テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

ほっぺた、ほくほく♪

2020-02-28 22:34:22 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ここがァ、ふんばりィ~どころッ?」
「がるる!ぐるるがるるる!」(←訳:虎です!たぶんそうだよ!)

 こんにちは、ネーさです。
 日本全国から新型肺炎流行に係わる
 様々な出来事が伝えられてきて、
 しょんぼり、どんよりしてしまう今日ですが……
 こんな時こそ!
 ぷふふ♪と笑って免疫力を向上させるべく、
 さあ、読書タイムですよ。
 本日は、こちらの御本を、どうぞ~!

  


 
      ―― 音楽家の食卓 ――



 著者は野田浩資(のだ・ひろし)さん、
 2020年1月に発行されました。
 『バッハ、ベートーヴェン、ブラームス…
 11人のクラシック作曲家ゆかりのレシピとエピソード』
 と副題が付されています。

「ふゥ~むゥ! げいじゅつかァたるものォ~…」
「ぐるるがるるる~♫」(←訳:美食家だよねえ~♫)

 音楽の歴史に名を刻む
 偉大なマエストロさんたち。
 
 この御本で取り上げられているのは、
 収録順に、

  ヨハン・セバスティアン・バッハさん(1685~1750)

  フランツ・ヨーゼフ・ハイドンさん(1732~1809)

  ウォルフガング・アマデウス・モーツァルトさん(1756~1791)

  ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンさん(1770~1827)

  フランツ・ペーター・シューベルトさん(1797~1828)

  フェリクス・メンデルスゾーン・バルトルディさん(1809~1847)

  フレデリック・フランソワ・ショパンさん(1810~1849)

  ロベルト・シューマンさん(1810~1856)

  フランツ・リストさん(1811~1886)

  リヒャルト・ワーグナーさん(1813~1883)

  ヨハネス・ブラームスさん(1833~1897)

 と、18~19世紀にかけて活躍した11人の作曲家さんです。

 どの御方も、宮廷に出入りし、
 王立劇場で指揮棒を振り、
 富豪のパトロンがいたり、
 貴族の庇護を受けたり、
 ふところ具合はたいそう良いに違いないと
 思ってしまう巨匠さんたちですのに……?

「おなかァ、すいていましたでス!」
「がるぐるるるる!」(←訳:特に少年時代は!)

 裕福なお家に生まれ、
 朝夕の食事にまったく不自由しなかったのは、
 メンデルスゾーンさんくらい?

 若き日のハイドンさんは、
 副楽長の職を得た侯爵家の晩餐会で、
 見たこともない料理の数々に驚かされた、と
 著者・野田さんは描写しています。

 晩餐会の余り物のお料理をいただけるかしら?と
 演奏中にこっそり期待しちゃったり♫

「でもォ、それにはァ~」
「ぐるるがるるるる!」(←訳:ワケがあるんです!)

 当時は音楽家の社会的地位が低かった……
 貴族のお屋敷で演奏しても、
 たくさんのお給金が貰えるとは限らない…… 
 
 けれど、新しい食文化が欧州に広がり、
 食卓は変わり始めて……?

「おいしィ~おりょうりィ!」
「がるるるるぐるる!」(←訳:我が家にも来たよ!)

 材料は質素&素朴でも、
 お母さんの作った特製スープや、
 生まれ故郷の伝統の味は、
 異国で頑張る巨匠さんたちの日々を彩り、
 心の支えにもなりました。

 バッハさんを救ったニシン。

 ベートーヴェンさんが貧しい時代に食べたジャガイモのタルト。

 ショパンさんの幼少時からの好物は、
 バルシチというビーツのスープ。

 モーツァルトさんが旅先のミラノで食べたのは、
 ミラノ風のカツレツ……。

「おもいでのォ、ひとさらァでスねェ~…」
「ぐるるるがるるるるる~!」(←訳:お相伴にあずかりたい~!)

 ただひとつ、
 “美食王”として名高いロッシーニさんについて
 言及されているページが少ししかないのが、
 ちょっと残念ではあります。
 音楽家さん同士のグルメ談義なんて、
 めちゃくちゃ面白そうじゃない?
 聞いてみたいわぁ♪

「わいんにィ、ぱんッ! でざーとォ!」
「がるるぐる!」(←訳:御馳走三昧!)

 気難しいアーティストさんさえ
 ほわ~んと頬をゆるめる、
 あの味、この味。

 豊富なカラー図版には
 お料理のレシピも添えられています。
 音楽好きな方々、
 お料理好きな方々も、
 ぜひ、一読してみてくださいね~♪


 
コメント
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