Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

ドローイング864. 小説:小樽の翠773.お風呂の入り方

2024年04月09日 | field work

 リュウ君はパソコンを開いてもう一枚のスケッチを見せてくれた。
そこには、アメリカンスタイルとジャパンスタイルの二通りのイラストが描かれていた。
「随分と親切な説明だね。」
リュウ君「だってフィリピンはぬげはんでシャワーすか使わねでするがな。そえでもアメリカンスタイルで湯さ入るごどはおべでら。バスタブで身体洗う方法ね。ばって、それ日本の銭湯でやったっきゃ、まずぇびょん。だはんで教えでおがねばど思った。」
「日本の銭湯でアメリカンスタイルではいる!。それは面白いけど、やっぱりまずいよね。他の人達が湯船に入れなくなるからね。そりゃ最初に教えておかなきゃ・・・。」
リュウ君「日本のスタイル嫌で、シャワーーすか浴びねごどもある。でも青森の冬で湯船さ浸がねのは、身体がぬぐだまねでするがな。」
「そうだよね。日本の寒さをしらないから、シャワーで良いだろうと考える。」
リュウ君「そいだば、青森の冬はきづぇびょん。だはんでバスタブでぬぐだまる方法教えでおがねばど思った。」
「ですね。あの大きな湯船を全部抜くことになるもんね。もちろん源泉掛け流しだから、まあ時間がたてば温泉は入れ替わるんだろうけど。」
リュウ君「そったわげで酸ヶ湯にもへでぎでと思ってら。こったゆは世界には、ねだびょん。」
「リュウ君!、肝心なことを説明してないよ!!。あそこ混浴だよ!!!。」
リュウ君「あっ、んだ。最初は驚ぐびょんな。入口は別でも中は一緒だはんでね。」
「まあ、慣れるか。日本の貴重な経験だよ。絶対フィリピンで茶飲み話になっているよ。」
リュウ君「まあ、男ど女は仲良ぐするのが青森県人だよ。」
そんなたわいない話が続いた。
デッサンが描ける人は愉しいな。そんな話しを沢山してリュウ君は南小樽の駅にむかった。苫小牧港から深夜フェリーに乗るんだと。それから八戸港から車で家へ帰るといってた。また船中で怪しい日本の生活様式のイラストを描きながらかなぁー・・・。
・・・
雪の上に青い空が見えて西の方がピンク色の夕焼けがみえる小樽である。
コメント
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