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コーヒーカップの耳

梵字のこと

2025-01-06 14:07:31 | 本・雑誌

必要があって読んでいる。

『ひょうごの野の書』(村上翔雲著・神戸新聞出版センター刊・昭和58年)。

名著です。しかしネットの古書価格は非情に安い。わたしはこの本が不当に扱われている気がしてしまう。

「書」に興味のある人、必携の書です。

其の中に梵字に関するページが。

わたし梵字のことは全く分かりません。

この写真の梵字、「上が阿弥陀仏、左が至誠、右が観音を表しており、いわゆる阿弥陀三尊と呼ばれるものである」と。

そうだったのか!

で、うちの隣の地蔵さんの境内の無縁碑。

ここの梵字は?と見に行ってみると、

正に「阿弥陀三尊」でした。

毎日毎日、知らずに手を合わせていたのでした。

高校一ヶ月中退という学歴の自分の浅学はよくわかっております。しかし、それを恥じるということはありません。

でも、残念に思うことはあります。今まで知らなかったのが、です。

そこで思い出したのが、拙著『触媒のうた』について、ある人がネットに上げた文章があります。

《90歳を超える神戸の文学者宮崎修二朗は著書も多いが、喫茶店主で詩人の著者が話を聞いて連載したもの。足立巻一、柳田国男、谷崎潤一郎、富田砕花などの話が出てくる。「ですねえ」といった文体が気になるのと、宮崎、富田などが名誉欲がないというのが激しすぎて気になる。あと驚いたのが宮崎が「断簡零墨」と言ったのを、著者が難しい言葉だと辞書で調べたというところ。》

この文章には少々悔しい思いをしました。「断簡零墨」と言う言葉を知らなかったことは恥ずかしいとは思いませんが、それを「そんなことも知らないのか?この著者は」と馬鹿にされた気がして悔しかったのでした。

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