今年の冬の小樽は異変があった。それは外国人が多いこと。中国人、韓国人、欧米人、そしてアラブ諸国から観光客が冬の小樽を訪れていた。さらに修学旅行の生徒達も加わり街は人通りが多い。これでは京都と同じだ。だから私は美国へ抜け出した。ここには観光客はいなかった。
これまでの冬の小樽では見られなかったインバウンドが多い風景が、今年の街の印象だった。えっえーー、そんな軽装で冬の街歩きですか・・・。
晴天の春めく小樽の街を、完全防寒仕様で歩いていても、2時間も歩き続ければホテルに戻りたくなる寒さだ。
フィールドワークだから、一応次年度論文の準備をしなければ。そう思って複数の調査ポイントを歩き回る。次第に地形の構造が見えてくる。意外に標高差があるとする認識は、街を歩かなければわからない。本来なら雪の街を歩くはずが、この日は春めく陽気だからテンションが低い。といって調査には格好の天気なのだけど。
小樽は、雪がなければどこにでもある地方都市と大差ない。雪があってこそ美しい街なのである。そのことをついにインバウンド達にみつけられてしまった。といって彼らが来年も来るかどうかはわからないが。
天候も残念だったけど、ゆきつけの居酒屋の定休日が週二日になっていた。それはしらなかった。とても残念。
春めく陽気で雪が溶け始め、街は汚い。そう思っていたら最終日に朝からシンシンと雪が降り積もり、街は冬の小樽の風景を取り戻した。延泊すればよかったな。
Fieldwork894. OTARU, signs of inbound tourists 4K
SONY FX30,E18-105mm/F4.0 OSS、E10-18mm/F4.0 OSS
追記
NHKニュースで熊本地震で被害を受けた南阿蘇鉄道が全通した地元の喜びの声のニュースを見ていた。同時に気象庁火山カメラの画像をみると、阿蘇山の噴火口が赤く染まり火山ガスが出ている事がわかる。これが俗にいわれる火の玉説の論拠なのだろうか。つまりこの後に阿蘇山噴火や周辺地域で地震が起きる可能性が高いとするのが地球物理学の知見だが。私は専門外であるが、興味深かったので画像をアップしてみた。気象庁の説明はなかった。