テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

~ 原画で見る&楽しむ《夜廻り猫》展 ~

2020-02-19 22:39:29 | ミュゼ
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 きりんさんッ、がんばッてェ~!」
「がるる!ぐるるるる!」(←訳:虎です!巻き返そう!)

 こんにちは、ネーさです。
 大河ドラマ『麒麟がくる』の視聴率が失速気味ですって?
 いえいえ、まだこれからですよ。
 私ネーさは染谷将太さんの登場がもう待ち遠しくて♪
 どんな信長像を見せてくれるのかしら?
 衣装は?セリフ回しは?と楽しみにしながら、
 さあ、本日は読書……をサボり、
 ↓こちらの展覧会情報、いえ、
 原画展へ、どうぞ~!
 
  

 場所は、東京・新宿区の京王百貨店新宿店さんです。
 店内には、各階で開催されている
 《ねこフェスティバル》
 の案内があり、
 エスカレーターで7階へ上ってゆくと……

  

 

    ―― 『夜廻り猫』原画展 ――



 会期は2020年2月13日~2月25日、
 7階のステーショナリー[丸善]イベントスペースにて、
 人気コミック『夜廻り猫』の原画展が催されています。

「えんどうゥさァ~んッ!」
「ぐっるがるる!」(←訳:やっと会えた!)

  

 ↑イベントスペースは、上の画像にありますように、
 オープンな造りになっていて、
 入場料金は不要ですから、
 どなたでも気軽に
 『夜廻り猫』著者・深町かほるさんによる
 コミックの原画、
 書籍の表紙に使用されたカラー原画の数々を
 鑑賞できますよ。

「おおきなァさくひんッ、ありまァ~ス!」
「がるるる~!」(←訳:カワイイ~!)

  

 イベントスペースの中央には、
 深町さんが制作した
 ファン垂涎の《夜廻り猫》雑貨(非売品)が並びます。

「ううゥ、ざんねんだけどォ~!」
「ぐるるるるがる!」(←訳:見るだけで我慢!)
「ないちゃうゥよゥ!」
 
 いえ、泣かなくてもいいのよ。
 会場では、
 《夜廻り猫》シリーズの書籍、
 ポストカード、バッジ、ポーチ、
 複製原画などのグッズが販売されています。

 そうそう、書籍の中にはサイン本もあるとのことですが、
 もう売り切れちゃったかしら……?
 
  

 原画展会場内には、
 あちこちにクスっと笑える仕掛けが施されています。
 どんな仕掛けなのか、
 敢えてここには記しませんので、
 会場で“宝探し“をしてみてくださいね。

 なお、京王百貨店新宿店さんは、
 『必死すぎるネコ』写真展や
 猫をモチーフにした雑貨の期間限定販売、
 スタンプラリー他、
 猫好きさんには嬉しい《ねこフェス》の真っ最中です。
 ニャンコマニアの皆さま、
 ぜひ、お出掛けを♫



  
   では、ここで美味しいオマケ画像も!
   
   「きたァ!」
   「がるるぐる!」(←訳:これは噂の!)
   はーい、『ミスタードーナツ』さんの
   《パティスリードーナツコレクション》、
   お菓子界の巨匠ピエール・エルメさんとの
   コラボドーナツが今日のおやつです♪
   
   どれも美味しい!
   どれもおススメ!なんですけれど、
   ひとつ選べと言われたなら、
   迷いなく選ぶのは、
   『ポン・デ・イスパハン』!!!
   皆さま、実食されたし~♫♪


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~ 怪獣たちよ、どこへ行く ~

2020-02-18 21:58:44 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 たぶんッ、ことしもォやッてくるゥのでス~♪」
「がるる!ぐるがるるる!」(←訳:虎です!夏の恐竜展が!)

 こんにちは、ネーさです。
 毎夏、チビッ子たちにも大人にも大人気なのは、
 恐竜や古代生物の化石をテーマとする展覧会ですね。
 しかし、書物の世界では、
 よりファンタジックな企画展示も充分に可能です♫
 本日の読書タイムは、
 こちらの御本で、さあ、夢の魔境へ羽ばたきましょう~!

  



     ―― 怪獣生物学入門 ――



 著者は倉谷滋(くらたに・しげる)さん、
 2019年10月に発行されました。
 えへん、《怪獣》……と題名にありますが、
 トンデモ本ではありませんよ。
 著者・倉谷さんは、理学博士号を持つ
 形態進化生物学者さんなんです。

「わおォ! ほんもののォはかせさんッ!」
「ぐるるるるがるる!」(←訳:学者さんの怪獣論!)

