喫茶 輪

コーヒーカップの耳

「戦争はおことわりだ。」

2022-03-19 11:22:16 | 
わたしは昭和18年生まれです。
ところが中学二年生の時に病気で留年しました。
なので、その後は19年生まれの子と同学年になりました。
ある教師が授業の中でこんなことをおっしゃいました。
「あなたたち19年生まれは、日本人の最後の戦争体験者です」と。
「新しい憲法を持つ日本はもう決して戦争をしない国になりました」と。

この本に深尾須磨子の詩が載ってます。
『日本の旅 名詩集』(1967年・宮崎修二朗編集・三笠書房刊)。
宮崎翁の編集、解説で素晴らしい本になってます。名著といっていいでしょう。

←二段階クリック。
深尾のページです。これは本文ではなく、巻頭のカラーページ。これはモノクロですが他にはカラーが。
「殉教者沖縄よ」。プーチンに読ませたい詩です。
「戦争はごめんだ 未来永劫 戦争はおことわりだ。」

その深尾の直筆ハガキを所持しています。

 

宮崎翁宛のものではありません。
もちろんわたし宛でもなく、ある若い人へのものです。
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宮崎翁と南風洋子

2022-03-18 08:27:20 | 宮崎修二朗翁
宮崎翁の遺品、著名人からの書簡を調べていたら

こんなのが出てきました。



南風洋子
「お手紙本当にありがたう。
 そのうちに又ゆっくり書きます。
            ノロ 」



宝塚歌劇出身の女優さん。ニックネームが「ノロ」だったんですね。
しかし宮崎翁の書かれたものの中に彼女に関するものはあったでしょうか?
わたしは覚えがありません。
翁はお若い時、宝塚歌劇も取材範囲で楽屋にも入ることができたとおっしゃっていました。
そして、富士野高嶺さんとは親しかったのを知ってますが。
このハガキ、5円切手。
消印は昭和29年8月12日。発信局は荻窪。
古い話です。

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湯川秀樹博士の短歌

2022-03-17 18:50:47 | 出久根達郎さん
出久根達郎さんの『行蔵は我にあり』を読み終えました。


紹介したい面白い話がいっぱいありました。しかし、きりがないのと、ほかに書くことが多かったので紹介できませんでした。
妻にはちょこちょこ読んでやっていたのですが。
最後の登場人物は湯川秀樹博士でした。
結びの言葉を紹介しましょう。
湯川博士の短歌です。
広島の原爆を詠んだ歌とのこと。

《天地のわかれし時に成りしとふ原子ふたたび砕けちる今》
《今よりは世界ひとつにとことはに平和を守るほかに道なし》
《この星に人絶えはてし後の世の永夜清宵(せいしょう)何の所為ぞや》


プーチンに読んで聞かせてやりたいものです。

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短歌誌『歩』

2022-03-17 13:27:10 | 文芸
但馬の歌人、今村明美さんからお送りいただきました。



合同歌集『歩』(第二歌集)です。

11人のお仲間で出しておられます。
この短歌会を指導しておられるのが明美さん。
でもこの歌集を見ると、11人がすべて平等の扱い。
初心者もベテランもなく、あいうえお順で配列されています。
これは気持ちがいいです。
出詠数も一人ほぼ25首ずつと平等です。中に少ない人がありますが、それは本人の意向の様です。
これは明美さんの最初のページの6首。
←クリック。
さすがに各種受賞歴が何度もあるベテラン、素人のわたしがいうのも変ですが上手いものです。
ほかのページのわたしの目に留まったものを。

《「好き」と言いあなたがくれた梟の土鈴の音色が私は好きよ》
ちょっとドキッとする歌。
《終着の無人駅舎に夜の来たり昔のままの小さな明かり》
この駅舎は、わたしも昔ちょっと利用したことのある懐かしい駅でしょうか。

ほかのひとのも紹介しましょう。
足立ゆう子さん
《新米の熱あつご飯をほおばりて「旨い」 米作りの兄に合掌》

池野欣治さん
わたしと似たお名前で親近感を感じます。
《コロナ君ころころ転んで今すぐに消えてなくなれ空の彼方へ》
小学生が作ったといってもいいような初々しい作ですが、実感がありますねえ。
わたし、こんなんけっこう好きです。

うぐ森まる美さん
《焼き芋をぱかっと二つに割りみれば黄金色せる夢なる世界》
眼に見える実感。

大垣ひとみさん
《故ありて神戸へ通う車窓には五年目の秋 季節巡りて》
「故」とは?「お大事に」でいいのでしょうか。
《羊らはにやりと笑い足早に駆けてゆくなり眠れぬ夜を》
これはユーモアですね。

中島敬子さん
《白内障手術を無事に終えしのち眼帯外せば見える嬉しさよ》
わたしもそろそろ勧められていますが。
《終日を夫と過ごせば家事の増えそのストレスの捌け口探す》
これは身につまされますね。

