テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

星と水の世界より。

2010-08-11 23:21:18 | ブックス
 ひっさびさの日本名作劇場へ、ようこそ~!
 こんにちは、ネーさです。

「こんにちわァ、テディちゃでス!」
「ぐる~る!」(←訳:虎で~す!)

 お盆休みにほぼ突入?の本日は、
 もはや古典!な名作を御紹介いたしましょう。
 こちらを、どうぞ~!


 
                ―― 夜叉ヶ池 ――


 
 著者は泉鏡花さん、表題作の『夜叉ヶ池』が発表されたのは大正2年でした。
 画像の講談社文庫版には、『夜叉ヶ池』の他に、
 『海神別荘』『天守物語』も収録されています。
 3作品とも、鏡花さんの戯曲としてはとても有名な、
 代表作とも言える作品ですね。

「やしゃがいけェ……なんだかァ、なまえがァ、こわいィ~…」
「ぐるるーるる?」(←訳:ホラーなのかな?)

 ホラーでしょうか、
 ファンタジーでしょうか、
 それとも純愛物語なのでしょうか。
 
 時代は現代――つまり作品が書かれた大正の当時、
 場所は越前国大野郡鹿見村琴弾谷。
 人々が夜叉ヶ池と呼ぶ池には、
 美しいお姫さまが棲んでおりました。

「きれいなァおかたでスねッ♪」
「ぐるがるる!」(←訳:本当の姫さまだ!)

 夜叉ヶ池の主、白雪姫さま、
 現在、大恋愛の真っ最中でございます。
 お相手は、白山の剣ヶ峰千蛇ヶ池の若さまと申しまして、
 お似合いのふたりであることよ、と
 姫さまの近習たち、
 若さまの近臣たちも、
 微笑ましく見守っているのです、が……

 障害が、ひとつ。
 姫さまは夜叉ヶ池を離れられませんし、
 若さまも剣ヶ峰を離れられません。
 
 姫さまが夜叉ヶ池を離れたら、
 たちどころに怖ろしい大津波が起こり、
 村里は水の底に沈んでしまうのです。

「ひめさまァ、かわいそゥ~…」
「がるぐるるっ?」(←訳:なんとかならないのっ?)

 はるか昔に、人間と交わした約定が破れたなら、
 姫さまはすぐにでも剣ヶ峰へ飛んでゆけます。
 夜叉ヶ池のほとりの鐘楼、
 その鐘が決められた時刻に撞かれなかったら、
 もはや姫さまを縛るものはなくなるのですが……。

「こいするゥふたりをォ!」
「ぐるるがる!」(←訳:応援したい!)

 『夜叉ヶ池』『海神別荘』『天守物語』は、
 初めて鏡花さんを読む方々に
 最適な作品であると思います。
 文章の表記が旧かな遣いですので、
 慣れないうちはびっくりしちゃうかもしれません。
 でも、仮名に慣れさえすれば……!
 
 鏡花さんの紡ぐ、冴え冴えとして美しい水の世界が
 読み手の心をつかみます。
 ヒトならぬ者たちが
 楽々と飛翔する異界の夜のものがたり――
 
「ゆめのォようなァ~」
「がるるるぐるがる!」(←訳:夢じゃない世界へ!)

 『夜叉ヶ池』より、一節を引きましょう――


   《人は、心のままに活きねばならない》


 夏のお休みに、ふさわしい御本です。
 ぜひ!
    
 
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休暇に、甘~いひととき♪

2010-08-10 23:07:55 | ブックス
「ひゃふゥ♪
 おいしそゥなァ、きゃすてらッ♪」
「ぐるる~る♪」(←訳:ふかふか~だよ♪)

 ふかふかマニアの皆さま、じゃなくて、えへん、
 甘いもの大好き!同盟の皆々さま、
 こんにちは、お菓子話に目のないネーさです。

「こんにちわッ、テディちゃでスゥ!」
「がるる!」(←訳:虎です!)

