今年頂いた年賀状の中に「へ~っ?」と思うのがあった。
わたしが昔出した口頭詩集を「入手して読みました」というもの。
わたしの初めての本が口頭詩集『ライオンの顔』でした。次いでやはり口頭詩集『きよのパーティ』。
たった30部ほどしか作らなかった私家版です。それが今頃古本市場に出るとは!
『ライオンの顔』は1991年12月。『きよのパーティ』は1992年6月。
今読んでみて、誤字などのミスが多いのにガッカリしてます。
しかもこの二冊の本、だれが寄贈したのか西宮図書館に所蔵されていて、誰もが読むことができます。
やはり「書いたものは残る」は本当だったのです。恐いことです。
追記
口頭詩集のことで思い出すことが。
元町の古書店「トンカ書店」(現花森書林)さんの女主人が、「いつかきっと入手します」と言っておられたのだった。
ご主人共々わたしの書くもののファンでいて下さった。
わたしは「それは無理でしょう。たった30部しか作らなかったし、粗末なものでしたから最後はゴミになってしまいます」と答えたのだった。
彼女は一昨年、まだ小さな子どもを遺してお亡くなりになってしまった。ご存命なら見つけられたかも。