ジンバブエの悪名高き独裁者ムガベも遂にクーデターで終わったようです。なんと、その手を引いたのが中国だそうです。
そんな、他国のクーデターを手引きする暇があるのなら、自分ところをやってもらいたいものです。
その中国の独裁者を狙っている習の、故宮でのトランプ歓待には、皇帝となりたい真意があるそうです。石平さんが、詳しく考察してくれています。
産経ニュースより 2017.11.16
【石平のChina Watch】「故 宮首脳外交」は米大統領にとって〝特別な厚遇〟なのか 習近平氏の真意は別にある
今月8日、中国の習近平国家主席は夫人とともに北京の故宮の中で観劇会や夕食会を開き、訪中したトランプ米大統領夫妻を歓 待した。中国の指導者が故宮を使って外国の元首を歓待するのは異例中の異例、前代未聞のことである。
周知のように、故宮はもともと明朝と清朝の皇宮であり、2つの王朝の歴代皇帝の住まいでもある。1912年に中華民国が成 立した後、退位した清朝の皇帝がしばらくそこに住んでいたが、1925年に「故宮博物院」として一般公開となった。
1949年の中華人民共和国成立後、故宮は引き続き博物院として維持され公開されている。興味深いことに、共産党政権の指 導者たちは故宮に対しては「敬遠」の姿勢を取っていた。毛沢東が主席になって北京に住んでから故宮の中に足を運んだことは一 度もないし、毛沢東から胡錦濤までの歴代指導者は外交儀礼を含めた公式行事の場として故宮を使ったこともない。「革命政党」 と自任する中国共産党にとって、「悪(あ)しき封建皇帝」の住まいに接することはむしろタブーである。
しかし、同じ共産党指導者の習氏は、まさにこのタブーを破って「古き悪しき封建権力」の象徴である故宮を使って外国元首を 歓待した。それは一体なぜなのか。
「トランプ大統領に対する特別な厚遇だ」と解釈する向きもあるが、どうも腑(ふ)に落ちない。特別な厚遇ならば、国家の迎 賓館である釣魚台や党と政府の最高指導部が置かれる中南海を使うことができる。トランプ大統領との親密ぶりをアピールしたい なら、大統領夫妻を習氏の自宅に招く手もあろう。しかし、そのいずれでもなく、外国首脳の接待に一度も使われたことのない故 宮が選ばれたのは一体なぜか、やはり疑問である。
これに対し、本紙9日の掲載記事が「偉大な歴史を持つ大国に君臨する“エンペラー(皇帝)”としての習氏を国内外に印象付 ける狙いもありそうだ」と分析しているが、それは説得力がある。なるほど、ホスト役としてトランプ大統領夫妻を故宮の中で歓 待することで、習氏はこの宮殿の往時の主人と同様、まさに中華帝国の皇帝となった気分であろう。故宮の中の晩餐(ばんさん) 会は「習近平皇帝」を際立たせるための演出であろう。
それと同時に、アメリカ大統領を歓待する形で行ったこの演出には、もう一つの深い意味があるはずである。
近代以前、中華帝国の皇帝は実在していた「華夷(かい)秩序」の頂点に立つ存在であり、「天下」と呼ばれるこの世界 の唯一の主人だとされていた。しかし多くの中国人からすれば、近代になってから西洋列強の手によって往時の華夷秩序が 粉々に打ち砕かれ、中華帝国はその栄光ある地位から転落した。
したがって、失われたものを取り戻すのが今の中国人の果たすべき歴史的使命だとされているのだが、習主席が高らかに 掲げている「民族の偉大なる復興」とはまさにこのことであろう。西洋列強によって作り出された今の世界秩序をひっくり返 して、中国を頂点とした「華夷秩序」を再建してみせること、それこそが習政権の大いなる野望である。
こうしてみると、習主席があたかも故宮の主人となったかのようにそこでトランプ大統領を歓待した真意が分かってくる のであろう。習氏はまさに、往時の華夷秩序の頂点に立った中華帝国皇帝になりすましたことによって、西洋列強が作った世 界秩序の今の象徴であるアメリカの大統領に向かって、「本来あるべき秩序の頂点はここだ。われわれはそれを取り戻すぞ」 と堂々と宣言したのである。
この意味をトランプ大統領が受け止めたかどうかは分からないが、筆者の私にはそう聞こえたのである。
毛以降、古宮を誰も使ってなかったとは知りませんでした。それを使ってまで、皇帝になったことを世界に知らせたかったのでしょうか。どうやら、最後の皇帝と言われていたことが本当になりそうですね。
こんな独裁者を金の亡者達が延命させようとしているのですから、世界はやはり腹黒いですね。その中に日本の経済界も入っているのが何とも情け無い。
中国を延命させて世界が滅びれば、世話は無いですね。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます