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★米国はなぜユネスコに復帰したのか

2023年07月05日 | 国連

 米国がユネスコに復帰したのだそうです。やはりニセ大統領(バイデン)ではそれも当然なのでしょう。

  宮崎さんが取り上げてくれています。AIについても取り上げてくれています。それこそが、アメリカの復帰の狙いのようです。どうやら世界はいよいよ混沌としそうです。

  「宮崎正弘の国際情勢解題」より   令和五年(2023)7月3日(月曜日) 通巻第7815号  
 
  中国とロシアが米国の再復帰に強硬に反対した理由

 バイデン政権は六月初旬にユネスコへ復帰する旨を国連事務局に伝えた。
 6月30日、巴里でユネスコ(国連教育科学文化機関)は臨時総会を開催し、参加132ヶ国の同意を求めた。

 第一日目はロシアが強烈に議事進行を妨害し、二日目に五時間の審議のあと、日本が中心となって議事をとりまとめ、中国とロシアなど十ケ国が反対したものの 多数が賛意をしめした。なにしろユネスコの予算の22%は米国が負担しているのである。7月2日、世界の主要メディアは一斉に速報した。

 米国はユネスコにフェミレスのように出たり入ったりするが、2003年九月にも19年間の不在のあと再加入し、十五年在籍のあと、2018年、トランプ 政権のときに脱退した。03年の脱退理由は「ソ連の影響が強い、反イスラエルだ」とした。18年の脱退理由も表向きは「反イスラエル色が強すぎる」だった が、本音はユネスコが左翼に乗っ取られているからだ。ヒューマニズムに名を借りた少数派のごり押しと極左グループがグローバリズムを擬装し、さまざまな有 害の決議や声名を出すからである。

 ならば、なぜまた、バイデン政権はユネスコに復帰したのか。
 それは次期AIをめぐる議論で、米国が主軸となって進めている「AI基準」に対して、ユネスコが妨害決議、あるいは悪影響を与える決議をやりかねないからである。

 人権とか環境とかを隠れ蓑に左翼は舞台裏で強く連帯しているため、AI基準制定に悪影響がでることは必至の情勢なのである。

 ▼「AIのゴッドファーザー」かく語りき

 英国系カナダ人で「認知心理学者」として知られるよりも『AIのゴッドファザー』として世界的に有名なジェフリー・ヒントンは6月28日にカナダのトロ ントのエナーケア・センターで講演した。このAI開発の第一人者は、AIが初歩的な推論能力をもっており、人類を転覆させようとしている可能性があると警 告してきた。

 かく語りき。
「AIシステムは、事前にプログラムされた他の目標を達成する方法として、人間から制御を奪おうとする欲求を抱く可能性がある、もしAIが私たちよりも賢くなったら(その可能性は非常に高いと思われる)、そして独自の目標を持てば、AIが主導権を握る可能性もある」。

 ヒントンはグーグルで十年間、AI開発に協力したが、近年退職した。
「人間に匹敵するAI超知能が今後30~50年以内に出現するのではないかと懸念してきたが、いまでは20年以内に達成される危険性がある。私たちは大き な不確実性の時代に入りつつあり、何が起こるか本当に誰にも分かない。人間のような会話を生成する人工知能ソフトウェア( ChatGPT) は、2023 年 2 月 から机上のコンピュータで見られる」。

 そして警告した。
「世界中の軍隊がAIを搭載した戦争用の軍事ロボットを開発中であり、プログラムされた任務を遂行するために制御を掌握し、紛争の激化を助長して政治秩序 を混乱させる可能性がある、とくに自律型致死兵器を如何にするのか、戦闘ロボットにAIを使用すれば、それは非常に厄介で恐ろしいものになる」

 だから中国の共産主義政権は怖ろしいのだ。
「中国はAI 対応の致死システムを開発し 、軍事意思決定と指揮統制に関連する AI 機能の開発に大々的な投資をしている。したがって各国政府はAIから人類を守る方法についての研究を奨励すべきだ」

 対策として「第一次世界大戦後の化学戦争に対する『ジュネーブ議定書』のように、AI兵器システムを禁止または管理する国際ルールを確立することだ」と結んだ。
 事態はそこまで切迫したのだ。

  なる程、ユネスコ復帰の裏にAIの恐ろしさがあったんですね。と言うか、国連やユネスコを根本的に考え直す事こそが必要でしょう。


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