被団協ノーベル平和賞授賞式における田中照己代表の演説を聞きながら、祝福と喜びに浸りながら、世界中に4000発の核があり、その存在にあらためて、脅威と怒りを痛感せざるを得なかった。被爆国の日本でさえ、米国の核の傘下で生き続けている。同じく1974年にノーベル平和賞を受賞した佐藤栄作元首相も非核三原則を偽った。自らに直接降りかかる被害悲劇を体験しない限り、人類は核の脅威を知ることはできないのではないか。勿論体験した時には、死が待っている。すなわち人類の滅亡である。「核なき世界を共に」と訴えた演説は心に響いた。