団塊の世代のつぶやき

誇れる日本を取り戻そう

見えてきた原発ロボ

2014年03月22日 | 原発

  第 5213回の「人型ロボット」で日本のロボットが福島原発でなんでアメリカに負けるんだと書きました。その 上、人型ロボットコンテストで優勝したベンチャー企業までアメリカに買収されてしまうという情けなさにがっかりさせられ たものです。その原因は第 5231回の「人型ロボット2で日本の弱点である閉鎖性にあることも取り上げました。 

  半ば諦めていたのですが、そう悲観することばかりでもないようです。喜ばせてくれる記事がありました。   

   MSN産経ニュースより   2014.3.16

   見 えてきた原発ロボの可能性 論説委員・坂口至徳[土・日曜日に書く]

 東京電力福島第1原子力発電所の事故の調査や処理作業に導入されるロボットの性能が向上している。強い放射線に進入を 阻まれていた現場の状況が明らかに なるに伴い、個々のロボットが対応すべき技術の課題が絞られてきたからだ。十分に実力を発揮するにはいまだ時間がかかる とはいえ、先を見据えた形での技術 開発は着実に進んできている。

  日本製が面目保つ

 平成23年3月の事故発生当初、原発内の撮影には、軍事などで実績があり、過酷な条件でも無線操縦できる米国製のロ ボットが導入された。原発での日本製 の災害対応ロボットはすでに開発されていたが、「安全神話」などの影響で常備するまでには市場が広がらず、実際に使われ ないまま放置されていたため、即戦 力にはならない、と判断された。そのときは「世界一といわれるロボット技術は産業用だけのものにすぎない」とさえ言われ た。

 ところが、米国製にも弱点があり、急な階段などを昇降することができなかったのだ。このため、3カ月後には千葉工業大 学などが開発した可動式のクロー ラー(無限軌道)を備えた災害対応ロボット「クインス」が入り、原子炉建屋の1階から5階まで、線量測定、写真撮影など を行い、日本製の面目を保つことに なった。

  その後、改良された「桜2号」は、床に水がたまっていても移動できる水陸両用で、線量測定の「ガンマカメラ」など最 大60キロの機器を搭載でき、ロ ボットアームにカメラを取り付けると高さ約2メートルの位置で俯瞰(ふかん)しながら撮影できる。充電池も長持ちするな ど、それまでの問題点をきめ細かく 拾い上げて克服する仕様になった。

 米国のロボット開発拠点であるカーネギーメロン大学の金出武雄教授(元同学ロボティックス研究所長)は「災害ロボット の投入には技術力、実際力、実施力 が必要です。実際力とは、災害の現場を実際に経験して得られるもので、事故当初の日本にはなかった。これからは、産官学 が一緒になって技術を出し合い、3 つの力がそろったシナリオを描き、それに沿ってニーズ駆動型の開発をすることが大切でしょう」と指摘する。

  見え始めた成果

  現在、福島第1原発内には、日本と米国のロボットが入り、放射線源・線量の測定、がれきの除去などを行っている。昨 年11月には、遠隔操作できるカメラ を搭載したボート型の水中ロボットが1号機の格納容器下部の配管から水漏れがあるのを初めて確認した。すべての水漏れ箇 所が特定できれば、それをふさいで 格納容器を冠水させ核燃料を取り出すことができるだけに、廃炉作業の進展につながる重要な発見だ。

  また、人の近づけない現場で点検・保守だけでなく補修作業もできる遠隔作業ロボットも開発され、今年1月に1号機内 で放射能汚染物質を吸引したり、汚 染表面を削り取ったりする除染作業などの実証試験も完了した。2本のアームにドリルや物を挟む爪を装着して、穴を開けた り、サンプルを取り出したりでき る。事故処理でのロボットの用途を先に進める開発だ。

  公共性でも先進国に

 米国で日本の災害ロボットが評価された例もある。

 福島原発の事故をきっかけに、米国防総省の国防高等研究計画局(DARPA)の主催で行われた災害救助ロボットの競技 会が昨年12月に開かれ、日本のベ ンチャー企業が作製したヒト型ロボットが難なくダントツで予選を通過した。ベンチャーは米国の企業に買収されたものの、 日本の技術力の底力を見せつけた。

 もともとロボット技術そのものが多くの要素技術の集積である。原発事故対応というターゲットに向けて個々の技術の開発 や組み合わせがうまくかみ合いはじめたようだ。

  それを後押しし、ニーズを広げて軌道に乗せるのが、産官学一体となった組織であり、ロボットの性能を実証するための 研究拠点づくりだ。高度な技術であ るほど応用範囲は広い。経済産業省、国土交通省は、老朽化した橋などインフラの維持管理、災害対策として次世代社会イン フラ用ロボットの開発を進めてお り、こうしたニーズにも原発ロボットは対応でき、開発の支えになるだろう。日本のロボット技術が、産業だけでなく、公共 性のあるロボットの先進国としての 成果を挙げることに期待したい。(さかぐち よしのり)

  福島原発でもその後頑張っているんですね。汚染水が漏れたなんて体制に影響のない数字を取り上げてたたくことばかり しかしない半日メディアは、こうした夢のあるニュースは本当に取り上げませんね。それ程までに日本を崩壊させたいので しょうか。と言うより、敵の手が回っているのですから当然なのかもしれません。

  それにしても、克服すべき弱点が見つかれば日本の技術者はそれに向かって邁進するのでやはりその素晴らしさは評価し たいですね。
  鉄腕アトムを生んだ日本だけにこの人型ロボットの開発に全力を上げてもらいたいものです。それが、アトムに近づけば 近づくほど人間の代わりに働いてもらうことが現実のものになります。
  つまり、今騒がれている人口減少を補う為と言って移民を増やそうとするとんでもない政策をせずに、人型ロボットを活 用するのです。
  そうなれば、人口の減少なんか何の問題にもなりません。それどころか、少ない人口で仕事を分け合い、一人当たりの所 得も増えるので又人口が増えて、その方が心配になったりして。

 贅沢な悩みですね!


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