団塊の世代のつぶやき

誇れる日本を取り戻そう

★不気味に上昇するゴールド

2020年04月16日 | 国際

 

いよいよ金の亡者共が金に群がり出したようです。株の上下といい金の亡者達は、この未曽有の不況の到来に右往左往のようです。何とも浅ましいと思うのは持たざるものの妬みでしょうか。

  宮崎さんがそんな金や原油価格を取上げてくれています。金や石油の値段の動きは、浅ましいと雖もまだ物の値段の上下ですから納得が行くところもあります。
  ところが為替や株の上下にはどうにも納得が行かない。やはり、マネーゲームは下品じゃないでしょうか。何と言っても、物の生産が伴わないものには胡散臭さしか感じられません。こんな考えだから金に縁がないのか、それとも金がないから縁が無いのか。

  「宮崎正弘の国際情勢解題」より   令和二年(2020)4月13日(月曜日) 通巻6447号  <前日発行>  

 不気味に上昇するゴールド、不気味に低迷する原油価格
  緊急経済対策、未曽有の108兆円は、その中味が問題だ

 不気味に上昇するゴールド、不気味に低迷する原油価格。
 金はドル建てで、トロイオンスが標準だが、2011年9月に1920ドル30セントという天井をつけ、その後五年間も下落 を続けた。
 底値は2016年12月で1046ドル60セントだった。以後、横ばいが三年、2019年から静かに、しかし急激に上昇し 始めて、2020年3月に1762ドル55セントをつけた。

 金価格が上昇する理由は、戦争が近いか、大不況か。それもと猛烈インフレに備えることである。

 対照的に工業のメルクマールとなる指標は基礎素材としての銅価格である。
 銅価格市況は、2017年と2018年に3・32ドルの天井をつけたが、その後、緩慢に下落しはじめていた。産業のピーク が終わっていたのだ。
コロナ大流行と共に崩落し始めめ、1・97ドルとなった(2020年3月16日)。工業、製造業に需要がないという意味は景 気が相当程度に悪化している証拠である。

 原油市況の指数はWTIが標準値。2011年に1バーレルあたり114ドルが天井。ベネズエラも露西亜もサウジアラビアも沸 きに沸いた。
2016年にいちどドスンと下がって1バーレル=26ドル50セント、以後四年間はUをひっくり返したようなカーブを描いて いたが、コロナで再度、どすんと下落して、3月に20ドルを割り込んだ。
ロシアとサウジが1000バーレルの減産に合意したと伝えられているが、市場に目立った動きはない。

 さて「アベノミクス」はいつしか、アベマスクと呼ばれるようになったが、日本はどうなのか。
 緊急経済対策、未曽有の108兆円は中味が問題だ。政府はぶったまげ、「108兆円」の緊急経済対策を発表した。これだけ の規模、じつにGDPの20%だから、株価は撥ねると思いきや、たいした反応を示さなかった。不思議である。

 そこで細部を調べると、真水は補正予算の16兆7000億円程度。
 ならば108兆円のからくりはと言えば、26兆円が税、保険料の支払い猶予(これって、統計に入れるの?)。これに昨年の 「総合景気対策」予算と、二月の緊急対応と、今回の29兆円余を足したもので、後者の合計のうちの財政投融資が12兆 5000億円だ。
真水に期待するのは、ちょっと難がある。

  何時の日か、トランプさんがグラス・スティーガル法を復活させてマネーゲームを終わらせてくれる日が来ると信じたい。



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