今、人類に求められている2つのこと

  色々な言い方があるとは思うが、次の2つに絞ってみた。
1、自然愛
2、自然科学   
 1、は単に、ペットや草花を愛で、野山を散策することだけを意味しない。   愛でるが、平気で捨て荒らせる人たちも少なくない。  自然を守る積極的な強さと目の前だけでなく自然全体の調和をも大事にするような自然愛。 自然に対し細やかで、ダイナミックな愛が人々に求められているのではないか。  
 2、は社会の壊れ方ががここまで来てしまった以上、1で言う自然愛だけでは解決しないだろう。科学しかも人文科学の土台(私の勝手な位置づけだが)である自然科学の知識が、他に先んじて求められていると思う。
 とりわけ経済や教育でそう思う。人文科学分野の経済では、競って天然資源を掘り起こし、使い、捨てているが、自然科学的には資源は有限で、壊れたものは再生できない。教育も、その対象である子どもは、紛れも無い生物である。生物の成長発達の原理や法則を離れた教育は有り得ない。教育基本法の議論で不当な支配云々が言われるが、政治的中立や法律以前にヒトの発達の自然法が守られなければならない。(今は人以前のヒトとしてすら自然の法は守られず、不当に支配されっぱなし。)

 世の中は全体的に自然科学者の出番が少ない。国会やテレビは人文系一色。社会のバランスが崩れた原因かもしれない。 核兵器の開発も自然科学が人文科学に支配された結果ではないだろうか。(土台と上物が逆転した発想。)
 国会議員や教育再生会議の委員の中に、人類が求めている自然愛や、自然科学の雰囲気の持った人が見当たらない感じがする。
 大げさに格好つけて自然愛だの自然科学だのと書いたが、何のことは無い。
 誰でもが持っている常識とか知恵といわれるもので十分。 

だから結論的には、それを地から図にしようとする意識や努力が求められているだけ。 しかし、そこが難しい。

これは思想や立場をまた日本国内にとどまらない人類共通の課題ではないかと考えている。

  

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