 《怪獣》。

 生物学者さんの眼には、はたして彼らは
 どのように映るのでしょうか。

 荒唐無稽?
 ナンセンス?
 冗談?

 いえいえ、倉谷さんはすこぶる真剣に、
 怪獣映画に登場する不可解な動物たちを
 分析し、考察します。

 《異様な生物を『モンスター』と呼ぶからには、
  その分類学的素性に興味を抱かずにはおれない》

「ぶッ、ぶんるいィ~??」
「がる??」(←訳:素性??)

 怪獣映画のキングといえば、もちろん、
 ゴジラ。

 初代ゴジラが東京の街々を破壊してのけたとき、
 学者さんたちは分類したものでした。
 たしかにジュラ紀の生物だ!と。

 けれど、ゴジラに壊されたビルがちゃっかり再建され、
 古生物学が遠慮なく進歩してしまった現代、
 ジュラ紀やら白亜紀に生息した巨大生物、
 つまり恐竜たちは、

  なんとモフモフの羽毛があった!
  歩き方も直立ではなく、
  水平に近い姿勢で移動していたらしい!

 などの研究結果が、いまや常識に。

「ごじらくんッ、かわいそうゥ~…」
「ぐるる~…」(←訳:孤独だ~…)

 怪獣イコール恐竜……
 だったのに、イメージは崩れて、
 もはやゴジラを恐竜とは呼べない……。

 でも、
 古生物学の最新研究に媚びを売らず、
 ゴジラはあくまでゴジラとして存在することを
 倉谷さんは高く評価します。

 恐竜ではない生物、ゴジラ。
 では彼は何なのか?
 恐竜でないとすれば……

 哺乳類以外の何ものでもなかろう。

 何より、
 動いているゴジラが表情を持っているところが
 いかにも哺乳類らしい。

「ええッ! じゃあァ、ごじらくんはッ!」
「がるるぐる~???」(←訳:人間の親戚~???)

 地球の、いえ、
 地底というロストワールドの王こそ
 ゴジラならん――

 第一章『恐竜と怪獣の狭間』 
 第二章『日本怪獣学各論』
 第三章『進化形態学的怪獣学概論
     ――脊椎動物型怪獣の可能性』
 第四章『進化形態学的怪獣論
     ――不定形モンスター類の生物学的考察』
 第五章『ウルトラ怪獣形態学
     ――比較形態学と進化的考察』

 と5つの章で構成される《怪獣生物学》は、
 シャレが分かる怪獣マニアさん向けの
 愉快なフィクション……に見えて、
 実は、真面目で柔軟な
 生物学ノンフィクションです。

 特に、御本巻末の
 『あとがきにかえて
  ――設計(エンジニアリング)されるモンスター』
 を読めば、
 全章をつなぐ《糸(意図!)》が
 鮮明に見えてきますよ。

「かいじゅうゥ……
 かれらはァ、これからもォ~…」
「ぐるるるるる!」(←訳:進化し続ける!)

 ゴジラ大好き!な方々に、
 怪獣映画マニアさんに、
 SF好きな方々にも
 おすすめしたい新書です。
 ぜひ、手に取ってみてくださいね~♪
 
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~ 回想の、《怖い絵》たち ~

2020-02-17 22:36:53 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 かッかッ、かゆゥいィ~ッ!」
「がるる!ぐるるるがるる!」(←訳:虎です!ゴロゴロだよう!)

 こんにちは、ネーさです。
 今年の花粉は先ず目から来る?
 半端ないゴロゴロ感にげっそりしてしまう
 こんな日の読書タイムは、
 大好きな作家さんのアート評論作品で、
 さあ、元気をチャージしましょう~♪

  



   ―― もっと知りたい『怖い絵』展 ――



 著者は中野京子(なかの・きょうこ)さん、
 2019年11月に発行されました。
 代表作は、もちろん《怖い絵》シリーズ!
 ですが、
 2017年、中野さんの“新しい顔“が大評判となって
 ニュースにもなりましたよね。

「ながァ~いィ、ぎょうれつゥ!」
「ぐるるがるる!」(←訳:上野にズラリ!)
 
 兵庫県立美術館と
 上野の森美術館で開催された
 『怖い絵』展には、
 大勢の美術ファンさんと
 美術館に行くのは初めて!なビギナーさんたちが
 長~い行列を作り、
 評判がまたSNSや口コミで評判を呼んで、
 館内はいつも大混雑!

