団塊の世代のつぶやき

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★一帯一路(BRI)の終わり

2023年08月26日 | 中国

 

追い詰められたChinaはどうなるのでしょうか。一帯一路(BRI)も頓挫のようです。
  宮崎さんが取り上げてくれています。それにしても、やっとChinaの幕引きを見ることが出来るのじゃないかと期待に胸が膨らみます。
  それにしても、その影響は世界を地獄に落とし込むのじゃないでしょうか。
 
  「宮崎正弘の国際情勢解題」より   令和五年(2023)8月19日(土曜日)弐 通巻第7870号 

  中国がBRIの目玉としてグアダール港プロジェクトは
   事実上、頓挫。習近平は大恥をかいたのではないか

 8月13日だった。パキスタンのバロチスタン州グワダール港近くで、中国人が襲撃され四名が殺害された。しかしカラチの中国大使館は「中国人の死傷者はいない」と否定しおり、謎を呼んでいる。

 バロチスタン解放軍(BLA)の武装勢力は、中国人労働者4人とパキスタン人兵士9人を殺害したとする犯行声明を出した。パキスタン軍は「テロリスト2人は軍人や民間人に危害を加えることなく地獄に送られた」と述べた。
つまり中国大使館とパキスタン軍とBLAの見解が三様に異なるのである。中国メディアは中国人労働者23人を乗せた防弾車両4台の車列へテロリストの攻撃を受けたことは認めている。

 BLAは習近平の一帯一路構想(BRI)に猛反対しており、もとよりバロチスタンはパキスタンではなく自分たちの土地であり、外国の関与を認めていな い。歴史的なことを言えばバロチスタンを勝手に地図に線を引いて、パキスタンに編入したのは英国である。それまではれっきとした独立王国で、王様は現在英 国に亡命している。

 バロチスタンでは過去にもたびたび中国人労働者への襲撃事件が発生しており、中国はグアダール港の工事を中断、拠点をカラチへ移管するとしていた。イムラン・カーン首相(当時)は慌てて、これは「ゲームチェンジだ」と呻いた。

 もともとグアダール港はイランに隣接する深海である。
中国は、ここを将来の「軍港」として利用する思惑を秘めてパキスタンに520億ドル(実際は620億ドルとなった)の世紀のプロジェクトを持ちかけたのだ。

 すなわちCPEC(中国パキスタン経済回廊)グアダールからウイグル自治区のカシュガルまで鉄道、高速道路、光ファイバー網に加え、石油とガスのパイプラインを敷設する。このうちの330億ドルを中国の銀行が貸し付けた。

 工事現場は襲撃が頻発するためパキスタン軍が防衛にあたり、安全を確保するとしたが、パキスタン軍は杜撰な警備、中国がたびたびクレームをつけ、中国の警備会社からボディガードを雇用していたという情報もある。

 CPECプロジェクトは北京の表看板「一帯一路」の基幹とされ、大工事はあらかた終わりかけていたが、鉄道はレールが盗まれ、ガスパイプラインは途中で抜き取られるなど先行きが危ぶまれていた。

 嘗て鄙びた漁師の村だったグワダールには工業団地、大學、豪華ホテルと薔薇色の設計図が示された。
 中国は言ったのだ。「嘗て深センは鄙びた漁村だった。いまでは人口1000万人を超えたハイテク都市として繁栄している。グアダールもそうなる」と。

 ところが、工業団地の造成はおわっても進出企業はなく、コンテナターミナルはがら空き。
ちかくに豪華ホテルが店開きするや、テロリストが襲撃し、五名が死亡した。クエッタでは中国大使が宿泊のホテルが爆破された(大使は不在中で無事だった)。
バロチスタンの州都クエッタでは中国人の殺害や誘拐事件が多発し、中国はほとほと嫌気がさしていた。
かくて中国がBRIの目玉としてグアダール港プロジェクトは事実上、頓挫した。

  この一帯一路(BRI)に騙された金の亡者達は反省しているのでしょうか。それとも、自分だけ儲けてそれでよしとしているのでしょうか。
  Chinaが崩壊した後の世界はChinaが手掛けた建造物の廃墟が目立つことになりそうです。何とも恐ろしい。


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