中島寿美子さん
《在りし日の祖父が植えし杉の木を愛おしみつつ撫でいる父よ》
《図書館の前の欅は手を広げ孫とわたしを迎えてくれる》
《風呂あがり老眼鏡を鼻先に乗せ丸まりて足の爪切る》

いずれも実感豊か。目の前に見るようです 。

中治やゑ子さん
《君と手を繫ぐ月夜に廻り道 寄り添いている初冬の影よ》
ロマンチックですねえ。
と思えばこんなのが。
《土を耕す爺の後ろを幼子はトマト苗持ちよちよち歩む》
畑の匂いがしそうです。

羽淵維子さん
《妹をランドセルのまま抱き寄せてその姉はしきり頬ずりをする》
かわいいですねえ。
《老妻をショートスティに見送りのその夫の背に安堵と寂しさ》
なんともいえない目線。作者の羽淵さんは優しい人なんだ。

古屋鶴江さん
《案じいる友より届く年賀状に介護施設の消印のあり》
この世の実相。
《東大に合格したる甥の子は喜び爆発 家族も共に》
まわりも誇らしくなりますよね。

増井浩子さん
《はらはらと舞い散る花を両の掌に受けて夢見る乙女の心地》
《おかっぱの頭並べて学びたる友と繋がるこの歳にして》

平凡の中になんともいえぬ良さがあるような。

以上、短歌門外漢の素人選出でした。
ほかにはもっと短歌としての姿のいい作品がたくさんありますがわたしの好みで。

最後に申し添えますが、今村明美さんはわたしの従姉です。


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「門脇済美展ーもう遠くてー」

2022-03-16 17:20:33 | アート・文化
コロナに気をつけながら、思い切って行ってきました。
王子動物園のそばまで。


久し振りに、たっぷりと芸術作品の中で時間を過ごしてきました。
「門脇済美展」初日です。




21日までです。




原田の森ギャラリー東館2階です。
素晴らしい会場でした。




在廊の門脇さんに「素晴らしい個展、おめでとうございます」とご挨拶しました。












展示のスケールの大きさに圧倒される思いでしたが、会場が広々としているので、伸び伸びと見ることができました。
わたしが個人的に思ったのは、「時間」がテーマになっているのではないかということでした。
彼女のこれまでの作品もみなそこがテーマだったのでしょう。これだけ一気に見せられるとそれがよく解ります。
タイトルが「もう遠くて」ですから当然かもしれませんが。

彼女はこれらの作品を創ることによって時間を遊んでいる?のではないでしょうか。
楽しみながら、しかしそれは恐ろしいことでもあるような気がしたり。
でも、見るものとしては楽しいのです。
一度会場へ足を運んでみてください。
ちょっと味わえない空間、空気を感じることができます。これが芸術なのでしょうね。

詩も展示されてました。彼女は優れた詩人でもあります。これらの詩も時間がテーマになっているように思いました。


一つ短詩を。

「ほほえみ」
  くちびるの
  いちばん
  うつくしい  
  かたち


お見事。





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田靡さん

2022-03-16 10:46:47 | 
今朝の神戸新聞「読者文芸」欄。

特選の「ねがい」ですが、作者のお名前が「田靡典」となっています。
珍しい苗字です。
住所を見てみると、やはり姫路市。
わたしの知り合いにも姫路市出身の田靡さんがおられます。
小説を書いておられる田靡新さんです。
こんな珍しい苗字ですから、血縁関係がおありなのでは?

田靡新さんには「喫茶・輪」へもお越しいただいたことがありました。
姫路出身の作家、椎名麟三と交流のあった人です。
その椎名のこと拙著『触媒のうた』に書いている縁でご来店下さったのでした。
お元気にしておられるかなあ、と思い出したことです。
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二冊の詩誌

2022-03-16 08:20:37 | 
神戸の詩人永井ますみさんからお送りいただきました。



「リヴィエール」181号と「現代詩神戸」276号です。
どちらも長く続く詩誌。
わたしの目に留まった作品をいくつか紹介します。
まず『リヴィエール』から。
永井さんの「剥製するおっちゃん」。
←クリック。
この作者は方言を大事にしている詩人です。そこにわたしも共感します。
この詩でも山陰地方の方言が効果を出していますね。
昔の話が実感を伴って漂い出てきます。
それにしても動物を剥製にする人が身近におられたとは驚きです。
わたしは、空虚、といったら失礼になるのかもしれませんが、手触り感のない詩よりもこういった実感のある詩が好きなんです。
次は横田英子さんの「さびれる日々がある」。

終りから二連目、わたしも今実感していることです。
  《一人二人と去っていく 懐かしい人たち》
昔よく聞いた言葉「年を取るということは、親しい人との別れだ」と。
若い時には聞き流していましたが。
横田さんもしみじみと実感しておられるのでしょう。