 そして、著者・中野さんは、
 この『怖い絵』展の企画者さんでもあったのです。

「きかくゥからァ、じつげんッまでェ~」
「がるるぐ~るがるる!」(←訳:これも長~い道のり!)

 『怖い絵』展をやりませんか、と
 提案されたのは開催から7年前。
 その提案が、より現実的になったのは、
 5年前のことで、
 以来こつこつと、
 展示したい作品を選出し、
 世界のあちこちの美術館と貸出の交渉をして、
 展覧会の骨格は整いつつありました……が。

 足りない。
 展覧会の“顔“といえるような、
 観る者すべてを一瞬で惹きつける、
 美しくて《怖い》、
 そんな名品、名作が欲しい。

 できれば、それは――

「ひょうしィ!」
「ぐるるがるる!」(←訳:表紙のこの絵!)

 書籍《怖い絵》シリーズの表紙を飾り、
 この御本でも表紙画に使われている
 ドラローシュさん作
 『レディ・ジェーン・グレイの処刑』。

 ロンドン・ナショナル・ギャラリーが所蔵する、
 日本ではまだ公開されたことのないこの作品を、
 展覧会の“顔“に!

「むむむゥ! むずかしィ~!」
「がるぐる!」(←訳:交渉難航!)

 御本の巻末には、
 中野さんをはじめ
 主要な企画者さんたちを右往左往させた顛末を描く
 《『怖い絵』展のできるまで》
 が収録されていて、
 アート好きな方々の共感とため息を誘うこと必定です。

 けれども、
 この御本の主役はやはり、
 『怖い絵』展に集結した作品それぞれの
 《怖さ》でしょうか。

 ターナーさん、モローさん、
 モッサさん、ウォーターハウスさん、
 ワッツさん、シムズさん……
 画家さんたちの作品に、
 画布の背後に、
 画家さんたち自身の人生に、
 にじみ、ふりかかり、湧き出す《怖さ》……。

「でもォ、めがァはなせないィのでス!」
「ぐるるるるるがるる!」(←訳:知りたくなるんです!)

 この絵は、怖い。
 怖さの所以を知れば、いっそう怖い。
 それでもなお、
 その怖さは、忘れ難く、手放し難い――

 書籍《怖い絵》シリーズ刊行時から、
 展覧会で《怖い絵》を目にしてから、
 すっかりファンになっちゃったよ!という方々に、
 激おすすめの一冊です。
 ぜひ、手に取ってみてくださいね~♫
 
 
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~ 白い森の魔風 ~

2020-02-16 22:25:44 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ぱなそにッくゥ、つよしィ!」
「がるる!ぐるるるる!」(←訳:虎です!神戸製鋼も!)

 こんにちは、ネーさです。
 ラグビーのトップリーグは、第5節終了時点で
 首位パナソニックを神戸製鋼が追い、
 ヤマハ、クボタ、東芝も猛追!という様相です。
 次節では神戸と東芝が激突!
 選手さんたちスタッフさんたちに声援を送りながら、
 さあ、本日の読書タイムは、
 こちらの御本を、どうぞ~♪

  



    ―― 《死に森》の白いオオカミ ――



 著者はグリゴーリー・ディーコフさん、
 原著は2013年に、日本語版は2019年12月に発行されました。

 《死に森》……というと、
 2018年の読書界で大きな話題を呼んだ
 『死に山:世界一不気味な遭難事故《ディアトロフ峠事件》の真相』
 を連想する方々もおられるでしょうが、
 いえいえ、これは、まったく別の物語なんです。

「やまァ、じゃなくてェ~」
「ぐるるるがるぐる1」(←訳:ロシアの森林だよ!)

 それは、昔むかしのこと。
 まあでも、紀元前のような大昔ではなくて、
 ピョートル大帝の頃の昔――17~18世紀の昔。

 ロシアの広大な森林の、
 川沿いの或る場所に
 小さな村が拓かれようとしていました。

 ヴィソツコエ村と名付けられたその村は、
 5つばかりの家から始まり、
 少しずつ人数が増えていって、
 そうなると……

「もッとォ、とちィをォ!」
「がるぐるるる!」(←訳:開拓しないと!)

 村の周りの森を焼き払って、
 土地を広げていっても、
 まだ足りない。もっと欲しい。
 
 川のこちら側はすっかりきれいにしてしまったから、
 そうだ、むこう岸も切りひらいて、
 麦をまこうじゃないか。
 もし麦がだめでも、
 牧場にして、牛でも放てばいいさ。

「もッとォ、ゆたかァにィ!」
「ぐっるがっる!」(←訳:もっともっと!)

