私、坂出市立体育館のお掃除小父さんは、横を走るさぬき浜街道の歩道の掃除を日課としています。その距離はせいぜい100メートル程度でしょうか。
量は圧倒的に少なくなりますが、夏でも落ち葉との戦いがあります。しかしながら、それは自然との戦いなので諦めもつきます。許せないのは、タバコの吸殻と空き缶やペットボトルにレジ袋に入れたゴミなどのポイ捨てです。殆ど毎日なにがしかの物がすてられているのできっと常習者が何人かいるのでしょう。
その歩道はそれ程人通りの多い道でも無いのにそんなありさまなのですから人通りの多いところはもっとひどいのじゃないでしょうか。
それにしても、日本人のこの質の低下は何時からなのでしょう。毎日の掃除で日本人の将来を思わされてしまいます。
そんな気持ちでがっかりしていたところ、面白い記事を見つけました。
何時もの、Japan on the Globe 国際派日本人養成講座より
国柄探訪: 花のお江戸の繁盛しぐさ 江戸っ子たちは粋なしぐさで、思いやりに満ちた共同体を築いていた。
…略
5.往来しぐさ花のお江戸は路上で行き交う人も多い。その往来を気持ちよくするために、様々な江戸しぐさが生まれた。道路は「江戸城に続く廊下」と考えられ、ゴミを捨てたり、唾を吐いたりするのは、とんでもない行為とされた。歩きながらタバコを吸うこともなかった。混んだ道を早く走ることは危険なので「韋駄天しぐさ」と言って禁じられた。…中略
9.「なぜ僕らにこの美しいしぐさを教えなかったのですか」
埼玉県の教育委員会で江戸しぐさのビデオを作成したことがあった。それを観た中学2年生の男子生徒が感想文に「なぜ大人たちは僕らにこの美しいしぐさを教えなかったのですか」と書いた、という。…以下略
やはり、最近のマナーの酷さは戦後教育の悪さから来ていると考えた方がよさそうです。現代人は江戸時代の人たちに恥ずかしくて顔を会わせることができませんね。
こんな素晴らしい文化を捨ててしまった現代の教育はやはり考え直すときがきているようです。この中学生の「なぜ大人たちは教えなかったのですか」を肝に銘じる必要がありそうです。
知らないことは存在しない事と同じなのですから、それを教えなかった我々大人の責任は大きい。とは言いながらも、戦後教育を受けた我々段階の世代もこうした教育はほんの一部をかじっただけのような気がします。我々も、もう一度教育される必要がありそうです。戦後60年の付けは大きい。
長い戦いが要りそうです!
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