毛沢東を目指していると言われる習皇帝が順調にChinaの幕引きに向かって邁進してくれているようです。
その毛沢東の恐ろしさは今や多くの人達が知るところとなっているようですが、それを改めて教えてくれる本が出たようです。
宮崎さんが書評で取り上げてくれています。それにしても人間とはここまで冷酷になれることに驚きます。
そうした人達が英雄として祭り上げられていることにも驚きますし、それが、先の大戦に集中しているのにも恐怖を感じざるを得ません。
そして、それを習皇帝が目指している恐ろしさに世界は気がつくべきでしょう。
「宮崎正弘の国際情勢解題」より 令和三年(2021)9月27日(月曜日)
通巻第7066号
書評
中国の革命は人類文明に対する破壊であった
毛沢東主義が東南アジア、南米、アフリカ、ヨーロッパ、日本を混乱させた
程映虹・著。劉燕子・編訳『マオイズム(毛沢東主義)革命』(集広舎)
毛沢東主義とは何であったか。毛語録を高く掲げてカクメイを叫んでいた一群の狂信者がいた。日本でもアジビラ一枚でカ クメイに狂奔していたモノを考えない人々が居た。皆が挫折した。
いったいマオイズムとは人類文明に対する破壊活動ではなかったのか。
真っ先に飛び火したのはキューバだった。僅か150名の武装集団が旧体制を打倒できたのは奇跡とも言えるが、要は政権 の腐敗が度を過ぎており、政府軍兵士は戦う意欲さえなかった。タリバンを前に近代兵器で武装したアフガニスタン政府軍を みよ。
しかしキューバ革命は人民に悲劇をもたらした。
カストロと連立をしていた連合組織は瓦解し、カストロの独裁が始まると、多くがフロリダへ逃げた。マルコ・ルビオなど はキューバ亡命組二世だが、フロリダ選出上院議員はキューバ強行派が多い。
チェ・ゲバラが中南米へ革命の輸出でゲリラ戦争を展開中、殺害された。
「ソ連及び欧米の共産党は犠牲になったゲバラに同情を寄せなかったばかりか、嘲笑と皮肉さえ示した」。ソ連とカストロ の仲違いが始まった(303p)
本書はクメール・ルージュの「キリングフィールド」に関しても詳細な分析がある。評者(宮崎)はカンボジアの至る所 で、その「記念」場所をみてきたが、白骨化した頭蓋骨をうずたかく積み上げガラスケースで「展示」している。
毛沢東主義の犠牲になったのだ。
結局のところ、「毛沢東が推し進めた国内革命も『共産主義を実現する』と呼号した世界革命も、人類文明に対する破壊以 外の何ものでもなかった。人類文明の最も基本的な制度や規範である家族、地域共同体、経済、教育、倫理、信仰、芸術など は共産主義革命の最も過激な時期に徹底的に改造され、破壊された」(464p)。
その毛沢東を理想の指導者として「第二のマオ」を習近平は目標としているのである。
ということは中国を破壊し、世界を破壊するつもりなのだ。
「反文明という意味において共産主義革命は不断の粗野性、野蛮化のプロセスと言える。(中略)毛沢東は知識人を九番目 の鼻つまみと蔑む一方で、自分を『和尚打傘=無法無人』と称するまで増長した」(466p)。
この和尚打傘のことを訳注で説明がある。
「エドガー・スノーに毛沢東が言ったのだが、通訳が直訳し「傘をさす和尚」としたため、「敗れ傘を手に雨の中を一人往 く孤高の僧侶」とかの誤訳が流布された。真相は「オレ様のやりたいようにやる」。
つまり和尚は髪がないので、無髪。髪は法と発音が通じるので、無法の意味であり、傘をさせば、天が見えなくなるので「無 天」。だから「法を無視してやりたい放題やるという意味になる」
と説明がされている。スノーは毛沢東のプロパガンダにさんざん利用されたことを晩年後悔していたらしいが。。。。
こうやって見ると、人間て本当に愚かな生き物のようです。習皇帝がこうした愚かな最後の人間であって欲しいものですが、そんなに甘くはないのでしょう。
油断をすればまだまだ同じようなのが沸いてくるのでしょう。
シラス国というそれを防ぐシステムを作り上げていた日本の素晴らしさに改めて驚きます。
それを捨て去ろうとしているのもChinaによる洗脳でしょうか。
やはり、目覚めよ日本人です!
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