 前回の記事ではクマのパディントンくんによる
 可愛いロンドンガイドの御本を取り上げましたが、
 本日は、は~い、ロンドンから飛行機で東京へとんぼ返り!
 東京の甘いものをガイドしてくれるこちらを、どうぞ~!



                   ―― おやつ手帖 ――


 
 京阪神エルマガジン社さんより、’10年8月に発行されました。
 『洋菓子、和菓子、ひんやり&あまパンも、東京スイーツ大全』と
 副題が付されています。
 社名からお分かりのように、エルマガジン社さんは
 関西の出版社さんなのですが、
 東京や横浜についてのガイド誌も制作しておられるんですよ。

「さいしんさくはァ、むぽぽッ♪
 おやつのォ、ほんッ!」
「がるぐるる!」(←訳:おやつガイドだ!)

 世の中はそろそろお盆休み……
 東京へ遊びにいらっしゃる方々に、
 この御本、とっても役立ちそうですね。
 東京の町にしっとりと馴染んだ
 美味しいおやつのお店さんたちは、
 観光&買物旅行の合間に立ち寄るのに
 うってつけ、と申せましょう。

「ふァいッ!
 たくさんあるくとォ、つかれまスからねッ!」
「ぐるる~がる!」(←訳:疲れたときには甘いもの!)

 こちらの御本では、
 主に老舗さん、庶民的だけれど名店さん、
 といった《おやつ処》が紹介されております。
 それゆえ、目の玉の飛び出るような
 お高~いおやつは載っていなくて、
 甘いものが無ければ生きてゆけない私たちには嬉しいかぎり♪
 今のシーズンでしたら、
 そうですね、
 かき氷なんていかがでしょう?

「すてきィでスゥ!
 ちべたいィ、おやつゥ!」
「ぐるっぐるるるる~…」(←訳:うっ頭がキーンってなっちゃう~…)

 2010年的な《おやつ》を選べ、と言われたら、
 ネーさがお奨めしたいのは『ホットケーキ』です。
 パンケーキの美味しさで世界的に有名なbillsさんが
 七里ガ浜に1号店、
 今春横浜に2号店をオープンさせて以来、
 その影響でしょうか、
 パンケーキやホットケーキの良さが見直されてきているようです。

 焼きたての、ほわほわの生地に、
 バターとシロップ、
 黒蜜や、蜂蜜、アイスクリームを添え、
 ぱくッと一口……!

「ひゃふァふァふァ~ッ♪」(←気絶しました)
「がるるる~♪」(←こちらも気絶?)

 遠くから東京へいらした御方も、
 東京に住んでいる御方も、
 《おやつ処》で仲良くティータイム!
 たのしいおやつのひとときの参照に、ぜひ!

「さまーばけーしょんのォ、きねんにィ」
「ぐるるがるー!」(←訳:満腹になろうー!)
 
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駅から始まる冒険!

2010-08-09 23:16:03 | ブックス
 さあ、お祭りの後は読書タ~イム!
 ……でもちょっとだけお祭り疲れが残っているネーさです、こんにちは。

「こんにちわゥ、テディちゃでス!」
「がるる!ぐるるーる!」(←訳:虎です!楽しかッたね!)
「おまつりィ、だいすきィ~♪」

 えへん、本日御紹介いたしますのは、
 お祭りと同じように、
 大好き~!大ファンなの~!
 という御方が大勢いらっしゃる国際的スターさんによる
 なんとも可愛らしいガイドブック、なんですよ。
 カワイイもの好きの皆さま、こちらを、どうぞ~!


 
             ―― パディントンベアと歩くロンドン ――



 ゴマブックスさんより、’08年12月に発行されました。
 『Guide to LONDON with Paddington Bear』と英題が付されています。
 ええ、そうです!
 ガイド役を務めてくれるのはクマのパディントンくん!

