新教育再生会議(幸福構造改革編)

経済構造改革の最重要課題と銘うってやった教育再生会議は一部で予想された通り、結果は裏目に出た。

 1番困ったのは、財界と政府。若手の社員や大学出の新入社員の質の低下が著しく,「基礎学力」どころではない。    体力、精神力、社会性等の基本的な資質に欠け、社員同士の会話もままならず、無断欠勤、病休なども増え、企業戦略全体がが描きにくい。政府も不登校・障害児・ニート・病気・自殺の増加でその対策で出費がかさむ。学校はといえば、不登校や発達障害の児童生徒が激増し、普通学級で授業を受ける児童生徒数の率が下がり学力テストそれ自身受けられない子どもが増え、統計自身の意味を成さなくなってくる。学校の雰囲気もどこか殺伐としている。
 
 教師は威張ってはいるが、非常識極まりなく子どもに向き合おうともしないし向き合う技術もなく向き合うことが出来なくなっている。(今どころでない)子どもは学校と勉強が大嫌い。勿論いじめ自殺は増える。

 そんなこんなで、幸福構造改革の政府は新(真でもいいのだが)をつけた教育会議を立ち上げた。
 まずメンバーだが、政府・財界・教育学者の代表は従前どおりだが、新しく加えたのは、小中高大学校の現役の先生と児童生徒学生も希望者を抽選して委員になってもらった。(子どものわかる言葉で論議する)

 提言の中に教師の資質の向上も入れる。だがその後が面白い。【新】再生会議では、まず教育の対象者である子どもや学生に評価してもらう。それを行政・管理者・学者・保護者・《本人》必要に応じてプラスαのメンバーで評価し、対策を講じる。対策の中に、配置転換も含める。

 これは方針が発表されるや、実施前から効果てきめんで、急に子どもも先生にも笑顔が戻り、学校が明るくなる。勿論保護者は理由は分らないけど、子どもの笑顔で、落ち着き幸せな気分になる。

 そうすると中には、「教師が子どもにへつらい迎合する。」と言出だす人もいるがそれほど心配は要らない。(それは子どもの厳しさを知らない人です。子どもの方が大人よりはるかに敏感で厳しいのです。 子どもは自分の発達に何が大切かを本能的に知っているようです。)
 
 この感覚はどんな学者や専門家大人はほとんど、もこどもにはかないでしょう。
 
 勿論表現力の問題はありますが、それはそこにいる大人次第で解決します。

 今までやってきた教師の免許証更新制やいじめっ子の出席停止の方針は撤回です。
 教育委員会も上意を伺う前に子どもに向き合う必要がありまから、何らかの形で住民や保護者、児童生徒に評価してもらえるようにしなければなりません。(今までは、評価の対象が逆転しています。)国の教育行政も選挙とは別に国民の評価が必要です。やり方次第では児童生徒のも評価する側に立てます。
 
 教育は本来政争の具になるようなものではない。権力や法律以前の自然法が大前提であるべきです。自然の法則は「理性」ですから立場で利害が異なるようなものではありません。言辞や思弁でどうこうするものでもありません。
 
 前の再生会議はそれに発想が反対でした。裏目に出た結果を見てやっと国民も少し気が付き、この新しい答申を出すことになりました。メディアがことの結果を正しく報道してくれるよう願っているところです。

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