『現代詩神戸』より。
井口幻太郎さんの「誘(いざな)われるままに」。

これも一種の老境をうたったものでしょうか。少し哲学的ですが、共感します。
次は岩崎英世さんの「宮川」。

芦屋の橋の名前がたくさん出てきて、実感の感じられる作品ですね。
しかもそれに付して地蔵さんがたくさん登場。地域の歴史も語られていて、わたしの気に入りました。

ところで今号の『現代詩神戸』ですが、いつもわたしが楽しみにしている記事がありません。
それは三宅武さんによる「あとがき」なのです。
一つ一つの作品を寸評してゆくその手つきが楽しみだったのですが。
永井さんがこんなことを書いておられます。
「今回から編集校正は今猿人さんに入って頂きました。三宅さんの体調不良のためです。頭脳は明晰なのだけれど、骨が弱っているので注射で励ましておられるとか、前回の詩「呑まれる」が絶筆だと言われていますが、また元気になって執筆してください。皆さんの楽しみにしてくださっている「あとがき・評」はしばらくありません。」
とのことで、残念です。

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また一人

2022-03-14 16:05:17 | 将棋
また一人、親しくしていた人に逝かれてしまった。
長く用海将棋会のメンバーだった永井弘さん。



井上慶太九段をお迎えしての将棋会。慶太さんAクラスの時だったから、もうずいぶん昔だ。
前列右端が永井さん。
慶太九段は後列真ん中。その左隣がわたし。
この写真は失敗でした。
当然前列真ん中に慶太さんに座ってもらうべきでした。真ん中に座っているのは、当時会計役の田中さん。今はすでに退会されている。

永井さんは平成15(2003)年の入会である。ということは20年近くのお付き合いということ。
この写真は平成27(2015)年10月25日。



左が永井さん。
用海公民館での用海将棋会主催の市民文化祭将棋大会。

今日、夫人からの電話で「心不全で」と。
「うっそーっ」と言ったのだが「ほんとです」と。
もう87歳になっておられたとのこと。
若く見える人だったので、ちょっとびっくり。
永井さんとはよく指した。好敵手だった。いつも笑顔の気のいい人だった。
彼とのお付き合いで、いやな思いをしたことは一度もなかった。
一昨年の終りにいったん退会されたのだが、コロナが収束したら、また来てくれるものと思っていた。
残念で仕方がない。淋しくて仕方がない。
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随想・「やまない雨は」

2022-03-14 10:42:55 | 用海のこと
短歌誌「六甲」3月号の随想欄です。
←二段階クリックで。
ご近所のお寺、信行寺さんの掲示板のことを書かせていただいています。
お読み頂ければ幸いです。

『コーヒーカップの耳』おもしろうて、やがて哀しき喫茶店。
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いい短編集でした

2022-03-13 16:20:29 | 本・雑誌
読み終えました。

短編集『麻衣子の小指』(藤代美沙子著・2011年・北星社刊)。
良かった。
短編小説が18篇。
私小説のようです。
わたしにも似たような生い立ちがあるので、より共感するのかもしれない。
女と男の違いはありますが。
それぞれの物語の根元には体験があって、テーマが設定され、創作を織り込みながら展開する。
心の体験とでもいうのだろうか、著者にとって大切な思いであり、だからこそそれは大切に描かれてゆく。
18篇のどれにも言えることで、読む方も知らず知らず大切に読むことになる。
心の綾を描いて見事というほかない。感動が深まるわけだ。
この人のほかの作品も読んでみたくなる。
次の本の計画はあるのだろうか?
この本が出てから11年過ぎているのだから、そろそろではないのだろうか?

『コーヒーカップの耳』 心の綾、人情の機微。
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西宮言葉

2022-03-13 09:12:05 | 西宮のこと
妻がもらってきました。
「西宮言葉」のプリント。



「ご主人なら興味があるのでは?」と言ってくださったとのこと。
その人は「宮水学園」に参加しておられるとのことで、西宮の方言を勉強された様子。
見てみると、それは違うでしょ、と思う疑問の言葉もいっぱい載っていて、「西宮言葉」としての学術的信頼感はない。
「だんない」や「めげる」などの西宮とは限らない言葉が多く含まれている。
出席者が思い思いに提出した言葉を取りあえずそのまま取り上げた感じだ。
その中でわたしが注目した言葉。
「イコス」「オンマク」「グツワルイ」の三つ。
そういえば使っていたなあと懐かしく思い出した。
その中でも「オンマク」が面白い。
子ども時代だったでしょう、使っていたのは。
「思いっきり」という意味で使っていたのだった。
今は一切聞きませんね。