「わほほッ♪
 くまたちのォ、あこがれッ♪♪」
「ぐるるる~がる!」(←訳:有名なクマさんだねえ!)

 御本の表紙で、勝手知ったる我が家をゆくごとく、
 ロンドンの公園を闊歩しているパディントンくん。
 でもね、ホントのこと言っちゃいますとね、
 パディントンくん、
 ロンドンの生まれではないんです。

「がるる~る?」(←訳:えっそうなの~?)
「うんッ! ぱでぃんとんくんはねッ、え~とォ」

 パディントンくんは、ペルーの出身です。
 船に乗り、はるばる英国へやって来たのは、
 一緒に暮らしていたルーシーおばさんが
 お年を召したので老クマホームに入ることになったためでした。
 ルーシーおばさんはパディントンに勧めたのです。
 広い世界を見に行きなさい、と。

 おばさんの心づくしの言葉――
 『どうぞこのくまのめんどうをみてやってください。
  おたのみもうします』
 と書かれた札を持ったクマを
 パディントン駅で目にしたのは、ブラウン夫妻。
 夫妻は小さなクマを放っておけず、
 家族の一員として迎えました。
 
 かくて、パディントンくん、誕生!
 世界に名だたるパディントンベアの物語の始まりです!

「とれーどまーくはァ、だッふるゥこーとォ!」
「ぐるがるる!」(←訳:帽子もね!)

 異邦人、いえ、異邦クマの身のパディントンくん、
 ブラウン家で暮らすようになって
 この大都会についてたくさん勉強をしたのでしょう。
 ガイドぶりも板についておりますよ!
 出会いのきっかけとなったパディントン駅、
 観光客さんたちが大喜びする市内の名所、
 美術館に、博物館。
 
 そして、アフタヌーンティに関する知識も相当なもの!
 だって、ティーには、ほら、つきものじゃありませんか。
 たっぷりのジャムが!

「ふァいッ!
 ぱでぃんとんくんッ、まーまれーどォ、だいこうぶつゥなのでス!」
「ぐるるーがるる…」(←訳:僕はサクランボの方が…)

 街と食を愛するパディントンくんのロンドンガイド、
 旅行ガイドとして、
 またクマ写真集?としても
 愉しく読める御本です。
 
 一時期、品切れで入手困難となっていましたが、
 現在はめでたく復活!
 一般の本屋さんで入手可能となりましたよ!
 クマ好きさん、
 英国文学好きさんにも、おすすめです!

「しゃしんがァ、うるとらァかわゆいのでスッ!」
「がるるるーぐる!」(←訳:写真好きさんも見てね!)

 アビー・ロード横断中のパディントンくんを、ぜひ御覧下さい!
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2010年、八王子のおまつりは。(その2)

2010-08-08 23:10:16 | おまつり
 2010年の『八王子まつり』も、いよいよ最終日~!
 こんにちは、お祭り好きなネーさです。

「こんにちわッ、テディちゃでス! わッしょいィしょいッ!」
「がるるっ!がるっがる!」(←訳:虎ですっ!わっしょーい!)

 本日8月8日は、お祭りのメーンイベント、
 《千貫みこし渡御》が行われます!
 日頃、とても交通量が多い国道20号線(甲州街道)、
 国道16号線も、
 御神輿と山車の威光の前にあっては
 すぱーっと通行止め。
 歩行者天国ならぬ御神輿&山車天国となっておりますよ♪

 ↑上の画像は、
 渡御前の『千貫みこし』さんをパチリ!したものです。
 えーと、明治十五年に浅草で建造された宮神輿で、
 市指定有形文化財なのだそうです。
 渡御、いわば『お神輿のお練り』がはじまると、
 それはもうたいへん!
 のべ千人を超える担ぎ手さんたち、
 見物の観客さんたちで
 甲州街道がごった返します。

「きゃぽーッ! わッしょいィでス!」
「がるぐるっがるるー!」(←訳:行け行けわっしょいー!)

