◇パリ、嘘つきな恋(2018年 フランス 108分)
原題/Tout le monde debout
監督・脚本・主演/フランク・デュボスク 音楽/シルバイン・ゴールドベルグ
出演/アレクサンドラ・ラミー エルザ・ジルベルスタイン ジェラール・ダルモン
◇障害者になりすますと際どさ
エスプリの利いたフランス人でないと撮れないような差別ぎりぎりの崖っぷち映画だとおもって観てたけど、日本では撮れないだろうな。
危なっかしいっていうか危ういっていうか、とにかく物語の際どさにはらはらしながら観ちゃったけど、とくに、パラリンピックをめざすいろんな人達に、競技の線引きはどうなってるんだとひとつひとつの例をあげて訊いていく件りは、たしかにそうで僕も訊きたいとおもってしまった。映画の中では明確に答えてはくれなかったけどね。
ただまあ、余裕の笑顔を崩さないようにしているアレクサンドラ・ラミーの妹役キャロライン・アングラードのセクシーなことといったらないが、それはさておき、エルザ・ジルベルスタインの「しなくてもいいのにどうしてもしちゃうんだな的告白」にいたるまでの彼女の献身は、どうやら東西を問わない世の男の願望みたいなものなんだろう、たぶん。