中国を崩壊させてくれる最後の皇帝と期待している習ちゃんですが、ウィグルなど外への弾圧だけでなく国内もどんどん酷くなってきているようです。
何と、大学教員に対する言論弾圧が酷くなっているようです。これは、最近の反日売国左翼・在日共の杉田水脈さんへの言葉尻を捉えての言論弾圧や、YouTubeなどの削除運動を思い出させます。
つまりは、奴等は相当な危機感を持って反撃に出てきているのじゃないでしょうか。
何時もの石平さんが詳しく書いてくれています。
産経ニュースより 2018.9.20
【石平のChina Watch】「毛 沢東流思想弾圧」の復活
中国では今、大学教員に対する当局の言論弾圧・思想弾圧が猛威を振るっている。
今月1日、厦門(アモイ)大学人文学院歴史学部の周運中助教授が懲戒免職の処分を受けた。周氏がネット上で「間違った 言 論」を行ったことが理由である。処分を発表した大学当局の通達によると、周氏の言論は「歴史の事実を歪曲(わいきょく)し、 党と国家のイメージを損なった」から「決して許してはならない」という。
周氏の言論は、どのように「歴史の事実」を「歪曲」しているのか。彼のネット上での発言は今や完全に消されているから 確認 することはできない。国内検索サイトの「百度百科」に掲載されている彼の経歴を見ると、今年35歳の周氏は、名門の復旦大学 で博士号を取得し、中国社会科学出版社から『鄭和下西洋新考(鄭和の南海遠征に関する新しい考察)』という44万字の大 作を 出版した優秀な学者である。
考えてみれば、周氏の「間違った言論」とは、要するに政府当局の公式見解や共産党のイデオロギーとは異なった意見や見 識 を、一学者として示しただけのことであろう。周氏は、これで大学助教授の職を失い、学者としての仕事の場と未来を奪われた。
厳しい思想弾圧は、周氏のケースに限られたことではない。8月には、貴州大学経済学院の楊紹政教授が「長期間にわたっ て ネット上で政治的に誤った言論を発表・拡散した」との「罪名」で懲戒免職の処分を受けた。前述の周氏のケースと同様、ネット 上で意見を発表しただけで教授職を失ったのである。
5月には、中南財経政法大学公共管理学院の教員が、党籍剥奪・教員資格取り消しの「厳重処分」を受けている。その罪名 は 「授業の中でわが国の人民代表制度を妄評し、他国の政治制度を偏って紹介した」ということである。つまり今の中国では、教員 1人が外国の政治制度を紹介しただけで弾圧を受けなければならないのである。
4月には、北京建築大学理学院の女性教員が、数学の授業で「日本民族と中華民族を不適切に比較した」という理由で「懲 戒譴 責(けんせき)」のような処分を受けた。おそらく彼女は、日本民族のことを褒めるような「比較」を行ったのであろう。この程 度の発言でも、弾圧の対象となるのに十分なのである。
これらは、今年春以降、中国の大学で行われた思想弾圧のいくつかの実例である。毛沢東時代とその後のトウ小平時代の両 方を 体験した中国の知識人なら、今の状況を見て、きっと心胆を寒からしめたに違いない。
改革開放のトウ小平時代以来、特に以前の胡錦濤政権時代においては、知識人はあからさまな共産党批判を行わない限り、 ある いは政権に対して敵対的姿勢を明確に示さない限り、さまざまな問題に対して自分の意見を持つことや発信することはある程度許 されていた。限定的な「言論の自由」があったのである。
しかし今の習近平政権下では、習主席が毛沢東流の個人独裁政治を確立していくにしたがって、思想と言論に対する統制と 弾圧 も、毛沢東時代に先祖返りした。「毛沢東思想」という一個人の思想をもって全国民の頭脳を統制し、それと異なったいかなる思 想も弾圧によって完全に排除するという文化大革命の暗黒支配が再び、中国の現実となりつつある。
唯一の違いは、「毛沢東思想」にとって代わって、今や「習近平思想」が支配的イデオロギーに祭り上げられていることで あ る。
一個人の「思想」をもって13億人の頭脳を統制したことの結果は、すなわち、民族全体の思考力と想像力の萎縮を生み出 すこ とだ。「民族の復興」を唱える習政権は結局、「民族の衰退」を中国にもたらしていくであろう。
まさか、安倍さんがそれに乗るとは思えないですが、やはり一抹の不安は残ります。
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