 なお、担ぎ手のおにいさんの何割かは半ケツです。

「ふァ?? はんけつゥ~??」
「がるるぐるる~!」(←訳:わっお尻が~!)

 お腹には白い晒し布、
 鉢巻きをきりりと締め、
 半被をぴしりと着付け、
 足元も雪駄や草履……なのに、
 なぜかパッチは穿かずに
 褌一丁!
 若くてイケメンなおにいさんほど、
 この傾向が強いようでございます。
 
「あうゥ~、はんけつゥとォ、いうよりィ~」
「ぐるるがる!」(←訳:殆どオシリ!)

 日頃でしたら、
 キミキミちょっと来なさい!と
 連れていかれちゃうアブナイ御姿も
 お祭りとなれば話は別です。
 神さまもお許し下さる勇ましい漢ぶり!ってことですね。
 おにいさんたちだけでなく、
 おねえさんたちも、格好いいー!

「みんなァ、びじんッ!」
「ぐるるぐるー!」(←訳:別嬪さんだよー!)

 美男美女さんたちに担がれて、
 さあ、もうすぐ御神輿が出発いたしますよ!
 どうか御神輿の神威が皆さまのもとにも
 届きますように!
 
「わッしょいィ! わざわいよォ、さらばッ!」
「がるるるっ!ぐるるる!」(←訳:災い祓って千福万来!わッしょいィ!)

 以上、『八王子まつり』ミニレポでした。
 来年のお祭りには、
 皆さま、揃ってお越し下さいませ~!
  
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2010年、八王子のおまつりは。

2010-08-07 23:07:54 | おまつり
 2010年の『八王子まつり』へ、ようこそ~!
 こんにちは、暑さでへろへろ、へなちょこネーさです。

「こんにちわッ、テディちゃでス! おまつりィ!」
「がるるっぐるる~!」(←訳:虎ですっお祭り~!)

 昨日から始まった『八王子まつり』、
 猛暑の中で、あれやこれやのイベントが開催されておりますよ♪
 関東太鼓大合戦、民謡流し、
 上下山車総覧に神輿渡御、
 夜店が甲州街道沿いにずらーりと並んで
 お客さんを呼び込んでいます。

 画像は、ちょっと判りにくいのですが、
 山車で居囃子を披露して下さっている小学生さんたち!
 お上手ですよ! 拍手~!

「ふァいッ! ぱちぱちぱちィ~!」
「がるるる~!」(←訳:すごいぞ~!)
「もぐぐッ、ぱくくッ!」

 ……ん?
 ぱくく、って、んまあ!
 テディちゃ、何か食べてますね!

「ふァ~いッ! きゅうりィ、でスよゥ!」
「がるる?」(←訳:胡瓜?)

 キュウリ……ていうか、
 それは胡瓜の浅漬け?
 あらっ、そう言われれば、すぐそこに屋台が!
 しかも行列が出来てる?
 今年の流行は、これ? 胡瓜の浅漬けなの?

「おいしィでス~♪
 もぐぐッ、ぱりぱりッ!」
「ぐるる~がる~る!」(←訳:一本ぱくりと!)

 そうね、フラッペ、チョコバナナ、
 ラムネやアイスクリームもいいけれど、
 塩っ気のある野菜の浅漬けは
 お口直しになるのかもしれませんね。
 お子ちゃまたちが分けあって食べているのも
 微笑ましい姿です。

「あッ!よーよーでスゥ!」
「がるるるぐる!」(←訳:金魚すくい!)
「じゃがばたーもォ、おいしそゥ!」
「ぐるぐる~!」(←訳:綿菓子~!)
「ネーさッ、かッてェ、かッてェ~!!」

 ……’09年の『八王子まつり』の人出は約65万人、
 この混雑ぶりですと、
 今年はもっと伸びてる感じです。
 さっ、テディちゃに虎くん、
 次の山車を観に行くわよ!
 迷子にならないようにね~!

