団塊の世代のつぶやき

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★海航集団、突如失速。有利子負債13兆円。

2017年12月30日 | 中国

  蝿も虎も退治で習の独裁政権の確立に頑張っていた王岐山が引退したので、どうなるのか興味がありましたが、どうやら早くも動きが出てきているようです。既に攻撃対象のようです。

  何時もの宮崎さんが取上げてくれています。それにしても、あれだけ働いてくれたのに、冷酷なものですね。やはり、習に対抗したのが命取りだったのでしょうか。

 宮崎正弘の国際ニュー ス・ 早読みより   平成29年(2017)12月18日(月曜日) 通巻第5553号   <前日発行>

 海航集団、突如失速。有利子負債13兆円。
  王岐山引退と同時に、神通力が失われていた

 中国の大富豪に降りかかる厄災。いや身から出た錆か。
 最大財閥「大連万達集団」は中国各地にディズニーランドに匹敵するかのようなテーマパークに映画村。ハリウッドへ進出し、映画製作会社買収に名乗りを上げ、北米の映画館チェーンにつづいて北欧でも複合シネマチェーンの買収を狙っていた。
 外貨規制に直面し、懸案だった海外企業買収はすべてが挫折、そればかりか手元資金確保のため、国内のホテルチェーンを売り飛ばした。

 トウ小平の孫娘と再婚した呉小暉の「安邦集団」もまた、天下の名門老舗「ウォルドルフ・アストリア・ホテル」にトランプタワーの豪華マンションなど、派手に進出してきたが、新しい買収に待ったをかけられた。そればかりか、呉自身が身柄を拘束された。米国に逃亡した郭文貴との面妖な取引が疑われた。

 震撼した財閥のなかにはアリババのジャック馬もいるが、情報IT産業は、共産党トップとそれほどに深い癒着はなく、いまのところ無事である。

 次に火の粉がふりかかったのは王岐山との深い関係が取りざたされた急成長の海航集団である。
 海航集団は、海南島の入り口、海口を拠点の海南航空から出発し、同飛行機会社は保有機数160機余の急成長、いまでは日本へも乗り入れている。この航空会社は不動産、ホテルチェーンにビジネスを拡大し、強気の買収、買収で肥り続けた。
 ヒルトン・ホテルチェーンの一部、ドイツ銀行の大株主、スイスのデューティ・フリーショップへの出資など、世界の投資家が注目してきた。その理由は王岐山との特殊な関係だと噂された。外貨持ち出し規制が強まっても、同社には例外的な措置がとられてきた。

 しかし10月の党大会で王岐山の引退が決まった。
 直後から海航集団は企業規模の圧縮と有利子負債の返済に舵取りを換え、利息8・875%という高利の社債を発行して、運転資金の確保に走りだした。
5%を超える社債はデフォルトの確立が高いとされ、S&P社は「投資不適格」からさらに一ランク下げた。つまり「投資するな」という意味である。

 台所は火の車で、社債起債額は僅か3億ドル。負債総額は1100億ドルもあり、2017年内の償還が6億ドル、2018年の償還額が22億ドル。
 過去二年間だけで海外企業買収に注ぎ込んだ額は400億ドル。狂気の買収作戦だったことは、これを見ても明瞭だが、有利子負債が1100億ドルという途方もない巨額を得返済できるとは同集団の連結決算、貸借対照表、決算報告書をみなくとも判然としている。

 しかし、大連万達集団にせよ、安邦集団にせよ、こんかいの海航集団にせよ、いまや「中国コングロマリットの顔」というところであり、自然に倒産させるには障害が多い。
おそらくプーチンが「ユコス」を濡れ手に粟で買収し、ロフネフツと合併させたような巧妙な手段を用い、国有企業に安価で買収させて債権者を黙らせ、またも株式上場をやってのけて国有企業、それも習近平一派の企業と化かすのではないのか。

 もう一つ、これらの企業がなぜ巨額の有利子借り入れをしてまで、無理矢理に、強引に海外企業買収を急いだかの謎だが、これこそは、合法的に資産を海外に運び出す典型の手口だったのである。
 しかし、その命脈も尽きかけている。

  何とも恐ろしい国ですが、内部抗争で疲弊して中国崩壊のきっかけになってくれればあり難いのですが、どうなることやら。
  一つ残念なのは、あの孫の金蔓であるアリババのジャック馬が無事だということです。ここが潰されれば、孫のソフトバンクの命取りになるはずと期待していたのですが、ちょっと残念。
  とは言いながら、中国が崩壊すれば無事には済まないでしょう。それだけを楽しみに待ちます。

それにしても、しぶとい!


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