いよいよインドの時代が来るのでしょうか。人口はChinaを追い抜いたと言われているがカースト制度という弱点を持つインドですが本当にその時代が来るのか。
なんと、ニセ大統領(バイデン)政権がインドを厚遇しているようです。
宮崎さんが詳しくとりあげてくれています。Chinaを叩き潰す為にもインドの頑張りが必要なだけに頑張って貰いたいものです。
「宮崎正弘の国際情勢解題」より 令和五年(2023) 6月24日(土曜日) 通巻第7807号 <前日発行>
バイデン政権、このインド厚遇ぶりは何なんだ
上下合同議会で演説、夕食会には有名人がずらーり並んだ
6月22日、ホワイトハウス周辺はインドの国旗が林立し興奮状態だった。
在米インド人およそ7000名が集まり、モディ首相のワシントン入りを歓迎した。バイデン政権になってから三番目の「国賓」待遇で迎えられたモディ首相は連邦議会で演説し、15回のスタンディングオベーションがあった。熱狂的な歓迎である。
モディ首相が当選前まで米国はモディを「ヒンズー至上主義者、イスラム弾圧の超本人だ」と決めつけ、入国ヴィザの発給を拒否していたことすっぽりと忘れてしまった。
インドがロシア制裁に加わらず、平気でロシアから原油を購入し続け、また米国兵器システムへの更新を約束しながらも遅遅としている状態にはめをつむっている。典型的な御都合主義外交だ。
インドの有力紙『ザ・タイムズ・オブ・インディア』が書いた。「なぜここまで厚遇してくれるのだろう?』(6月21日)。
米国がインドを厚遇する理由はいくつかある。
第一に国家安全保障戦略からインドを地政学上の要衝として捉えていることである。インド太平洋のパートナー、日米豪の『クアッド』の重要メンバーである。またインドは中国と軍事的に対峙する核保有国である。
その昔、「日本ほど重要な国はない」(マンスフィールド大使)、「21世紀は日本の世紀だ」(ハーマンカーン)とおだて上げて日本が、経済躍進ばかりか先端技術で米国を抜き去る勢いを示すようになると、米国メディアと議会は突然「JAPANパッシング」となった。
トヨタ、本田の売れ行きを横目に、東芝ラジカセをハンマーでたたき壊し気勢をあげた議員団はむちゃくちゃな対日圧力をかける競争に明け暮れた。レビン議員は『日本は安保税を支払え』と頓珍漢なことを言い出した。
自動車の自主規制を強要し、スーパー301条で大幅な規制をかけ、挙げ句に「日米半導体協定」で日本の半導体産業を劣位に追い込み、航空機生産を中断させた。その一方で、中国は「ステークホルダー」「G2」などと譫言を言っていた。
第二にインド人の数学才能である。
在米インド人のIT関連技術者がシリコンバレーを一方で支えているといって過言ではないが、マイクロソフトCEOのサトラ・ナディアもグーグルCEOの ピチャイもインド人である。ついでに言えば元国連大使で、次期大統領予備選に出馬しているニッキー・ヘイリーもインド人である。
2022年に米国入管が発給したH1Bヴィザを取得したインド人は442000人にのぼる。
第三にインドの経済的躍進と中国に次ぐ『市場』である。
マイクロン,GEがインド進出を決めた。6月20日にNYCでモディと会見したテスラのイーロン・マスクは『インドにも工場進出を果たしたい』と語り、モディは大歓迎だと答えている。
マイクロンは8億ドルを投じて半導体工場をインドに開設するとした(同社は他方、中国にも7億ドルを投資し重慶に半導体工場をつくるが)。GEはジェット戦争機F414エンジンのインドでの合弁生産を決めている。
ただし半導体は水が綺麗な場所が必須の条件であり、また優秀なエンジニアを確保できてもカーストという見えない管理上の障害があり、米国や日本、韓国、台湾とは条件が異なるデメリットがある。
かくしてバイデン大統領主催の「モディ首相歓迎夕食会」には閣僚、政治家に加えて、多数の有名人が招待された。夕食会には楽団が入った。
なかでも注目を集めたのは前述ナディアとピチャイのほかに、インド証券界のスーパースター「ゼロドハ」(ネット証券)を起業したカマス(34歳)、インド を代表する大富豪にして慈善活動家のアンバニ夫妻(その資産は834億ドル)。ブリンケン国務長官やマッカーシー下院議長らは霞んでいた。
頭の悪いアメリカがどれだけ本気なのか心配ですが、何とか、インドの発展を後押しして欲しいものです。
しかし、そうなると日本はインドにも抜かれてしまいそうです。何とか、もう一度世界2位の地位に返り咲いて欲しいものです。きっと、出来るはずです。
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