「うわァ~んッ! やきそばァ~!」
「がるるるー!」(←訳:射的したいー!)

 各地でお祭り&花火大会と、
 賑やかな週末ですね。
 皆さま、体調に留意しつつ楽しくお過ごしくださいな♪

「たこやきィ~ッ!!」
 
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~ 星の祭典 ~

2010-08-06 23:15:09 | ブックス
「てんつくてんつくッ、ぴ~ひょろろッ♪」
「がるる~ぐるる!」(←訳:祭囃子だピ~ヒョロロ!)

 街に響くは、祭りのお囃子~♪
 こんにちは、お祭り好きなネーさです。
 今日8月6日より、八王子まつりが始まりましたよ!

「わッっしょィ~! テディちゃでスゥ!」
「がるるっぐるる!」(←訳:虎ですっわっしょい!)

 お祭りの本日は、
 年に一度の本屋さんのおまつり――本屋大賞で
 今年度の第一位に輝いた作品を御紹介いたしましょう。
 こちらを、どうぞ~!


 
                  ―― 天地明察 ――



 著者は冲方丁さん、’09年11月に発行されました。
 活字マニアさんたちには、既に御馴染みの快作ですね!

「ひょうしィがァ、かッこいィ~!」
「ぐるるうるー!」(←訳:北斗七星だー!)

 星座が描かれたシャープなデザインの装丁は
 高柳雅人さんによるものです。
 漆黒の地に映える、
 世界中どこでも知られる星のかたち……
 物語を象徴するような
 美しい御本でしょ。

「ふァいッ! ならばァ、さぞやッ」
「ぐるる!」(←訳:中身も!)

 美しき御本の美しき調べを奏でる主人公さんは、
 渋川春海(しぶかわ・はるみ)さん。

 この御仁、実に不思議な御方です。

 碁の名家に生まれながら、
 碁がすべて、とは考えていません。
 出世にも、あんまり興味はなくて。
 家督とか、名誉とかにも興味はなくて。

 興味があるのは、
 いえ、春海さんが好きで好きでたまらないのは、
 算術。

「さッ、さんじゅつゥ~??」
「がるるるがるがる!」(←訳:理系のお人だ!)

 算術を愛する春海さんが進んでゆくのは、
 物語の背景となっている江戸初期に於いては
 《異能》ともとれる世界です。

 旧き暦を変え、
 新しき暦を、世に。

 でも、これが……難しいおしごと、なんですねえ。

「わきゃりまス!」
「ぐるるがるーる!」(←訳:カレンダーが一変するんだもんね!)

 江戸の、後期ではなく前期を舞台としているところが
 ストーリーの芯、と言えましょうか。
 まだまだ揺れ動き、
 定まっていない事柄がたくさんある時代。
 
 そんな世で、
 最も《星に近付いた》人物が、
 春海さんという、
 不思議な、そしてちょっと規格ハズレな天才さん、
 だったのかもしれません。

「えすえふゥ、みたいィ~♪」
「ぐるるがるるる!」(←訳:時代劇じゃないね!)

 美しくも規格ハズレな、
 真っ白い彗星を想わせる或る算術マニアさんの一代記、
 SF好きさんに、
 歴史好きさんに、
 碁好きな御方も、ぜひ!

「きゅうれきのォ、たなばたにはッ」
「ぐるる~がる!」(←訳:ぴったりの一冊です!)

 皆さまも、心躍る星のお祭りを! 
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上質お菓子♪

2010-08-05 23:24:09 | 美味
 ド暑い週の半ばは、おやつタイムで休息タイム~♪
 こんにちは、ネーさです。

「もほッ♪
 こんにちわッ、テディちゃでスゥ!」
「がるる~!」(←訳:虎です~!)
「きょうのォおやつはァ、なんじゃらほいッ♪」

 は~い、発売されたばかりの新製品おやつを御紹介いたしましょう。
 『明治製菓』さんの
 《Fran クリーミームース 濃抹茶》ですよ!
 ダークグリーンのパッケージが
 お抹茶の雰囲気を醸し出していますね。
 
「もふふッ♪ いざッ、じッしょくゥ、しましょうッ!」
「がるぐるる~!」(←訳:実食~!)

