Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

ドローイング607. 小説:小樽の翆531. つまんない人生に乾杯!

2022年06月06日 | Sensual novel

 

 晃子「翠ーー!、文さんのところへ飯食べに行こうよ!」

翠「OK、アチキは仕事で出張しているから丁度いいかーー」

そんなわけで、遅がけに文さんのところで、スモークステーキの夕飯。

・・・

翠「こんな時間じゃ誰もいないねぇー」

文「最近は、夜の客足が早くひくんだ」

晃子「パンデミック以降、夜遅くまで歩いているのはうちらぐらいだね。文さん一緒に飲もうよ!」

文「じゃ、やるか、暖簾を下ろしてくる」

さんなわけで女3人の宴会が始まった。

・・・

晃子「どう健さんは、最近?」

文「うん、馬喰の仕事も減ったし、お店も暇だし、退屈しているよ」

翠「夜は?」

文「きゃー、そこ!」

晃子「暇だと絶倫の健さんは、毎日?

文「うん、もちろん毎日だよ。あのねえ、この間健さんが悲しい顔していたの」

晃子「へーーっ、野生児の健さんにもそんなところがあるんだ!」

文「あのねえ、季候がいいから窓を開けておくと気持ちいいでしょう。それで健さんとやったあと、私裸でまどろんでいたの。そしたら健さんが私の身体をまじまじと眺めながら言うのよ。『愛する女の身体は綺麗だ』だって」

翠「突然、詩人になるんだ!」

文「そんな格好がいいものじゃないのよ。『悔しいな、その美しい身体を残しておけなくてーー、せめて絵が描ければ残せるのになぁー』っていうのよ」

晃子「ほう、野生児が文化的なこと言うじゃん」

文「だから、人に見せなきゃ写真に撮ってもいいよって私がいったの」

晃子「おおっ!、写真!!、写真!!!、あんの?」

文「そしたら写真じゃだめなんだって。見たときの気分があるから、絵にしたいんだって。でも健さんは絵なんか描けないから悲しい顔をしていたの・・・」

晃子「アチキが喜びそうなセリフだよね!。アチキは描かないの?」

翠「クロッキー教室のモデルさんしか描かないよ。素人はポーズがとれないし、気づかいもいるから面倒なんだって」

晃子「それじゃ、女の美ホディは彼氏が見ておしまいかぁー」

文「そうよ。スポーツジムに通ったり、食べたいものを我慢して、努力して美ホディをつくっても彼氏だけが見てお終い!

晃子「努力の結果は残らないんだ、女の身体は」

翠「そうよ。いずれ歳をとって消えちゃうかもね」

晃子「そうなると、サドマゾモデルのシホさんなんかいいよねぇー

翠「だって、みんなプロが撮っているんだよー」

文「私達の身体は、何も残さず美しく消え去る運命なのよねぇー」

晃子「つまんねぇー」

翠「みんなそうよ」

文「飲もうよ。つまんない人生に乾杯!」

乾杯( ^_^)/□☆□\(^_^ )・・・・・

・・・・

いつものように、夜も更けてきた。

文さんの店だけに灯りがともっている。

少し寂しい光景だけど・・・・

それが小樽のいつもの夜さ!。

 

追記

プーチンとゼレンスキーの馬鹿が、くだらない戦争を始めやがって。どっちも嫌いだ。お笑い芸人のゼレンスキーは、それまで微妙なバランスで生きてきたウクライナをNATOに入りたいとアホぬかし、プーチンの怒り心頭に触れて戦争に突入した。また欧州諸国がゼレンスキー支持をしたものの、ロシアにエネルギーを握られ、なんだ、あの優柔不断は。おかげで立ち直りかけた世界経済がガタガタじゃないか。アメリカは、武器の賞与で軍事産業が潤うので、うるさいことを言わず武器を貸し付ける。もうロシア人同士の戦争など無視すべきだ。自由主義経済社会の国同士で経済を盛り立てたほうが得策だと思うが・・・。

 

コメント
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