第4615回で全量買取制度の条件設定への孫正義さんの陰謀を批判しましたが、国も共犯かどうか 気になっていました。もしかしたら国もだまされたのかと思えるような情報がありました。
Twitter ソフトバンクはげ ろー より 2012年05月02日
国 産パネル8割の公約。これを42円の言い訳にしてくる可能性あるかな?
@masason 11.7/30朝日新聞
なんとこの記事でパネルは国産が 7、8割になるだろうと書いています。もしかしたらこれにだまされたのかもしれません。それともやはりうらで大 きな利権が動いて強暴しているのかもしれません。どちらにしてもまだ修正する時間はあります。このまま突っ走れ ば大変なことになるはずです。
こうした高すぎる買取価格の設定によりドイツとスペインが陥った苦境を詳しく書いてくれているブログが ありました。
沈思黙考よ り
ド イツ太陽光発電の補助金政策(FIT)の失敗から学ぶべき教訓
…略
また、太陽光パネルの半数が価格の 安い国外からの輸入品になっていて、ドイツ国内の太陽光産業は壊滅状態にある。ドイツ国民が電気代として払った 補助金を、海外の工場へたれ流しているような状態にある。…以下略
ス ペインの太陽光バブル崩壊と、タリフ債務の発生から学べること
…略
スペインの太陽光発電バブル
スペインは2004年と2007年の政 令で、再生可能エネルギーを普及させようとした。その結果、2009年には太陽光の発電容量が全体の3.8%、 実際の発電量で2.3%にまで増えた。
しかし、その代償として配電会社が巨額 の赤字を出し続けた。そのため、2008年、2010年には買取り価格を大幅に下げざるをえなくなった。…中略
~結論部分のみ抜粋~
スペインの教訓は明白である。あまり に経済合理性から離れた高値の買い取り制度は一見、太陽光発電の促進に役立つように見えるが、最終的には電力料 金の大幅引き上げによる国民負担と、それに伴う経済への影響や企業の国際競争力喪失という犠牲を強いることに なった。たびたびの政策変更によって政府の信頼性も損なわれた。スペインほどではないが、太陽光のFIT政策の見直しが進むドイツに関しても、国際エネルギー機関(IEA)では CO2削減の限界費用が1tあたり1000ユーロにもなるとして、「高値のFITは費用効果的ではなく、こ れ以外の政策の採用」を勧告している。
今後、再生可能エネルギーに関する論 議が盛んになることが予想される。その際には単に発電容量や発電量という量的拡大のみを狙うのではなく、経済へ の影響、エネルギー安全保障、環境効果、雇用促進、技術革新など総合的観点からの検討が求められる。その重要な 要素として政策のコストと電力料金への跳ね返り、その結果としての国民負担や国際競争力への影響を十分に加味し た冷静な分析評価が不可欠である。
こんな詳しく調べてくれているブロ グがあったとは気がつきませんでした。これを見れば高すぎる設定でドイツやスペインなどが陥った失敗がよく分り ます。
国の遅すぎた制度の導入がここに来て他国の失敗を参考にできるというチャンスとなった訳です。それなの に同じ失敗を犯そうとしているのはどう考えてもおかしい。やはり、何らかの悪意が働いていると考えた方が良 さそうです。
まだ間に合う はず!