韓国の戦時徴用訴訟で、第 495回の「三菱重工よくやった」で三菱重工の調停拒否に思わず快哉を叫んだものです。
ところが、同じ三菱グループでも色々あるようですね。今度は中国が相手ですが、ちょっと弱腰じゃないかと思えるのは 私だけでしょうか。
日本経済新聞より 2015/2/11
強 制連行の中国人元労働者、和解交渉中止を発表
【北京=山田周平】戦時中に日本へ強制連行され過酷な労働を強いられたとして、三菱マテリアルに謝罪と損害賠償を求 める訴訟を起こしている北京市の中 国人元労働者らは11日、同社に「誠意がない」として和解交渉を中止したと発表した。和解を巡る文書や金銭面の補償を調 整したものの、同社の謝罪の意思が 明確でなく、受け入れられないと判断したという。
40人の元労働者と遺族は北京市第1中級人民法院(地裁)に訴状を出し、2014年3月に強制連行問題の訴訟として 初めて受理されていた。
北京市内で記者会見し弁護団によると、原告側と三菱マテリアルは受理の直後から和解交渉を開始。同社は強制連行の事 実を認め、原告以外を含む合計3765人の元労働者側に1人10万元(約192万円)支払うなどの和解案を示した。
しかし、和解の文書で謝罪の意思が曖昧なことや、10万元が賠償金だと明示されなかったことを不服とし、交渉を中止 した。弁護団の康健弁護士は「基本的な事実で譲歩すれば、真相がなくなってしまう」と主張した。
弁護団は一方で「中止であり、終了ではない」と交渉再開に含みを持たせた。和解交渉とは別に、同法院は3月中にも初 の審理を開く見通しだ。
三菱マテリアルは「個別の訴訟案件についてのコメントは差し控える」(広報・IR部)としている。弁護団によると、 三菱マテリアルと同時に訴えた日本コークス工業(旧三井鉱山)とは現時点で交渉がない。
強制連行の事実を認めているそうですが、本当に強制連行があったのでしょうか。これを、簡単に認めると、これから、 際限ない要求が続くのじゃないでしょうか。
本当に、強制連行した証拠があるのなら、仕方がないのかもしれませんが、ここが一番肝心なところなのにあっさりと認 めたと言うのがどうにも納得が行かないものがあります。
それとも、昔の自民党時代のように事なかれ主義で行くつもりなのでしょうか。そうやって、中国に貼りついていて将来 利益が確保できるとみているのでしょうか。
ここは、やはり、日本を代表してきちんと拒否して、撤退してもらいたいものです。