 では、よ~く冷やして、
 そろそろ猛暑日が終わってくれるようにと祈りつつ、
 いただきまーす!
 ぱくん!

「いただきまスゥ! ぱくくもぐッ!」
「がるるる~ぐる!」(←訳:いただきますで~ぱっくん!)

 わわっ!
 これは……ほろ苦っ!を超えて、
 抹茶マニアさん向けに
 苦みを追求したショコラお菓子、と言いたくなるお味ですよ。
 
「うむッ!
 ほろほろォにがいィけどォ、でもッ!」
「ぐるるっがるるっ!」(←訳:気付けば何故だかパクパク食べちゃってる!)

 熱いお茶やコーヒーと一緒に、
 或いは、
 冷た~い炭酸飲料やジャスミンティーと一緒にいただくのもよし♪
 いつもは甘過ぎるお菓子を敬遠している御方にもおすすめの、
 渋~いショコラお菓子です。
 
「ぱくちょッ♪ぱくちょッ♪
 おいしィでスねッ!」
「がるぐるっ♪」(←訳:ぱくもぐっ♪)

 季節ごと、
 新しいお味が登場する《Fran》、
 次はどんな?と予想するのも楽しいですね。
 『キャラメルマーブル』味とか、

「はちみつあじィとかッ♪」
「ぐるるぐる♪」(←訳:パンケーキ味とか♪)

 ほっとひと息のおやつタイム、御馳走さまでした!
 皆さまも美味しい食事&おやつで
 猛夏を乗り切って下さ~い!

「しつよりィ、りょうッ?
 りょうよりィ、しつッ?」
「がるるるがるる!」(←訳:量も質も、きちんとね!)
 
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波乱の巻五十九…!

2010-08-04 23:35:21 | ブックス
 きゃ~っ!!
 出たわ~っ!!!

「ぎゃうッ! でたッ? でたッてェ、なにがァでたでスかッ?!?」
「ぐあるるるっ?」(←訳:もしやお化けっ?)
「ひィィィッ! こわいィ~ッ!!」

 あら、違いますわよ、テディちゃに虎くん。
 おほほ、活字マニアの皆さま、こんにちは、ネーさです。
 いったい何が出たかというと、
 もう御存知の方々も多いことでしょう、
 出たのは……はいっ!こちら~!



               ―― ワンピース 巻五十九 ――



 著者は尾田栄一郎さん、’10年8月に発行されました。
 『巻五十九』となるこの御本の題名は
 《ポートガス・D・エース死す》……
 ルフィのお兄ちゃん『エースくん』の凄絶な最期を中心とした物語です。

「うェェ~んッ!
 おにいちゃんッ、かわいィそうゥでスよゥ~ッ!」
「ぐるるがるるる~!」(←訳:お兄ちゃんの御話もっと見たかった~!)

 海軍本部での敵?味方?誰がどっちだか分かんな~い!戦闘と混乱も
 ルフィくんの根性と執念と踏ん張りで
 どうにか兄・エースくんの救出に目鼻がつきそう、
 闘いも終わりそう、
 そう思われたのに――
 巻五十八で弾けた悲劇の幕が
 ここで大きな渦となって
 海賊たち、
 海兵たちをも呑み込みます。

 エースお兄ちゃん、本当に死んじゃうの?
 ルフィくん、もうちょっとだけ頑張って!
 
「あかいぬゥ、きらいィッ!」
「がるるるがるー!」(←訳:黄猿も嫌いー!)