 腕自慢力自慢の村人10人が、
 舟を漕ぎ、むこう岸へと渡ります。

 静かな、霧深い森に
 火が放たれ、
 黒く焼け焦げた跡地は
 《死に森》と呼ばれるようになりましたが……

 しばらくして、
 本格的な開墾に乗り出した村人たちの身に
 災厄が?

「あれはァ、おおかみィ~…!」
「がっるるぐるるる!」(←訳:こっちを見てるよ!)

 わからずやの村人たちに、
 知恵ある古老、
 機転がきく勇敢な若者と、
 《死に森》のヌシともいうべき白いオオカミ。

 さながら、ロシア版『遠野物語』?

 と言いたくなる展開に、
 魅力的なキャラクターが加わって、
 ストーリーの規模も拡大してゆきます。

「ふしぎなァ、たびびとさんッ!」
「ぐるるがるる!」(←訳:放浪の異国者!)

 《死に森》の“魔”に魅入られた
 ヴィソツコエ村の運命は?
 古老の知恵は活かされるのか?
 放浪の異国者が果たす役割とは?
 
 書店さんや図書館では
 児童書のコーナーに配されているこの御本、
 大人の活字マニアさんにもおすすめですよ。
 特に、欧州史好きな方々は
 ぜひ、一読してみてくださいね~♪


 
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ソウル・ライターさんの名作を、Bunkamuraで。

2020-02-15 22:28:19 | ミュゼ
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ほわわァ~♪ かおりィがァ、ふわァ~んッ♫」
「がるる!ぐるるがる!」(←訳:虎です!紅梅に白梅!)

 こんにちは、ネーさです。
 関東地方は、梅の花がちょうど見頃になっていますが、
 週末の本日は、読書をサボって梅見物……ではなく、
 ↓こちらの展覧会情報を、さあ、どうぞ~! 

  



    ―― 永遠のソール・ライター ――



 東京・渋谷のBunkamuraザ・ミュージアムにて、
 会期は2020年1月9日~3月8日
 (1月21日と2月18日は休館)、
 『Forever Saul Leiter』と英語題名が、
 『ニューヨークが生んだ伝説の写真家』と
 日本語副題が付されています。

「あめのォ、にゅうゥよォーくゥ!」
「ぐるがぅーるーる!」(←訳:雪のニューヨーク!)

  

 写真家ソール・ライターさん(1923~2013)。

 米国ペンシルベニア州に生まれたライターさんは、
 1950年代からニューヨークで
 ファッション・カメラマンとして活動し始めます。

「ちょうゥ~いちりゅうゥ!」
「がるっるぐるる!」(←訳:売れっ子なんだ!)

  

 『ヴォーグ』誌をはじめ、
 欧米のファッション界をリードする一流の雑誌で、
 ライターさんは大活躍!

 しかし……80年代の或る日、
 撮影中のスタジオから
 突然出て行ってしまったライターさんは、
 そのまま、ファッション写真の世界に
 二度と戻ることはありませんでした。

 一説には、撮影しているライターさんに
 照明がよくない云々と、
 クライアントたちが口出しをしたのが原因であるとか……。

「ひどいィ~!」
「ぐっるがるるる!」(←訳:怒っていいよう!)

 時代は過ぎ、20世紀も終盤になって、
 ライターさんの写真は再び注目を浴びました。

 長年撮りためてきた
 ニューヨークの街角を撮った作品が
 大人気になったのです♪

「うんうんッ!」
「がっるぅ!」(←訳:やったぁ!)

 この展覧会では、
 世界初公開となるモノクロ作品、カラースライドなど、
 ライターさんの作品の数々が展示されます。

 また、Bunkamuraル・シネマでは、
 映画『写真家ソール・ライター』も
 上映されていますよ。
 
  

  

 写真家であり、
 画家でもあったというライターさん――
 写真好きさんも、
 映像マニアさんも、
 Bunkamuraのミュージアムへ、
 或いは映画館へ、
 ぜひ、お出掛けしてみてくださいね~♪





    で、恒例の美味しいオマケ画像は、今回も……
   
    『伊藤製菓』さんの
    《不二家ネクター ピーチもち》!
    「またしてもォ、ぷにぷにィおもちッ!」
    「ぐっるるがるるる!」(←訳:もっちりしてます!)
    私ネーさお気に入りのモチ菓子、
    見かけるとつい手に取ってしまうのですよ。
    皆さまも、大好物のおやつでモチベと免疫力を上げ、
    どうか穏やかな休日を♫



    
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~ そのことばを、ずっと胸に ~

2020-02-14 22:43:54 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 はッぴいィ~ばれんたいんッ!」
「がるる!ぐるるるがっるーる!」(←訳:虎です!みんなでハッピーに!)

