△続・宮本武蔵 一乗寺の決闘(1955年 日本 103分)
英題/Duel of Ichijoji Temple/Master Swordsman: Duel at Ichijoji
監督/稲垣浩 音楽/団伊玖磨
出演/三船敏郎 鶴田浩二 岡田茉莉子 八千草薫 木暮実千代 平田昭彦 加東大介
△巌流島までもたない
観たとき、もしかしたら、ぼくは体調が悪かったのかもしれない。
稲垣浩は、ぼくのとっても好きな監督で、ことに『無法松の一生』と『風林火山』は大好きで、この2本さえあれば、稲垣浩の名は永久に不滅だとおもったりもするんだけど、どういうわけだろう、なんだか悲しくなる出来栄えだった。
いや、まじな話、三船敏郎でなければ評価するのも辛くなってしまうくらいの印象だった。
稲垣浩はいったいどういうつもりで演出についていたんだろうっていうくらい、観客の要望に答えて、大掛かりな立ち回りばかり、させられたんじゃないかな。もしかしたら、撮りたいものを撮ろうとおもったんじゃないのかもしれない。
ただ、ずっと前に、この時代の稲垣浩の時代劇も何本か観たとき、似たような印象を持ったことをおもいだした。
完結篇は鶴田浩二の小次郎に焦点があたるそうで、余計にちぐはぐになるような印象になるような気がしてならないんだよな~。
いったい、ぼくはどうすればいいんだろう?
ていうより、なんで又八の役が変わってんだよ?!