 強烈なキャラさんたちが
 あっちでもこっちでも
 突っ走ってますね。
 ネーさ、一番隊長のマルコさんが好みです!
 赤髪さんとこのベックマンさんも好きです!

「ちびッこのォ、るふぃくんもォ、きゃわゆいィ~♪」
「がるるる~るぐる!」(←訳:ちびエースくんとサボくんも可愛い!)

 山賊ダダンさんも意外にイイ人で……
 あらっ、おっとと、いけません、
 本日は『ワンピ』読者さんにしか判らないお喋りになってしまいましたが、
 『ワンピ』未読の御方は、
 このお盆休みにでも
 がっつり全巻オトナ買いをして
 驚愕の《海賊世界》を覗いてみて下さいな!
 
 『巻五十九』となるこの御本は
 初版の発行部数が320万部!だということも
 話題になっておりますが、
 その数字も納得できちゃうほど
 唯一無二&古今無双、
 稀代のエンタ大河冒険ロマンです!

「ものがたりのォ、なぞはァ~」
「ぐるるがるゥ~!」(←訳:まだまだ続くぅ~!)

 “D”の謎って、何なんでしょう?
 『巻六十』がますます楽しみです!

 ……なんですけれど、
 非常識に暑い日が連続していますね。
 読書にいそしむ皆さま、
 アウトドア派の皆さまも
 どうか体調には気をつけて!

「すいぶんッ、とりましょうッ!」
「がるるるるがる!」(←訳:睡眠も取りましょう!)
  
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魔法の絨緞、西へ?

2010-08-03 23:21:53 | ブックス
 わお! 沖縄で開催されているインターハイの男子バスケットボール、
 決勝戦を制したのは……東京代表の八王子高校!
 同じ八王子っ子として、心より、お祝い申し上げます~!
 こんにちは、声を大にしておめでとう!のネーさですよ。

「はつゆうしょうッ、おめでとうございまス!
 こんにちわッ、テディちゃでス!」
「ぐるるっ!がるるー!」(←訳:虎ですっ!本当におめでとー!)

 お祝い気分で、今日もどんどん進めちゃいます読書タイム♪
 え~、バスケとは全然関係ないような、
 でもとっても楽しい旅の御本を、さあ、どうぞ~!


 
               ―― トルコトラベルガイド ――



 著者は涌井玲子さん&美才治真澄さん、’10年7月に発行されました。
 英題『Turkey Travel Book』とありますように、
 トルコ共和国のトラベルガイドブックです。 

「ほほォ~、とるこォきょうわこくゥ……とおいィおくにィでスゥ」
「がるるるがるるー!」(←訳:アジアの西の果てー!)
「しるくろーどッ!」

 遠いんですけれど、
 日本とはさまざまな縁で結ばれているお国、ですね。
 世界遺産に指定されている文化施設や遺跡も多く、
 日本人観光客にも人気の旅行先です。

 そんなトルコ共和国の、
 ホテルやらショッピングストリート情報やらの
 一般的なトラベルガイドは
 大手旅行代理店さん発行のガイド本に任せておくことにして、
 こちらの御本が案内してくれる『旅』模様は、
 しっかり地に足がついた内容で、
 なんともキュート!

「きゅーとッ?」
「ぐるがるるるる?」(←訳:可愛いってこと?)

 女の子のための京都ガイド、に近い感覚でしょうか。
 青空市場、
 バザールに程近い問屋街巡り、
 トルココーヒーの淹れ方、
 チャイの淹れ方、
 イスタンブールのスーパーマーケット探訪……

 いちばん感心しちゃったのは、
 定番パンカタログ!
 ひゃー、これがトルコのパンですか♪
 ヨーロッパのパンとは何かが違~う!

「ちがってるけどォ、おいしそゥ!」
「がるがるぐるる!」(←訳:欧州とアジアのフュージョン!)

