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★マハティール訪中。最悪の問題は対外債務だった

2018年08月28日 | 中国

  マハティールさんが中国訪問されたようです。日本に続いて2国目だそうです。何で、あんな国に行くのだろと思いましたが、ナジブによる莫大な債務があるので、やはり行かざるを得ないようです。

  何時もの宮崎さんが詳しく書いてくれています。


  宮崎正弘の 国際ニュース・ 早読みより   平成30年(2018年)8月21日(火曜日)弐 通巻第5800号   

 マハティール訪中。マレーシア経済、最悪の問題は対外債務だった
   トルコ制裁によるリラ暴落がドミノでアルゼンチン、ブラジルへ

 マレーシアのマハティール首相は五日間の日程で8月17日から中国を訪問。まず浙江省に足を運び、アリババ本社と吉利(GEELY)自動車を訪問した。
 20日には李克強首相と習近平出席に別個に面談した。
李克強との会談では、「中国とマレーシアの友好関係は変わらない。自由と公平な貿易の持続と発展を希望している。ただし新幹線工事の中止についてはマレーシアの財政事情を考慮して欲しい。中国が悪いとは言っていない。悪いのはナジブ前政権の無謀な計画と汚職である」と言った。

 共同記者会見ではマレーシア新幹線の話は出なかった。
 マハティール首相の老練さ、中国を正面から批判せず、国内の劣悪な財政環境と前政権に責任を転嫁して、まずは中国との交易の拡大はお互いの利益のために発展させると言ったのだ。

 習近平との会談は同日(8月20日)に行われ、楊潔チ国務委員らが同席した。席上、マハティールは「インフラ建設での協同強化」と「戦略的対話の重視」を述べ、通貨スワップに合意した。

 8月18日の杭州アリババ本社訪問では馬雲CEOが直接応対し、説明役も務めるなどの厚遇ぶりだった。同社はクアラランプール國際空港近くに拠点を解説したばかりだが、マレーシアの交通渋滞の解消などでAI設備の交渉を続けている。また仮想通貨のノウハウなどにもマハティールは興味を示した。
 
 同じく吉利自動車を訪問した理由は、マハティールの強い個人的な関心からだ。
嘗て国民車プロトンを三菱自動車などと提携で立ち上げたのは彼自身だった。その後、マレーシアの国民車プロトンは円滑な販売実績が上がらず、昨年に中国の吉利に買収された。思うところが深いのはそのためで、再度、マハティールはマレーシア国民車の離陸を夢見ているのである。 

 そこで問題視されるのが、マレーシアの債務問題である。

まずは下記の一覧表をご覧頂きたい。世界の数ある新興国家のなかで、ワースト15を掲げる。

 深刻極まりない新興諸国の財務状況

順位  国名      対外債務(単位=億ドル)   対GDP比較
〜〜  〜〜〜〜〜   〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜    〜〜〜〜〜〜〜〜〜
1   モンゴル        239億ドル      215・3%
2   キルギス         80         110・9
3   ラオス         142          83・5%
4   タジキスタン       49          67・1
5   マレーシア      2004          63・7
6   トルコ        4667          54・9
7   南アフリカ      1832          52・5
8   アルゼンチン     2537          39・8
9   メキシコ       4540          39・5
10  ロシア        5199          34・0%
11  タイ         1527          33・5
12  ブラジル       6809          33・1
13  パキスタン       727          23・9
14  フィリピン       732          23・4
15  インド        5297          20・3

 モンゴルが対外債務を中国に依存した大きな理由は、旧ソ連衛星圏としての桎梏から逃れるため直接投資を歓迎したからだった。モンゴルが外貨稼ぎで売るものは石炭しかなく、それもアクセスが悪いため中国にしか販売ルートがない。石炭鉱区を担保に結局は中国からカネを借りた結果である。

 キルギスはロシアへの出稼ぎでGDPの25%を占める。つまり旧ソ連という宗主国を敵には回せないが、中国がシルクロード関連で投資をしてくれるのでつい乗ってしまった結果である。
ラオスも同様、新幹線の総工費が60億ドル。絶望的な投資受け入れも、一党独裁だから出来たが、末端の国民の不満は加速化している。

 ▲だれが、これだけの対外債務を膨張させたのだ?

 意外なのはマレーシアがワースト5になっていることだ。
 マレーシアの財政健全化、汚職追放を前面に掲げて選挙に奇跡の勝利をとげたマハティールが日本訪問につづいて、シルクロード問題で揉める中国を訪問した理由は、このあたりにあると言えるだろう。

 中国が主導し、東海岸のおよそ20%の工事が完了した段階での中止だけに、中国は怒りをひめているものの、このマレーシア新幹線総工費は200億ドルと予測されており、3300万国民、対外債務が2000億ドルを超えている国の規模には、やはりふさわしいとは言えないプロジェクトだったのである。

  それにしても凄まじい数字です。やはり、こんな悪意を持った国を生かしておけば世界は完全に蹂躙されてしまいます。
  もし、中国が改心して世界の為に貢献するのなら、あの壮大な構想も歓迎ですが、その可能性は未来永劫無いのかも。
  やはり、特亜3国は地上から消し去る事こそが世界が目指すべき方向でしょう。

 これはやはり、無理でしょうね!


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