喫茶 輪

コーヒーカップの耳

「折り紙」の父親が

2019-03-07 14:51:24 | 続・コーヒーカップの耳
久しぶり、もう何年かぶりに、H口さん来店。
実は彼、「折り紙」の父親です。
昨年末に電話があり、奥さんがお亡くなりになったのを知ったのだった。
その時、「また行きます」と言っていて、今日来てくれたのだ。
積もる話を山ほどして、二枚のプリントを「読んでもらえたら」と置いて帰った。
タイトルに「妻 H子の思い出」とある。
H子さんが病気になってからのことが訥々と書いてある。
元々、文章を書く人ではない。「文を書くのは最も苦手」という人が一生懸命書いたもの。
たしかに、敬体と常体が入り混じっていたりしていて、お世辞にも上手な文章とは言えない。
しかし「書き残しておかねば」という気持ちがあふれていて、反って胸を打つ。
最期は自宅で看取りをしている。「家族みんな揃って看取れたのが大変よかった。」と。
そして文末。
《23日間の(自宅)介護は想像以上に辛かった!介護して辛い時、わが身を何回も振り返って思った。
”H子が生きているから介護ができるのや” ”介護できることは幸せやと思った。” なぜなら ”生きているからや” 死んだら出来ない!》

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『オー!ファーザー』読了。

2019-03-07 08:27:54 | 本・雑誌
中一の孫、kohから借りていた本『オー!ファーザー』をやっと読了。約50ページ。

サスペンス小説かと思って読み始めたが、始めのうち展開がゆっくりしていて、ちょっと変わった家庭(4人の父親と暮らす男子高校生の話)のホームドラマという感じ。
わたしは少々退屈しながら読んだ。
解説の島田雅彦さんは「起承転結職人のファミリーロマンス」と書いておられる。
スピード感がなく、起と承が長かった。
4分の3を過ぎたあたりから転になり、結はほとんど終わりの数十ページ。
やっと面白くなったが、ちょっと奇想天外すぎて…。
これは高校生あたりの読者にはいいのかもしれない。
といっても、わたしにとっては、孫と同じ小説を読むということに意味がある。
次はどんな本を貸してくれるだろうか?
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