 こんにちは、ネーさです。
 ハッピーであれ!
 ハッピーになろう!
 と世界中で呼びかけあう今日2月14日の読書タイムは、
 はい、前回記事で予告しましたように、
 ↓こちらの御本を、どうぞ~♪

  



   ―― なんで僕に聞くんだろう。 ――

  

 著者は幡野広志(はたの・ひろし)さん、
 2020年2月に発行されました。
 以前に幡野さんの著作
 『ぼくたちが選べなかったことを、選びなおすために。』
 を御紹介した折りにも触れましたが、
 幡野さんは写真家さんであり、
 優くんという男の子のお父さんであり、
 そして、
 ガン患者さんです。

「こうひょうゥ、してるのでスゥ!」
「ぐるるるる……がっるる!」(←訳:そうしたら……びっくり!)

 自分は血液のガンを患っている。
 ネット上にそう公表したら
 どんなことが起こるか、
 幡野さんも予想はしていました。

 励ましや応援のメッセージが来る、
 宗教や健康食品や
 高額な治療法の勧誘なども
 ドッとやって来る。
 
 そういった点は覚悟の上での公表でしたが、
 まったくの想定外だったのは。

 人生相談のメッセージが
 寄せられたことでした。

「それもォ、たァ~くさんッ!」
「がるるぐるるる!」(←訳:内容もさまざま!)

 家族がガンになってどう接していいかわからない、
 などという、病気関連の相談ではなく。
 
 恋愛。
 結婚と出産。
 人間関係。
 自殺について。
 育児について。

 500件近くの相談に、
 幡野さんはツイッターで答えてきたものの、
 ツイッターには文字数制限もあるため、
 webメディア《cakes》上で
 連載を始めたのです。

 なんで僕に聞くんだろう?と
 こころの内で呟きながら。

「れんあいのォなやみィ、おおいのでス!」
「ぐるるるがるるる!」(←訳:たすけて幡野さん!)

 本文24ページに掲載されているのは、
 或る女性からの相談です。

 《社会人サークルで好きな人ができました。》

 ただ、友人もその人が好きなようです。
 私はどうしたら……という質問に、
 幡野さんは答えます。

 《ファイティングポーズをとらないで勝ち取る恋愛など、ない》

「むむむゥ! ぼくしんぐゥ??」
「がるる!」(←訳:闘いだ!)

 まずはしっかりと
 ファイティングポーズをとりましょう。
 敵(恋敵)よりも多いジャブを打ちましょう。
 ステキな彼には他にも好意を抱いている女性がいると
 考えたほうがいいでしょう。
 きっと伏兵がいます。
 でも、あなたにも勝機はあります。
 自信がなくても、
 不安でも、
 いまここでジャブを打たなければ後悔します。

「そっ、そうでスかッ」
「ぐるるるる!」(←訳:そうだよね!)

 せっかく苦労して貯めたお金を使いたくない……

 幡野さんみたいな文章を書きたい……

 イジメと対峙する方法とは……

 いくつもの、こころを抉られる
 問と答えが続く中で、
 もっとも胸が痛んだのは。

 本文258ページ。
 或る通り魔事件の被害者さんの家族の方からの、
 悲痛な慟哭です。

 それへ、
 幡野さんが記した答えとは――

「これはァ、ぜッたいィ!」
「がるるるぅぐる!」(←訳:読まなきゃダメ!)

 御本巻末の『おわりに』で
 幡野さんは言います。

  《言葉で人の歩みを止めることも、
   背中を押すこともできるならば、
   できるかぎりぼくは背中を押す人でありたい。》

 人生相談の枠を軽々と壊し、
 世界へつながる窓を大きく開く
 幡野さんのことばと、写真の数々を、
 どうか皆さま、
 ぜひ、一読してみてくださいね。

 
 なお、『ほぼ日』さんのショップで
 この御本を購入すると、
 小冊子『あなたがしあわせならそれでいいんです。』が
 いただけますよ。
 詳細については『ほぼ日』さんのHPを
 ご参照くださいますよう。




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PARCOで、ほぼ日!《幡野広志のことばと写真展》へ!

2020-02-13 22:27:21 | ミュゼ
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ふゥ~! にぎやかァなのでスゥ!」
「がるる!ぐるがるる!」(←訳:虎です!大勢ですね!)

