◎男はつらいよ 葛飾立志篇(1975年 日本 97分)
監督/山田洋次 音楽/山本直純
出演/渥美清 倍賞千恵子 前田吟 笠智衆 三崎千恵子 太宰久雄 小林桂樹 樫山文枝
◎第16作 1975年12月27日
まさか夢で噴き出すとはおもってなかった。
「わたしがお兄ちゃんのその特徴のある四角い顔を忘れるわけがないじゃない」
「他人の空豆よ」
ほんと、笑ったわ。
笑うといえば、ま、時代というのかな、眼鏡をかけて気取って本でも読んでればインテリという、なんとも短絡的な考えをそのまま実行する寅次郎に笑った観客がいたあの頃。まさに、時代なんだよね。でも、どうなんだろう。いまだにこのギャグで大笑いする観客っているのかしらね?
ただまあ、桜田淳子が修学旅行生になって『とらや』を訪ねてくるんだから、要するに1975年というのはそれくらいの時代だ。
で、当時、いかに『ノストラダムスの大予言』が凄かったかといえば、両想いなのに振られたとおもって旅に出る小林桂樹が、おんなじ名前の田所教授で出演してるってことだ。これは、ほんと「へ~」だね。