴』は以前に拙ブログでも御紹介いたしましたが、
物語の背景となっていたのは
ジャズミュージシャンさんたち、
つまり、プロの音楽家さんたちの世界です。
「でもォ、ここではァ??」
「ぐるるがるるがるぐるるる!」(←訳:表紙の女の子は制服姿だよ!)
そうなんです、
この御本の主人公・永見典子(ながみ・のりこ)さんは
高校の一年生。
学校の吹奏楽部でサキソフォンを吹いている、
プロではなく、アマチュアの音楽家さんです。
そして、典子さん所有のサキソフォンに棲んでいるのが
狐の……
えへん、正確には、管狐(クダギツネ)のチコ。
茶色くて、全長5センチほどの、
もこもこしたイタチのような……ヤマネのような……
ええ、やはりいちばん似ているのは、キツネ、ですね。
「くだぎつねッ!
テディちゃ、しッてるゥでス!」
「がるがるぐるるるがるるっる!」(←訳:不思議な力を持ってるんだよね!)
そうねぇ、お江戸の昔なら、
色々と摩訶不思議な術を見せてくれるのかもしれませんが、
これがイマドキの管狐なのかしら、
チコちゃん、普段はぐーぐー眠ってばかりいるようです。
ただ、チコちゃんには、
観察力があります。
推理力もあります。
典子ちゃんと同じものを目にしながら、
別の解釈に辿り着くチカラが。
チコちゃんが宿るサキソフォンを腕に、
吹奏楽の練習に明け暮れる典子さん。
けれど、彼女の《音楽》に変化が訪れます。
「むむゥ?
このォおとはッ??」
「がっるー?!?」(←訳:ジャズー?!?)
吹奏楽部で起こるミステリアスな出来事と、
典子ちゃんの身辺にひたひたと寄せ来る奇妙な事件……?
それらは、
サキソフォンに棲む管狐と
或いはジャズと、
どこかで結びついているのでしょうか?
『落下する緑』よりも若々しく、
良い意味でライトノベル風に軽やかな、
シリーズの《序曲》ともいえる第一作です。
オトナのミステリ好きさんに、
現役高校生さんにも、
おすすめですよ~♪
「おんがくゥだいすきィなァ、みなさまもッ♪」
「が~る~♪♪」(←訳:ぜ~ひ~♪♪)
……うゥッ! どうしようゥ! ふゆがァ、きちゃッたでス!」
「がるる!ぐるぐる~!」(←訳:虎です!寒いよう~!)
こんにちは、ネーさです。
急激に寒くなってしまった今日の関東地方……
ここ八王子ではダウンジャケットを着ている人もいたわ!
いや、いくらなんでもダウンには早い、ような気がしますが……
冬ではなくて、読書の秋!を探しに、
本日は、こちらの御本を、どうぞ~!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7a/4c/22e40b317898f149f870b14148679f11.jpg)
―― ウィンディ・ガール ――
著者は田中啓文(たなか・ひろふみ)さん、2012年9月に発行されました。
『サキソフォンに棲む狐 Ⅰ』と日本語副題が、
『Windy Girl The Fox Dwelling in her Saxophone』と英語題名が付されています。
「きィ~つゥ~ねェ~ッ??」
「ぐるがるるぐる??」(←訳:狐が楽器の中に??)
「それはァ、よッぽどォ、おおきなァ、がッきィでスねッ!」
いーえ、違います。
サキソフォンは、ごく普通のサイズですよ。
普通サイズじゃないのは、狐ちゃんの方です。
おっと、少し先走ってしまいました。
キツネちゃんについて語る前に、
説明をしなくちゃなりません。
活字マニア諸氏――中でもミステリ好きな方々は、
著者・田中啓文さんの作品を既に御存知でしょうか。
ミステリ連作集『落下する緑』と、
その続巻『苦い飴』は以前に拙ブログでも御紹介いたしましたが、
物語の背景となっていたのは
ジャズミュージシャンさんたち、
つまり、プロの音楽家さんたちの世界です。
「でもォ、ここではァ??」
「ぐるるがるるがるぐるるる!」(←訳:表紙の女の子は制服姿だよ!)
そうなんです、
この御本の主人公・永見典子(ながみ・のりこ)さんは
高校の一年生。
学校の吹奏楽部でサキソフォンを吹いている、
プロではなく、アマチュアの音楽家さんです。
そして、典子さん所有のサキソフォンに棲んでいるのが
狐の……
えへん、正確には、管狐(クダギツネ)のチコ。
茶色くて、全長5センチほどの、
もこもこしたイタチのような……ヤマネのような……
ええ、やはりいちばん似ているのは、キツネ、ですね。
「くだぎつねッ!
テディちゃ、しッてるゥでス!」
「がるがるぐるるるがるるっる!」(←訳:不思議な力を持ってるんだよね!)
そうねぇ、お江戸の昔なら、
色々と摩訶不思議な術を見せてくれるのかもしれませんが、
これがイマドキの管狐なのかしら、
チコちゃん、普段はぐーぐー眠ってばかりいるようです。
ただ、チコちゃんには、
観察力があります。
推理力もあります。
典子ちゃんと同じものを目にしながら、
別の解釈に辿り着くチカラが。
チコちゃんが宿るサキソフォンを腕に、
吹奏楽の練習に明け暮れる典子さん。
けれど、彼女の《音楽》に変化が訪れます。
「むむゥ?
このォおとはッ??」
「がっるー?!?」(←訳:ジャズー?!?)
吹奏楽部で起こるミステリアスな出来事と、
典子ちゃんの身辺にひたひたと寄せ来る奇妙な事件……?
それらは、
サキソフォンに棲む管狐と
或いはジャズと、
どこかで結びついているのでしょうか?
『落下する緑』よりも若々しく、
良い意味でライトノベル風に軽やかな、
シリーズの《序曲》ともいえる第一作です。
オトナのミステリ好きさんに、
現役高校生さんにも、
おすすめですよ~♪
「おんがくゥだいすきィなァ、みなさまもッ♪」
「が~る~♪♪」(←訳:ぜ~ひ~♪♪)
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