中国では毎日のようにストライキが行われているとネットでは有名ですが、実際にそれが報道されることは無いので世界に広がることが無い。これこそが共産党独裁の恐ろしさでしょう。
そんなストライキの中でも驚くべきものがあったようです。その原因がスマホによるものだそうです。スマホどころか携帯を解約した私には想像も出来ないことが世の中で起こっているようです。
果たしてスマホの蔓延は人類を幸せにするのでしょうか。何だか、携帯が流行った頃と緒な自己とを言ってしまいました。
何時もの宮崎さんが詳しく取り上げてくれています。
宮崎正弘の国際ニュー ス・ 早読みより 平成30年(2018年)6月21日(木曜日) 通巻第5729号 <前日発行>
華為技術 (ファウエイ)の「スマートシティ」システムに潜む妖怪
ネット監視の都市を中国は「安全都市」と呼ぶらしい
日本ではまったく伝わらなかった。いや、中国の主要メディアも報道せず、ネットに流れたストライキのニュースは当局がさっ さと削除した。だから中国の国民も大規模なトラック業者のストライキがあったことを知らない。
中国ではトラック運転手が連絡を取り合い、拠点は安徽省の合肥と四川省の成都だったが、全国一斉のストライキとなり、波紋 が広がった。
これは6月8日の事件で、原因は「ウーバー」への不満が爆発したからである。
何故か?
ウーバーはタクシーの空車が近くにいれば、スマホで呼び出せる新しいネットシステムで、日本のように空車が多い国では普及 しないが、中国で急成長した。その結果、バイク、レンタサイクルにも及び、ついにはトラック業界にも影響が拡がる。
たとえば荷物がある。出入りのトラック輸送業者より、近くに空車のトラックがあれば、簡単に呼び出して輸送を頼める。つま りダンピングも起こり、業界の秩序と取引慣行までが攪乱される。
悲鳴を挙げたトラック運転手たちが、ネットで連絡を取り合って一斉に同盟罷業を提案し。実際に未曾有のストライキが行われ た。
ところがネットを監視している全体主義国家の中国においては、「社会の安定」と「経済発展」が優先され、いかなるストライ キも禁止されている。
ただちに当局が介入し、弾圧し、指導者を逮捕する。ストライキ参加者も罰金刑か、あるいは解雇という悲運が待ち受けている。 中国共産党というビッグブラザーが禁止していることに刃向かったからだ。
こうした弾圧の先兵として、大活躍し、委細漏らさずに、その監視をおこなう装置がファウェイの通信機器と施設なのである。
だから「スマートシティ」だ。「共産党独裁にとって安全な装置」を張り巡らせた功績がある。監視カメラなどでストライキ参加 のトラックを特定し、顔面認識システムは、運転手の顔を割り出す。
弾圧から逃れる手だては望み薄だろう。
▲ウーバー・ビジネスの殆どを中国共産党系企業が抑え込んだ
トラックのウーバー・ビジネスは当初、ふたつの私企業が運営していた。
2017年四月に突如、ファンドが買収し、これら二社を合併させて「ムンバン」という会社に統合された。
つまりこの合併は共産党系列ファンドが表向き実行したことになっているが、自転車のウーバーを買収した手口と同じであり、す べてのネットビジネスも国家の監視下におく措置である。
国民に勝手な行動を取らせ、ストライキなど起これば、そのエネルギーは突然、反政府暴動に発展することになり、中国共産党は 不安で仕方がないのである。
独裁システムとは、つねに過剰な監視を行うものであり、嘗ての密告制度と寸毫の変化はない。新兵器を用い、ネットシステムさ えも、独裁政治の武器化しておこうという思惑からなされているのである。
かくてネットシステムは、中国においては中国共産党の安全のために酷使されるが、国民の安全のためではないことがわかっ た。
中国ばかりか、ファウェイの通信機器は「スマートシティ・ソルーション・システム」と銘打たれて、ロシア、アンゴラ、ラオ ス、ベネズエラに輸出されている。
西側は公務員の無駄を削減し、効率を上げるための「e政府」を謳っており、ドイツなどでは一部試験的にファウエイのシステ ムを導入しているが、米国とオーストラリアは、厳密にファウエイの通信設備、機器、システムの導入を禁止している。
もうこんな時代になっているんですね。極貧PCでのネット生活の私には想像も出来ない世界です。
と言うか、それを監視する中国の恐ろしさを世界が放置していることの方が恐ろしいですね。子のまま放置しておけば、世界は習王朝によって牛耳られる時代が来ることは明らかでしょう。
幸い、トランプさんという貴重な大統領が出て来てくれたことにより、この恐ろしい時代の到来が防げる可能性も出て来ました。
しかし、もし、トランプさんが敗れることになれば、その恐ろしい習王朝による世界支配も有り得るのです。
トランプさん頑張れ!
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