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無駄ではなかった

2022-03-13 08:51:49 | 本・雑誌
昨日のこと。
お借りしていた本、『徳川家康』第26巻を返却に図書館へ。
そして予約していた本を受け取りに。
ついでにエッセイの棚を覗いて、一冊お借りして帰りました。



ところが、予約してお借りした田辺聖子さんの本を調べてみると、思っていた事柄が載ってる様子がなく残念でした。
そして、棚から抜き出して借りた出久根さんの『日本人の美風』ですが、これはわたし所持している本で、以前このブログで紹介してました。
免許更新の認知症テスト大丈夫かな?
でも、健康のためにはプラスかも?
ちょっと寄り道したりで、約4500歩。
無駄ではなかったと思おう。
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来訪「折り紙」の人

2022-03-12 17:48:20 | 完本 コーヒーカップの耳
久し振りに東口さん来訪。
一年以上ぶりかな?
彼は『完本コーヒーカップの耳』の重要登場人物です。
85ページの「折り紙」の語り手として。

  「折り紙」
生きて生まれて来たん 一人だけやってん。千八百グラムの女の子。死んどったんは千七百グラムと十八グラム みんな女やった。十八グラムの子ォは マッチの軸みたいな足の骨あってなあ この子が早よ死んでくれとったから 一人でも生きて生まれたらしい。よォ生まれてくれた思う。その子ォと千七百グラムの子の顔が よォ似とんねん。
お寺さん頼んでやってん。死んで産まれた子の葬式してやってん。二人並べてやろ思て 柩はひとつだけ。そやけど俺アホやから 旅立ちに着せてやる服も 一着しか用意せんかったんや。気がついて あわててもう一着買ォてきて 十八グラムの子ォにも着せてやった。着せるゆうても くるんでやるだけやけどな。
ほんま 折り紙の人形みたいな子ォやった。その子のこと 医師(せんせ)はシヨウジて言いよんねん。カミの様な子て書くんやて。そやから俺は神様児かと思たんや。神様の子ォやと思たんや。そやけどおかしい。それやったらシンヨウジになるはずやろ。ほんまは紙様児やねんて。
その子の命日が 生きて生まれた子の誕生日といっしょや。なんか複雑な気持ちやで。うれしいのか悲しいのかわからん けったいな気持ちや。
*紙様児=双生児胎児の死亡した一方で、他方の胎児の成長によって子宮壁に押し潰されたもの。(ステッドマン医学大辞典)
 

哀切極まる話です。

今日、マルナカ(現ダイエー)まで来たついでに寄ってくれました。元気そうでした。
明日は早朝(午前2時出発で)から奈良まで渓流釣り(アマゴ)に行くのだと。
その餌(新鮮なイクラ)をクーラーボックスを準備して買いに来たとのこと。
忘れずに顔を見せてくれて、うれしいことです。


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高齢者免許更新

2022-03-12 13:45:12 | 日記
自動車免許証更新手続きのハガキが届いた。

もう三年になるのだ。
以前は5年だったが、高齢者になってからは3年ごと。
高齢者は教習所への講習申し込みをしなければならない。
しかも後期高齢者は認知症テストも受けなければならない。
「教習所は混んでいるので早急に申し込みを」と。
それで前の2回も大変な思いをしたのだった。
でもこの前の時は運よく近くの教習所で受け付けてもらえた。
今回もそこに電話したが、「閉め切ってます。他の教習所へ」とすげない返事。
他のところに電話しても話し中ばっかりでなかなかつながらない。
この制度はもうちょっと改善してほしい。
これは年寄りいじめとしか思えない。
やっとつながって、ようやく予約が取れた。まあ隣の市だから近くだ。
やれやれ。
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最後の二行だけで

2022-03-11 15:10:48 | 本・雑誌
途中で読むのをしばらく休んでいたこの本。



『麻衣子の小指』ですが、残りを読み始めました。
今日は終りから三つ目の「不可愛」。
どうやら姫路のJR網干駅あたりが舞台になってるらしい。
読み始めて、「なんだ、こんな悲しいことばかり起こる小説」と思いながらだった。
もう後半、このまま終わるようなら、これはダメな小説だなと思っていたら、
最後の二行で、「うわっ!」だった。
そうか、すでに題の「不可愛」に答えが出ていたようなもんだった。
しかしそれに気づかずに読んでいた。「面白くないなあ」と思いながら。
それも作者の思惑通りだったんだろう。
いや、参りました。
いい小説でした。
やはりこの人の短編小説はいいと思う。
ここまでの十何作も大事に大事に読んできたが、やはり、一作読んで、すぐに次へは進めない。
じっくりと余韻を楽しんでからでないと。そんな思いがする作品集だ。
著者も、一作一作を大切に大切に書き継いで来られた作品のように思う。
藤代美沙子さん、世に知られてはいないけれど、いい小説を書く人だ。
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