テディちゃとネーさの読書雑記

ぬいぐるみの「テディちゃ」と養い親?「ネーさ」がナビする、新旧の様々な読書雑想と身辺記録です。

画家たちと、手に手を取って。

2020-02-10 22:24:26 | ブックス
「こんにちわッ、テディちゃでス!
 ♪るるゥ~♪うたいィあげましたァでスゥ~♪」
「がるる!ぐっるがる~!」(←訳:虎です!カッコいい~!)

 こんにちは、ネーさです。
 様々な意味で画期的だった第92回アカデミー賞授賞式での、
 松たか子さんの格好良かったこと!
 ニュース映像で拝見して、釘付けになりましたよ♫
 そこで、本日の読書タイムは、
 アナさんやエルザさんのような《お姫さま》たちとも縁深い
 ↓こ~んな御本を、さあ、どうぞ~!

  



  ―― 名画で読むハプスブルク家の女たち ――



 宝島社さんのTJ MOOKとして2019年10月に発行されました。
 『The Women of Habsburg』と英語題名が付されています。

 2019年10月から2020年1月26日まで
 東京・上野の国立西洋美術館にて開催された
 《ハプスブルク展》の関連書籍として刊行されたMOOK本は、
 いや~展覧会はもう終わっちゃったしぃ~
 なぁんて侮ってはいけませんよ。

「いんさつゥ、わんだふるゥ!」
「ぐるがる!」(←訳:精密です!)

 《ハプスブルク展》を特集した記事や関連本を、
 私ネーさ、出来るだけチェックしてきたのですけれど、
 印刷の精度の点では
 このTJ MOOK『名画で読むハプスブルク家の女たち』が
 いちばんかもしれない……と思うのです。

 その一例が、本文45ページの
 マルティン・ファン・メイテンス(子)さんによる
 『マリア・テレジアの肖像』(1759年制作)。

 襟や袖のレースの模様が
 はっきりくっきり分かります。

 37ページに掲載されている
 『フィリピーネ・ヴェルザーの肖像』(1557年制作・作者不詳)も、
 細密に描き込まれている装身具の、
 質感や重量まで感じ取れて、
 実に実にお見事です♪

「ぶんしょうゥもォ、たのしィ~のでス!」
「がるぐるるがる!」(←訳:あの御方が登場!)

 御本の巻頭に収録されているのは、
 『スペシャル・インタビュー
  中野京子 ”ハプスブルク家の女性たち”を語る』。

 《怖い絵》シリーズ、そして
 『名画で余も解く ハプスブルク家12の物語』の著者
 中野京子さんによる文章は、
 欧州に君臨した王家の歴史が
 ほどよくダイジェストされ、
 それでいて丁寧に解説されています。

 中野さんのこの解説文と、
 本文10~11ページの《ハプスブルク家略系図》を
 照らし合わせれば、
 一族の成り立ち……というか、
 血縁関係の複雑ぶりが
 より明らかになってくるかも?

「ふゥ! おうさまッてェ~」
「ぐるるがるる~!」(←訳:苦労が多そう~!)

 partⅠ『名画に隠された”悲劇の女たち”の謎を解く』
 partⅡ『名画で読み解くハプスブルク家の運命に翻弄された女たち』
 partⅢ『天才画家たちが描き続けた
    ハプスブルク家激動の650年の歴史』

 と、3つのパートで構成された本文に加え、
 文章の間に挟まれているコラムも
 読み応えがあります。

 技術の頂点を極めた宮廷画家ベラスケスさん。

 ルドルフ2世ほか三代の皇帝から愛された
 異色異風の宮廷画家ジュゼッペ・アルチンボルトさん。

「ふァいッ! だましえェのォがかさんッ!」
「がるぐるるる~♪」(←訳:異色すぎるよ~♪)

 美術史とともに歩んだともいえる、
 幻燈のような、
 或る一族のものがたり。

 アート好きさんも、
 歴史好きな活字マニアさんも、
 書店さんで目にしたら
 ぜひ、手に取ってみてくださいね。
 おすすめです♫
 
 
コメント
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