昨日電話で話した宍粟の詩人西川保市さんですが、101歳です。
わたしと丁度20歳違い。
ということで、西川さんの詩集『大切な人』(編集工房ノア刊)を久しぶりに読み直しました。
2004年発行です。20年前。しかも西川さん81歳の時。今のわたしとピッタリです。
前に読ませていただいた時も感動したのですが、今回はもっと切実に共感しました。やはり、同い年の時の詩集ということで。
このあと次のページに4行続きます。
『ゆく河の流れはたえずして
しかももとの水にあらず』
なるほど
鴨長明さんは いいこと仰しゃる
このユーモアが西川さんの持ち味。他にもいっぱい笑える詩があります。
単にゲラゲラ笑う笑いではありません。滋味を含んだ笑いです。
だいたい詩集で笑えるものは少ないです。これはその貴重な一冊。
この本、今、ネットでは手に入らないみたいですね。もしかしたら発行元の編集工房ノアさんに残っているかもしれませんが。
ところで、「大切な人」ですが、わたしにも同名の詩があるのです。
2年前にひっそりと出した詩集『恒子抄』の中に。
ね、似てるでしょ?ユーモアが。「大切な人」の立場は逆ですが。
わたしが西川さんの詩を好きになる理由もお分かりいただけるかと。
今のわたしの年齢のときに書いておられるのだ。
わたしも「黄金の八十台」をおおらかな気持ちで歩んで行こう。