第 4108回の「石油を作る藻」などで期待して来たバイオ燃料ですが、その後の話題も無いようなので、やは り、なかなか実用化までは難しいのだろうと心配していました。
しかし、日本の研究者たちはコツコツと進めてくれているようです。
日刊工業新聞より 2015年02月06日
IHI など、鹿児島市に国内最大級のバイオ燃料用藻類培養設備を建設
IHI、神戸大学、ネオ・モルガン研究所(川崎市宮前区)は5日、IHIが保有す る鹿児島市七ツ島の遊休地 に、国内最大級となるバイオ燃料用藻類の屋外培養試験設備を建設すると発表した。規模は約1500平方メートル。新 エネルギー・産業技術総合開発機構 (NEDO)の委託事業で、2015年度から運用を始める。航空機用などの安価な藻類バイオ燃料の実用化を目指す。
神戸大学の榎本平教授が顧問を務めるジーン・アンド・ジーンテクノロジー(大阪府 吹田市)が所有する、油分を大量に含む高速増殖型の藻(ボツリオコッカス株)を培養する。
IHI、神戸大学、ネオ・モルガン研究所の合同会社、IHIネオジーアルジが 技術開発に取り組んでおり、13年度には100平方メートル規模での屋外安定培養に成功。今回、大幅にスケールアッ プする。
20年にはパームオイル栽培のような数百ヘクタールの実機プラントを海外につくる計画。現状では1リットル当たり500円の生産コストにめどを付けて おり、将来は同100円以下に引き下げる。
IHIはこのところ、心神のエンジンなどで話題に登ってましたが、燃料にまで手を出しているとは面白いですね。 IHIのエンジンは自社開発のバイオ燃料でなんてなかなか面白そうです。
とは言いながら、実際に実用化まではまだまだ遠そうですね。とは言いながら、日本の地道な研究が何時かは世界を制す る時が来ると信じて待ちましょう。
それ以上に、今年は、心神の初飛行が待ち遠しい。