第3773回で義弟が亡くなった事を書きましたが、彼は検体を申し込んでいたので、葬儀は行わず、身内と近隣の人たち(同業と言います)だけの通夜になりました。最初は、同業の人たちも断るつもりだったのですが、今までの葬儀を一緒にやってきたのだからとの申し出に断りきれず、通夜だけは一緒にやることになりました。
この同業というのは葬儀の時には今や莫大な費用がかかるようになった葬祭会館などでの葬儀と違って自分の家でやるのを手伝ってくれるので費用もかからずに確かにありがたいのですが、やはり今までのしきたりを前面に打ち出してくるので今回の様な検体でも何かと気を使い大変でした。
それでも、普通の葬儀に比べれば随分と簡素化できるのでありがたいものがありました。そこで、これは是非とも私も申し込みたいと思ったのですが、今や検体希望が多過ぎて受け付けてもらえないのだそうです。こんなところへ、不況の影響も現れているようです。
検体も無理となると、ここはやはり以前に第3575回で取り上げた「直葬」が家族や同業の人たちに迷惑をかけることも少なく一番良さそうにおもえます。特に、費用の面でも家族に負担をかけずに済みます。稼ぎの無い身としては、このくらいのことしか家族に迷惑をかけずに済ます方法は無さそうです。
生前に予約しておく事ができれば家族にも近所や縁者に説明するという負担をかけずに済みそうですがどうなんでしょう。せいぜい遺言状でも残すしかないのかな。
こっそりと死ぬのも大変だ!