テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 花咲ける 船上の恋 ~

2021-10-07 23:31:21 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ♪るるゥ~♪きょうはァ~♪きねんのォひィ~♪」
「がるる!ぐるるるるる!」(←訳:虎です!ミステリの日!)

 こんにちは、ネーさです。
 今日10月7日は、
 “ミステリの父”E・A・ポーさんの命日であるため、
 《ミステリの日》なのだそうです。
 そこで、本日の読書タイムは、
 ミステリ……とはちょっと違いますけれど、
 やたらと愉快なこちらの御本を、どうぞ~♫

  


 
      ―― ボドキン家の強運 ――



 著者はP・G・ウッドハウスさん、
 原著は1935年に、
 画像の日本語版は2021年6月に発行されました。
 英語原題は『The Luck of the Bodkins』、
 『ウッドハウス名作選』とシリーズ名が付されています。

「いだいなるゥ~てんさいィしつじィさんッ!」
「ぐるるがーるる!」(←訳:我らがジーヴス!)

 ええ、そうですね、
 英国出身の作家
 ペルハム・グレンヴィル・ウッドハウスさん(1881~1975)
 の代表作は、
 なんといっても
 善人だけれどドジっ子なバーティー青年と
 天才執事ジーヴスさんによるドタバタ喜劇
 《ジーヴス》シリーズです。

 一方で、
 ウッドハウスさんは
 《ジーヴス》以外にも
 多くの作品を著しました。
 それらの、いずれも――

「とうじょうじんぶつゥ、へんてこォ!」
「がるぐるる!」(←訳:全員規格外!)

 えへん、
 この御本の”主役”、
 モンティ・ボドキンさんは、
 実にもってウッドハウスさんらしい
 プロフィールの持ち主です。

 イートン校を経て
 オックスフォード大学を卒業、
 優しい性格で、
 容姿は端麗、
 若くして大金持ち!
 
 と来れば、
 文句のつけようが
 あり、ま、せ……ん……よね?

「それがァ~…」
「ぐるるるがるぐる?」(←訳:そうでもないかも?)

 物語が華々しく幕を開けて間もなく、
 モンティさんは
 戦慄すべき内容の
 電報を受け取りました。

 それは、
 愛する婚約者さんからの
 甘い恋文……ではなく。

 婚約破棄の通知……?!?

「ひゃわわわッ!」
「がるる~!」

 打ちのめされ、
 心をズタボロにされたモンティさんでしたが、
 或る友人が教えてくれたことには。

 君の(元)恋人は、
 イングランド・ホッケーチームに選出され、
 アメリカで試合をすべく、
 今しも
 大西洋を渡る旅客戦に
 乗り込もうとしている――

「おおッ!
 てがかりィ、はッけんッ!」
「ぐるがる!」(←訳:追跡開始!)

 そう、追いかけねば!
 彼女を!

 という次第で、
 大西洋横断大喜劇の
 ホイッスルが鳴り響きます。

 モンティさんを筆頭に、
 クセが強すぎる人物たちが
 豪華客船に集い、
 のんびり優雅な船旅は、
 何が何やらの
 ハチャメチャ旅に?

「もんてぃおにいさんッ、がんばれェ~!」
「がるるぐるる~!」(←訳:幸運を祈るよ~!)

 ぷふふ♪と笑ってしまう物語は、
 思いも寄らぬ連鎖反応の固め打ちで、
 先読みを許しません。
 ある意味、
 ミステリよりもミステリアスな
 恋の行方は、
 はたして――?

 ウッドハウスさん大好き!な方々に、
 《ジーヴス》ファンの方々に、
 おすすめの一冊です。
 本屋さんで、図書館で、
 ぜひ、探してみてくださいね♪

  
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