Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

ドローイング616. 小説:小樽の翆540.幕間 リーダーだったら博士号ぐらいもっていて当たり前だろ!

2022年06月15日 | Sensual novel

 

 仕事場のモニターの先に垣間見えるようにテレビを置いてある。今時ニュースはツイッターのほうが早い。だからパソコン画面に視線を合わせ続けていた眼を遠くをみて回復する訓練。ブログを書きながらNHK感染症の報道ぐらいは見ている。

 感染症は科学の世界、つまり医学・理工学系の話だ。だからこの文科系政治家のレジリエンスを示さない説明を聞いても、私にはわからない。さらに個人情報に該当するというので属地的情報を全部カットしている。

 こちらは建築学上の関心しかないのだから、誰が感染したかには興味がない。ただどこで感染が発生したかは知りたい。それは屋外なのか、屋内なのか、屋内とすればマンションなのか、そうでないのか。複数の発生地の間に感染関連要因があるのではないか、そういった質問にまったく応えない政治家やメディアを文科系と呼んで軽蔑している。感染症の広がりを抑えようとするとき、必ず定量的な都市工学の知識が必要になる。

 だから私は、国家や企業等のリーダーぐらいは、高度な科学思考の経験を積んできた理工学系の人間であるべきだと考えている。そしてリーダーは、博士の学位ぐらい持っていて当たり前だろう。今時文科系の学士じゃ科学社会では役に立たない。

 そんな理工学系の政治家がいるのかといえば、かって存在した。ドイツ連邦共和国首相として16年間勤めたアンゲラ・メルケルさんだ。彼女は物理学の研究者であり、博士(Dr.rer. nat.)の学位を取得している。さらにイギリスのマーガレット・サッチャー元首相は化学の研究者だった。

 メルケルさんの最大の功績は、避難民100万人をドイツへ受け入れたことである。一時的に増えたためにドイツ国内では、ドイツ人の職業を奪うと批判を受けたが、国家の人的資源が一気に100万人増えることの意味はドイツの将来において大きな力を持つだろう。いずれ多民族国家ドイツの国力が強くなるであろうと私は予測している。

 人口減少の我が国をみれば、いま難民を受け入れ人的資源を増やすというのは将来において成長のチャンスだけど・・・。

iPhon13pro

コメント
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