 こんにちは、ネーさです。
 本日は読書……の予定を急遽変更して、
 展覧会情報をお送りいたしますよ。
 さあ、こちらを、どうぞ~♪ 

  


 
    ―― 幡野広志のことばと写真展 ――



 東京・渋谷のPARCO8階、ほぼ日曜日にて、
 会期は2020年2月11日~2月16日(会期中無休)、
 『立ちどまらせる写真と、背中を押すことばたち。』
 と副題が付されています。

「えすかれーたーをォ、うえにィ!」
「ぐるるるがるる!」(←訳:ぐんぐん進もう!)

 昨秋、新たにオープンした渋谷PARCOさん。
 最新モード、シューズ、バッグのお店や、
 5階には任天堂さんのショップもあったり、と
 国内外のお客さんで賑わうフロアを過ぎて、
 8階へ。

  

 PARCO劇場と同居するこのフロアに、
 《ほぼ日刊イトイ新聞》が運営するスペース
 『ほぼ日曜日』があります。

 ここで現在、開催されているのは、
 《幡野広志のことばと写真展》。

「かめらまんさんでェ~」
「がるるぐる!」(←訳:著述家さん!)

  

 幡野さんは、写真家さんであり、
 血液がん患者さんでもあります。

 この写真展では、
 幡野さんの最新著書
 『なんで僕に聞くんだろう。』
 に収録されている”ことば“と写真が
 展示されています。

「あちこちにィ、ことばッ!」
「ぐるるがるる!」(←訳:壁にも柱にも!)
 
  

 ↓下の画像から、お分かりいただけるでしょうか……
 写真の間にも、
 幡野さんの”ことば”が掲げられています。

 お客さんたちは皆、
 食い入るように、
 その“ことば”を読み、
 噛みしめている様子でした。

  

  

 展覧会場で、最も惹きつけられた写真は、
 ↓こちらの、
 『はるのひ』という作品でした。

  

 幡野さんの著書『なんで僕に聞くんだろう。』
 については、
 次回の記事で、あらためて御紹介したいと思っています。

 まずは、
 渋谷に行く機会がある御方は、
 PARCOの『ほぼ日曜日』を
 訪ねてみてくださいね。

 写真展の最終日は2月16日、
 つまり会期は残りあと
 金曜・土曜・日曜の3日だけ。

「わわッ、たいへんッ!」
「がるる~!」(←訳:急いで~!)

 2月後半からは
 京都へ巡回する幡野さんの《言葉と写真展》、
 首都圏&関東圏にお住まいの方々は、
 とり急ぎ、お出掛けを!


(注:会場内は撮影自由となっています。
  また、幡野さんの在廊時には
  著書にサインしていただくことも出来ますよ♪)
 

  
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~ 文学館に、《芸》の花 ~

2020-02-12 22:41:46 | ミュゼ
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 きのうゥはァ~らくごでェ~」
「がるる!ぐるるがるる~!」(←訳:虎です!今日は歌舞伎~!)

 こんにちは、ネーさです。
 はい、前回記事では落語をテーマとする御本に
 登場いただきました♪
 そして、週の半ばの本日は、
 読書をサボって、
 またも”和の芸”にフォーカスしてみましょう。
 ↓こちらの展覧会情報を、さあ、どうぞ~!

  



     ―― 六世 中村歌右衛門 ――



 東京・世田谷区の世田谷文学館にて、
 会期は2020年1月18日~4月5日
 (月曜休館、ただし2/24は開館して翌2/25は休館)、
 『ようこそ、歌舞伎の国へ』と
 副題が付されています。

「ぶんがくかんでェ~」
「ぐるるがるるる!」(←訳:歌舞伎なのです!)

  

 六世 中村歌右衛門(なかむら・うたえもん)さん(1917~2001)。

 本名は河村藤雄さん、
 屋号は成駒屋さん。

 五世中村歌右衛門さんの次男として
 東京に生まれた歌右衛門さんは、
 世田谷・岡本に自宅を構えていらしたそうです。

「ふむふむッ!」
「がるるぐるるる!」(←訳:)世田谷区民さん!

  

 昭和から平成にかけて、
 いえ、20世紀の歌舞伎界を
 背負って立った役者さんである歌右衛門さんは、
 1933年に六世中村福助を襲名して以来、
 女形ひと筋。

 第二次世界大戦の後、
 苦境に陥った歌舞伎界を立て直し、
 海外公演にも挑戦、と
 現在の歌舞伎の基礎を作った御方でもあります。

「あでやかァでスゥ!」
「ぐるぅるがるる!」(←訳:オシャレだねえ!)