 実はネーさ、ペルジアンミニアチュールと呼ばれる
 細密画が大好きなんです。
 なので、トルコの旅ガイド、アート本などは
 出来るだけ眼を通すようにしているのですが、
 数あるトルコ共和国ガイド本の中でも
 この『トルコトラベルガイド』は
 最もおすすめの一冊!

 トルコ? イスタンブール?
 行く予定はないよ~という御方は
 旅行雑誌を眺める心地で、
 行きますトルコ!自由行動の時間たっぷり取れそうです!という御方は
 ぜひ予習のために一読を!
 
「じたくでェ、わくわくゥ、くうそうりょこうッ♪」
「がるる~がるがる!」(←訳:バザールで沢山お買い物!)

 旅情つのる夏休み、心は西へ!
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銀の炎、燃ゆる国にて。

2010-08-02 23:15:17 | ブックス
 8月は遊ぶぞ!と志を高く抱いている少年&少女さんたち、
 宿題制覇計画は進んでいますか?
 こんにちは、遊びたい派の味方、ネーさです。

「こんにちわッ、テディちゃでスッ!」
「がるるっ!」(←訳:虎ですっ!)

 8月後半たっぷり遊びたければ、この一週間が正念場!
 本日は、読書感想文に応用できる、
 いえ、感想文のためでなくとも
 読んで悔いなし!の一冊を御紹介いたしましょう。
 こちらを、どうぞ~!


 
                ―― 銀のほのおの国 ――



 著者は神沢利子さん、初版は1972年に発行されました。
 画像は、2003年発行の改訂版です。
 表紙画&本文挿絵は、堀内誠一さん!

「うむゥ!
 となかいさんがァ、おそらをォとんでいまスゥ!」
「ぐるる~…がるるー?」(←訳:じゃあこれは~…ファンタジー?)

 ジャンル的には、ええ、ファンタジー小説ですね。
 ファンタジーといっても色々あって、
 『指輪物語』のように
 完全に《別世界》の物語を描いたもの、
 『ナルニア国』シリーズのように
 この現実世界と繋がった《異世界》を描いたもの……と
 大きく分けられるのですが、

「わほッ、
 このおはなしはァ、どッちィ、でスかッ?」
「ぐるるがるーがるる?」(←訳:僕は指輪物語好きなんだけど?)

 それを知りたければ、
 さあ、ページを捲ってみましょう。
 主人公は……
 たかしくん、
 ゆうこちゃん、
 という二人の兄妹。
 お母さんがお出掛けして、
 ふたりで御留守番していた或る日のこと。

 なぜとなく、
 壁にかけられたトナカイの剥製が
 二人の話題になりました。
 
 壁飾りのトナカイは首だけ、ですが、
 今にも動き出しそうな、
 その毛並み、
 いかめしい枝角……
 見ていると、
 これは魔法にかかったトナカイなのだ、
 という気分になってきます。
 
「まほうのォ、となかいッ!
 ろまんッ♪でスねッ!」
「ぐるる~がる~がる……」(←訳:でも~もしかして……)

 『ぼくが魔法をといてやるさ』。
 たかしくんは言い、
 壁のトナカイに向き直ります。
 『なんじののろいはとかれたり』。
 その言葉がもたらしたものとは――

「ぎゃあああッ!」(←驚きのあまり、でんぐり返り!)
「ぐるがるるっ!」(←こちらは宙返り!)

 衣装箪笥から始まるナルニアの冒険に似て、
 トナカイの瞳から始まる
 たかしくんとゆうこちゃんの大冒険!
 
 読者は少年&少女限定、
 なんてことはありません!
 むしろ、大人の活字マニアさんにこそ読んでいただきたい
 壮大なファンタジー小説です。
 壁の彼方の異世界へ、皆で一緒に、はいっ、ジャーンプ!!

「うりゃッ! じゃんぷゥ!」
「がるる~…がるっ!」(←訳:着地~…成功っ!)
コメント
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