中国の東南アジアへの金貸しによる侵略が益々酷くなっているようです。3 月 28日、第 62回の「北 京訪問の要人は金正恩氏」でとりあげた【Front Japan 桜】の動画で宮崎さんがラオスの現状を紹介してくれていましたが、何時ものメルマガでも書いてくれています。
宮崎正弘の国際ニュース・ 早読みより 平成30年(2018年)3月30日(金曜日) 通巻第5651号 <前日発行>
中国の 「借金の罠」、つぎの犠牲はラオス
67億ドルの新幹線。担保は300ヘクタールの農地
ラオスの国土が中国に奪われようとしている(いや、現実にバナナ・プランテーションなどは民間企業に買われている)。
スリランカ、パキスタン、そしてモルディブの次に「中国からの債務の罠」の犠牲となるのはラオスだろう、と『アジア・タイ ムズ』(2018年3月27日)が警告した。
ラオスはIMFの調べによればGDPの70%の債務を抱えている。経済成長は6%台ある上、今後も7%前後の成長が見込ま れるが、近未来に生じる借金の償還は、このていどの経済成長では追いつけない。はじめから判っていたことだ。
中国が建設しているメコン川のパクベン・ダムにしても電力の90%がタイへ輸出され、この企業体の株式構成は81%が中国 資本、ラオス政府は19%である。
ほかにナムグム・ダムの7号機、8号機は中国が建設している。
雲南省の南端、磨丁からラオス北方のボーデンを経てビエンチャンへ至る「高速鉄道」は突貫工事中で、2019年には開通す ると豪語している。
じつは筆者、この工事現場を先週見てきた。まるで、このあたりは中国である。看板も中国語、行き交うトラックは90%が中 国向け。
総工費67億ドルは、ラオスのGDPのじつに25%、このうちの三分の二を中国が負担し、のこりをラオス政府が負担する取 り決めだが、ラオス政府は予算不足のため、この負担分のうちの4億8000万ドルをまた中国輸出入銀行から借り入れた。
将来の新幹線の運賃収入を担保とするが、この新幹線で輸送されてくるのは中国からの移民であり、他方で多くのプロジェクト に貸し込んだカネの担保はラオスの農地、すでにバナナなど多くのプランテーションは中国企業に渡っている。
もう一度アップしておきます。 ラオスは、37分頃から
それにしても、どうしてこんな罠に易々と引っかかるのでしょう。やはり、裏で莫大な買収金が動いているのでしょうか。
金や女に負けない男はいないのでしょうか。何だか、あまりにもバカバカしいですが、案外そんなものかもしれません。
そうとでも考えないと、世界が中国を延命させる理由がわかりません。
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