  

 ↓下の画像は
 1990年のパリ公演時のもので、
 エッフェル塔を背景に写っているのは、
 歌右衛門さん演じる『隅田川』の電光ポスターなんですって。

 この展覧会では、
 『隅田川』『伽羅先代萩』他、
 当たり役と言われた名作とともに
 その役作りや、
 海外公演の足跡なども紹介されます。

「いべんともォ、はなやかァでス!」
「がぅっるるぐる!」(←訳:ショップも充実!)

  

 3月15日には
 中村梅玉さんによる記念講演会
 『父・六世中村歌右衛門を語る』
 が開催されます。

 また、歌舞伎座で人気のお菓子やグッズも
 ショップで販売されますよ。

「まくがァ、あがればァ~……」
「ぐるるがるぐる!」(←訳:そこは夢の国!)

 夢を紡ぎ出す偉大な歌舞伎役者さんの世界へ、
 アート好きな方々、
 演劇マニアさんも、
 ぜひ、お出掛けくださいな♪


   
    では、ここで甘~いオマケ画像も、じゃじゃん!
   
    『伊藤製菓』さんの
    《チョコ大福》は、
    ミニサイズの洋風大福5種類入り!
    チョコ・ほうじ茶・抹茶・チャイ・コーヒー……
    どれも美味しい~♪♫
    「ぷにぷにィでスねッ!」
    「がるる~!」(←訳:柔らか~!)
    大福好きな方々は、
    お店で見つけたら、ぜひ実食を!


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朝から夕まで、ずら~り落語尽くし?

2020-02-11 22:07:05 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 はッぴィ~けんこくゥきねんびィ~♪」
「がるる!ぐるるるがるる!」(←訳:虎です!お祝いの日です!)

 こんにちは、ネーさです。
 今日2月11日は建国記念の日!
 そんな記念の日の読書タイムは、
 うふふ♫あはは♪と笑えば
 ラッキーもハッピーも
 よりいっそう到来するに違いない、ということで、
 こちらの御本を、さあ、どうぞ~!

  



        ―― 落語暦 ――

 

 著者は宮原勝彦(みやはら・かつひこ)さん、
 2019年11月に発行されました。
 『落語暦』は『らくごよみ』とお読みくださいね。

「いちねんじゅうゥ~まいにちィ!」
「ぐるるがる!」(←訳:落語に没頭!)

 《一日一本、何らかの落語を選んで紹介した》

 と、御本冒頭の『はじめに』で
 著者・宮原さんは述べています。

 旧暦、西暦を使い、
 制定されている『○○の日』を活用し、
 だじゃれやこじつけで書いた
 “落語につながる暦“は、
 きっちり365日分……ではなくて、
 366日分、になりました。

「うるうどしィのォぶんもッ!」
「がるるるる~る!」(←訳:忘れてませ~ん!)

 落語に係わる雑学や、
 解説などを、一日にひとつずつ取り上げて、
 というのは、
 例えばこんな具合です。

  5月15日のお題は『大喜利(おおぎり)』――
  落語、と聞いて多くの人が思い浮かべるのは、
  人気のTV番組『笑点』でしょう。
  その『笑点』が放送開始されたのは
  1969年5月15日でした。

  番組内の『大喜利』は
  現在も続く人気のコーナーですが、
  本来は『切り』とすべきところを
  『喜利』としたのには
  ワケがある……

  喜利の字を使うことで、
  お客さんとの縁が切れないように、
  という深いワケが。

「ふむむゥ~!」
「ぐ~るるるるる!」(←訳:あ~そうなんだ!)

  7月25日のお題は『素人鰻』――

  そう、この時期の名物は
  《夏の土用》の、鰻です。
  ウナギが出てくる噺『素人鰻』は、
  “ウナギとの闘い”が
  演者さんの技量の見せどころ!

  にょろにょろ、ぬるる~っとした
  いけすのウナギをいかに捕まえ、
  逃げられかけ、
  そこを確保し、
  また逃げられそうになって、といった
  身体を張った芸に
  お客さんはやんやの喝采を送るのです。

「それはァ~いわゆるゥ~」
「がるぐるるる!」(←訳:エア鰻バトル!)

