喫茶 輪

コーヒーカップの耳

二篇の「大切な人」

2024-12-19 18:08:26 | 

昨日電話で話した宍粟の詩人西川保市さんですが、101歳です。

わたしと丁度20歳違い。

ということで、西川さんの詩集『大切な人』(編集工房ノア刊)を久しぶりに読み直しました。

2004年発行です。20年前。しかも西川さん81歳の時。今のわたしとピッタリです。

前に読ませていただいた時も感動したのですが、今回はもっと切実に共感しました。やはり、同い年の時の詩集ということで。

これは表題詩「大切な人」です。

このあと次のページに4行続きます。

  『ゆく河の流れはたえずして

   しかももとの水にあらず』

  なるほど

  鴨長明さんは いいこと仰しゃる

 

このユーモアが西川さんの持ち味。他にもいっぱい笑える詩があります。

単にゲラゲラ笑う笑いではありません。滋味を含んだ笑いです。

だいたい詩集で笑えるものは少ないです。これはその貴重な一冊。

この本、今、ネットでは手に入らないみたいですね。もしかしたら発行元の編集工房ノアさんに残っているかもしれませんが。

ところで、「大切な人」ですが、わたしにも同名の詩があるのです。

2年前にひっそりと出した詩集『恒子抄』の中に。

これです。

ね、似てるでしょ?ユーモアが。「大切な人」の立場は逆ですが。

わたしが西川さんの詩を好きになる理由もお分かりいただけるかと。

西川さんの『大切な人』の「あとがき」を載せておきます。

今のわたしの年齢のときに書いておられるのだ。

わたしも「黄金の八十台」をおおらかな気持ちで歩んで行こう。

 

 
今村欣史の本。 『完本・コーヒーカップの耳』面白うてやがて哀しき喫茶店。 今なら本屋さんでも買えます。宮脇書店ダイエー西宮店(浜松原町)のノンフィクションのコーナーに有ります。

 

 

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堀内コレクション

2024-12-19 09:05:49 | 新聞記事

今朝の神戸新聞「阪神版」から。

神戸新聞さん記事拝借お許しを。

堀内泠さんのえびすコレクション展。

その堀内泠さんのこと丁度今月号の「KOBECCO」に書きました。

「糸脈」と題して。

実は一昨日、泠さんのご子息から電話があったのです。

このコレクション展のときに、わたしに玲さんについて「少しおしゃべりしてもらえませんか」と。

西宮文化協会の会員が十数名参加するイベントだそうで。

「わたしなんぞ無理です」と言いながらスケジュールを調べると、丁度その日、別に用事が決まっていました。

残念。

 

 

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あと20年は

2024-12-19 08:56:45 | 
昨日電話でお話しさせていただいた宍粟市の詩人西川保市さんは101歳。
 
もう手紙が書けないとおっしゃる。
 
寂しいことです。
 
6年前には写真のような手紙をいただいています。
 
その時、95歳ですね。
 
しっかりした字です。
 
わたしは今、このような字は書けません。
 
西川さん、まだまだお元気でいてください。
 
西川さんには三冊の素晴らしい詩集があります。
 
もっとも新しいのが、2004年に出された『大切な人』。
 
西川さん81歳の時です。
 
今のわたしと同じ。
 
あと20年は頑張れる。
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