 笑いだけではなく、
 日常の描写も、
 シュールなギャグや、
 ホラーもミステリも《芸》に仕立てる
 落語のスキル。

 では、〆として、
 今日――2月11日の御題
 『蛇含草(じゃがんそう)』の内容も、
 ちょっとだけご紹介いたしますと……

  2月11日は《干支供養の日》。
  落語に登場する干支の動物たちの中でも
  面白さの点で
  著者・宮原さんが推すのは、ヘビ。

  古今亭志ん生さんも、
  ↓こんな風に言っていますよ。

  《なんていう虫だ、これは。
   頭からすぐ尻っぽじゃねえか》。

「ぷふふふふッ♫」
「ぐるるるるっ♪」

 御本の終盤には、
 作家・葉室麟さんの寄稿
 『狸ばやし騒動記』も収録されています。
 
 落語好きな方々、
 歳時記&暦が好きな方々にも楽しめる
 ”十二ヶ月の落語大辞典”、
 ぜひ、一読してみてくださいね~♪
 

 
 
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画家たちと、手に手を取って。

2020-02-10 22:24:26 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ♪るるゥ~♪うたいィあげましたァでスゥ~♪」
「がるる!ぐっるがる~!」(←訳:虎です!カッコいい~!)

 こんにちは、ネーさです。
 様々な意味で画期的だった第92回アカデミー賞授賞式での、
 松たか子さんの格好良かったこと!
 ニュース映像で拝見して、釘付けになりましたよ♫
 そこで、本日の読書タイムは、
 アナさんやエルザさんのような《お姫さま》たちとも縁深い
 ↓こ~んな御本を、さあ、どうぞ~!

  



  ―― 名画で読むハプスブルク家の女たち ――



 宝島社さんのTJ MOOKとして2019年10月に発行されました。
 『The Women of Habsburg』と英語題名が付されています。

 2019年10月から2020年1月26日まで
 東京・上野の国立西洋美術館にて開催された
 《ハプスブルク展》の関連書籍として刊行されたMOOK本は、
 いや~展覧会はもう終わっちゃったしぃ~
 なぁんて侮ってはいけませんよ。

「いんさつゥ、わんだふるゥ!」
「ぐるがる!」(←訳:精密です!)

 《ハプスブルク展》を特集した記事や関連本を、
 私ネーさ、出来るだけチェックしてきたのですけれど、
 印刷の精度の点では
 このTJ MOOK『名画で読むハプスブルク家の女たち』が
 いちばんかもしれない……と思うのです。

 その一例が、本文45ページの
 マルティン・ファン・メイテンス(子)さんによる
 『マリア・テレジアの肖像』(1759年制作)。

 襟や袖のレースの模様が
 はっきりくっきり分かります。

 37ページに掲載されている
 『フィリピーネ・ヴェルザーの肖像』(1557年制作・作者不詳)も、
 細密に描き込まれている装身具の、
 質感や重量まで感じ取れて、
 実に実にお見事です♪

「ぶんしょうゥもォ、たのしィ~のでス!」
「がるぐるるがる!」(←訳:あの御方が登場!)

 御本の巻頭に収録されているのは、
 『スペシャル・インタビュー
  中野京子 ”ハプスブルク家の女性たち”を語る』。

 《怖い絵》シリーズ、そして
 『名画で余も解く ハプスブルク家12の物語』の著者
 中野京子さんによる文章は、
 欧州に君臨した王家の歴史が
 ほどよくダイジェストされ、
 それでいて丁寧に解説されています。

 中野さんのこの解説文と、
 本文10~11ページの《ハプスブルク家略系図》を
 照らし合わせれば、
 一族の成り立ち……というか、
 血縁関係の複雑ぶりが
 より明らかになってくるかも?

「ふゥ! おうさまッてェ~」
「ぐるるがるる~!」(←訳:苦労が多そう~!)

 partⅠ『名画に隠された”悲劇の女たち”の謎を解く』
 partⅡ『名画で読み解くハプスブルク家の運命に翻弄された女たち』
 partⅢ『天才画家たちが描き続けた
    ハプスブルク家激動の650年の歴史』

 と、3つのパートで構成された本文に加え、
 文章の間に挟まれているコラムも
 読み応えがあります。

 技術の頂点を極めた宮廷画家ベラスケスさん。

 ルドルフ2世ほか三代の皇帝から愛された
 異色異風の宮廷画家ジュゼッペ・アルチンボルトさん。

「ふァいッ! だましえェのォがかさんッ!」
「がるぐるるる~♪」(←訳:異色すぎるよ~♪)

 美術史とともに歩んだともいえる、
 幻燈のような、
 或る一族のものがたり。

 アート好きさんも、
 歴史好きな活字マニアさんも、
 書店さんで目にしたら
 ぜひ、手に取ってみてくださいね。
 おすすめです♫
 
 
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